シンガポールを拠点として、ハンドメイドで主にイヤフォン向けのケーブルを製造するEFFECT AUDIO。1万円台の比較的手頃な製品もあれば、20万円以上の製品もあり、さらには仕様を指定したオーダー品も用意するというブランドです。丁度先日取り上げたBrise Audioなどに近い存在ですね。

そのEFFECT AUDIOが珍しく格安な製品を開発したという話を聞いて、少し気になっていました。端子形状は3.5mmシングルエンドか2.5mm4極バランス、イヤフォン側コネクターはMMCXかCIEM 2Pinのみとなるものの、価格は10,800円で、何でも良いので下取りケーブルを持っていけばさらに3千円引き、つまり実質7,800円だというのです。

もっとも、eイヤホンの店頭では予約を受け付けていたものの、試聴品どころか外観サンプルも無い状態でした。これがWAGNUS.やBrise Audioのようにブランドに対して信頼を置いているメーカーであれば即決できるところだったのですが、私の中でEFFECT AUDIOにそこまでの信頼感を持っているわけではなく、一度は予約を見送ります。

しかし、よく考えると意外と手持ちのケーブルの中にCIEM 2pin対応の3.5mmシングルエンドケーブルで質の良いものが多くないということに気付きました。ある意味リファレンス的存在であるestron Linum musicを除けば、コストパフォーマンスに優れるBispaの＜咲＞か、AZLAの標準添付品だったSliver Galaxy Mix+ 3.5mm程度です。

そこで3.5mmシングルエンドであれば、価格なりの出来であれば充分活用の余地があるということで、次にeイヤホンの店頭に足を運んだときにそちらを予約してきました。

当初は3月下旬に納品予定ということだったのですが、注文が想定数を大幅に上回ったということで、1ヶ月ほど遅れての納品となりました。また、注文数が多かったため予約分以外の生産は無しとも発表されました。

割合シンプルな紙封筒に入った状態で納品されてきました。一応特徴が裏面に書かれていますね。

ここに仕様がラベルで貼付されていました。わざわざシングルエンド版で頼んだ人はかなり少ないのではないでしょうか。

銀コート線を採用しているとのことで、外観上はほぼ銀線ですね。一応プラグ類はEFFECT AUDIO特製のもので、価格帯の割にはなかなか充実しているように見えます。