2019.06.10 【電池のもちについて】追加
2019.05.31 【アップデート】【裏モード】追加
2018年7月の終わり頃にクラウドファンディングサイトの「Makuake」で募集が開始された、E Ink社の電子ペーパーディスプレイを搭載した電子メモ帳です。
Makuakeで募集のあるガジェット類は既に KICKSTARTER等で成功したプロジェクトを持ってくる事が多く、目標額に達していなくてもリターンが届く All in式が多いのですが、本プロジェクトは目標額に達しないとリターンが発生しない All or Nothing型でした。
Makuakeの All or Nothing型では比較的目標額が低い事が多いのですが、「カクミル」は文具メーカー大手の KING JIMが実行者となり目標額は 10,000,000円という今までに無い大きな目標額のプロジェクトでした。
元々「カクミル」は社内提案でボツになった企画で、担当者が諦めきれず社内調整しクラウドファンディングにこぎつけたプロジェクトだそうです。その様な経緯があり採算が取れるリアルな金額だったのかもしれません。
私は【Makuake超絶早割価格】の 10,000円で支援しましたが、最終的な【Makuake限定価格】は 13,500円での募集になり、3ヶ月間で見事 13,426,500円を集めプロジェクトは成功しました。
そしてリターンのお届け予定は 2019年04月末までとなっていましたが、さすが大手メーカーだけあり期限よりもちょっと早い 4月早々にリターンが届きました。
私が持っている電子メモ帳はシステム手帳的に使える WG-N20-Wや
黒板の様に書いて消せるだけのモノを持っていますが、
「カクミル」は E Ink社の電子ペーパーディスプレイを採用していると言えど、これらに比べて価格がかなり高めに感じます。
それでも支援を決めたのは、これらとは違ったコンセプトの部分が気に入り今後の期待も込めて申し込みました。
WG-N20-Wはメモを保存し持ち歩け、テンプレートを使う事でシステム手帳の様に使う事が出来る事を気に入って購入したのですが、サイズの違いはあれどこの用途ならばスマホで済んでしまい、それこそスマホの方がよっぽど優秀です。また液晶の見辛さもあり、結局 WG-N20-Wは使わなくなってしまいました。
それならばいっその事、書いて消せるだけの単機能の電子メモ帳を机上や壁掛けにして使おうと電子メモパッドを購入しました。しかし書いて捨てるだけのメモ帳的な用途としては良いのですが、画面分しか描く事が出来ず複数ページ保存できるものだともう少し価格が高くなってしまいます。
そしてメモ帳なので机上に置きっぱなしで使うのは良いのですが、場所を取るガジェットが電子メモ機能だけでは勿体ない。
それを「カクミル」は通常机上に置いてあるモノをまとめ、「メモ」「ToDoリスト」「カレンダー」「時計」「電卓」の機能を持っています。
更に「メモ」と「ToDoリスト」はアラームを設定する事が出来、音を鳴らしたり(OFFも可能)画面を表示して知らせてくれます。
そして E Inkなので電源OFF時でもメモを表示したままにする事が出来ます。
これならと納得して支援しましたが、果たして製品化時はいくらになるのでしょうね。
【外 観】
添付物は本体の他、説明書とペンだけです。
電池は入っていませんが、ディスプレイに謝辞が書かれていました。製品化時には、違った文言や絵などになっているのでしょうね。
E Inkの機能を知らしめるためには良いのですが、後ほど電池を入れたタイミングで消えてしまい折角なので紙のカードとかも入っていると良かったなぁ。
本体サイズは W93 x D41 x H132 mmあり、画面は 4.3インチ(480 x 800 dot)で約名刺大になります。
手前より前方の方が厚みがあり、置いた時に斜めに見えるようになっています。
そして縦置きも出来るようになっており、ゴム足が付いています。
加速度センサーが搭載されているので、電源ONの状態ならば画面は180度回転して表示されます。
またペン置き部分には磁石が内蔵されており、立てた状態でもペンはしっかり貼り付きます。
電池ブタはスライドさせて外せるようになっており、
単三電池 4本使用します。
また microSDカードにメモデータの出力(入力)が出来、矢印の場所にスロットがあります。
【初期設定&画面】
電池をセットするとすぐに初期設定画面が表示されます。
言語選択画面で「あ」をタップし、日本語を選択します。
位置補正画面が表示され、「+」が表示されるのでタップしていきます。
(左上、右下、真ん中の 3箇所に表示されます)
セットした電池の種類を聞かれるので、入れた電池の方をタップします。
日付/時刻設定画面が表示されます。
上段の修正する数字をタップしてから下段の数値をタップする事で、数値を入力できます。
全て修正出来たら「OK」をタップします。
「OK」をタップで初期設定が終了し、メモ画面に切り替わります。
メモ&ToDo 入力
左上のペンのアイコンをタップする事で、ペンの太さを 3段階切り替える事が出来ます。
画面を全削除するには、上段一番右にあるゴミ箱のアイコンをタップします。
消しゴムの様になぞった部分を消すにはペンの横のアイコンをタップします。
こちらもタップを繰り返す事で、3段階の太さに切り替える事が出来ます。
ページを追加するには、下段一番左のアイコンをタップします。
そして「ToDo」を入力するには、下段左から2番目のアイコンをタップします。
下段左から2番目のアイコンをタップする毎に入力枠が現れ、枠毎に入力する事が出来ます。
そして「メモ」と「ToDo」は、ページ毎、項目毎にアラームを設定する事が出来、時計のアイコンをタップする事でアラーム設定画面が表示されます。
黒く塗りつぶされブルブル震えている時計アイコンを指定すると、アラーム音と共にメモ(ToDo)が表示されます。
白抜きの時計アイコンは音が鳴らずにメモ(ToDo)だけが表示されます。
斜線の入った時計アイコンはアラーム無しになります。
その他画面
・カレンダー
当日の日付が黒丸反転表示され、アラームが設定されている日付の下に印が表示されます(上記ではアラームは設定されていません)。
電源OFF時にカレンダーを表示させる事も出来ますが、その場合は当日の日付の黒丸反転とアラーム設定の印が無い状態で最後に表示させていた月のカレンダーが表示されます。
・時計
内側の数値が”時”、外側の数値が”分”を表します。
電源OFF時に表示させる事は出来ません。
・電卓
E Inkなので表示が少し遅れる為、普通の電卓と比べると素早く入力できませんが、あると便利ですね。
こちらも電源OFF時に表示させる事は出来ません。
・設定
本体の基本設定を行えます。
インポート・エクスポートできるのは、「メモ」のみになります。
インポート機能を使う事で見易く表示
名刺大なので普段大きい文字を書く人には特に ToDoの項目が小さく、書きづらいかと思います。
また私の場合字が下手なのがこの様なガジェットだと際立ってしまい、フリーに書けるスペースだと余計に見辛くなってしまいます....(--;
少しでも書いた文字を読み易くするのに、インポート機能を使いテンプレートを用意すると良さそうです。
インポート出来るのは先に書いた通りメモ画面のみになります。
microSDカードの「kakumiru_import」フォルダ内にある「EM10_01 ~ EM10_99」のビットマップファイル(.bmp)を読み込む事が出来ます。
ビットマップの形式は 648 x 480 dotのモノクロ2値です。
試しに作った画像を取り込んでみると、モノクロ2値でも結構キレイに表示されます。
(直前に表示した画面(文字)が焼き付いたように表示されていますが、一度スリープから
復帰すればキレイに表示されます。)
改めてメモ向けのテンプレートも読み込んでみました。
自身で書く文字が汚くても、タイトルや件名があると少しは見易いですね。
インポートは既存のメモの後に追加されるので、その都度読み込むかあらかじめ複数ページ分読み込んでおくと良いでしょう。
複数ページあるメモは最上段の XX/YYとあるページ数表示をタップするとサムネイル表示させる事が出来ます。
この画面で、ページ毎のロックをかける事も出来ます。
以前作ったテンプレートを流用して読み込み画像を作りましたが、もっと「カクミル」にあったテンプレートを作らねば。
サイズ的にはスマホ程度の面積を机上で占有しますが、これだけの機能があるガジェットなので出しっぱなしでも気になりません。
むしろ好きな画像やカレンダーを表示させておいたり、重要なメモを表示させておけるのでもう少し大きくても良いくらいです。
とにかく気になるのは一般販売価格ですが、便利ではあるものの私なら 10,000円までが限度です。
今回【Makuake超絶早割価格】の 10,000円(税込み)で支援できた人は 30名だけで、皆さんそれ以上の価格で支援されています。
クラウドファンディングでの最終価格は 13,500円(税込み)でしたので、一般販売ではそれ以上の価格になるでしょう。その様な価格設定でどれだけ売れるのか懐疑的でいるのですが、果たしてどうなるでしょうね。
【アップデート】
本日(2019年5月31日)一般販売が開始されました。
定価は 14,000円(税抜き)となりましたが、売れ行きが気になります。
そして一般販売に合わせて支援者に案内が届きました。
クラウドファンディングで挙げられた意見を踏まえいくつかの修正・追加が行われたようです。
Ver.1.0(クラウドファンディング版)→ Ver.1.1(製品版)への改良点は以下の通りです。
1.「ビープ音」設定を追加
起動時および操作エラー時のビープ音を「オン/オフ」から選択できるようになりました。
2.新規メモ作成機能を追加
メモ以外の画面で「メモアイコン」を長押しすると新規メモが作成できるようになりました。
3.スリープ復帰時の画面リフレッシュを追加
スリープ復帰時に残像が発生しやすいため、画面リフレッシュを追加しました。
そして今回の修正・追加はアップデートという形で、既存ユーザーも同バージョンに更新できます。
アップデート方法は、microSDカードにアップデートファイルを入れて、電源を入れ直す(電池を入れ直す)だけです。
ただしアップデートを行うとメモや ToDo等の内容が消えてしまうので注意が必要です。
「カクミル」ではバックアップ(エクスポート)を行えますが、あくまでメモだけですので、既に使い込んで Todoやアラームを多数設定している場合は、ひとまずアップデートを控えた方が良いかもしれません。
microSDカードにアップデートファイルを入れて電池を入れ直すと、自動的に更新が始まります。
そしてアップデートが完了すると、再起動をうながされます。
表示の通り電池を入れ直すと、初期設定画面が表示され設定から始まります。
もし次回アップデートがあったら、設定やメモ等の内容を覚えてくれたまま更新できると良いのですが。
【裏モード】
「カクミル」にはスリープ中の画面にオリジナルの画像を表示させるという裏モードが存在します。
当然説明書には書かれておらず、支援者のみに紹介されました。
もっともクラウドファンディングのページは誰でも見る事が出来、裏モードの設定方法も見る事が出来るので覚書代わりにこちらで紹介します。
1、microSDカード直下に「kakumiru_sleep」というフォルダを作成する
2、上記フォルダ内に「EM10_sleep.bmp」というファイルを保存する
3、microSDカードを本体に挿入する
4、「設定」→「スリープ画面」→「画面オフ」を選択する
5、スリープに入ると画像が表示されます
※画像形式はインポートの所で書いた形式と一緒です
現在私の「カクミル」の運用方法は ToDoに仕事とプライベートの最重要な項目だけを記述しており、スリープ画面には ToDoを表示させているのですが、ToDoに書く事が無い時にはカレンダーを表示させています。
今回の裏モードを使ってカレンダーの代わりにオリジナル画像を表示させてみるのも面白いのですが、裏モードを設定すると常にオリジナル画像が表示されてしまうので簡単に切り替えが出来ません。
使い道が...って感じですが、メモや ToDoを画面タッチした時だけ表示させたいという人には良いのでしょう。
私の場合事務所に一人で作業をしているので常に ToDoが表示されていて構わないのですが、机上を他の人に見られる可能性のある人には有効かな?
ちなみにオリジナル画像を作るとしたらキングジムだけに「お前のじゃない」だな。
【電池のもちについて】
初回に新品のアルカリ乾電池をセットし、初めての電池交換を行いました。
4月6日から使い始め、6月10日にビープ音と共に画面に電池を交換するよう表示されました。
製品情報の電池の項には、下記の様に書かれています。
単3形アルカリ乾電池 または 単3形エネループ×4本
電池寿命:約3ヵ月
※1日5分間使用の場合(メモの読み込み50回、書き込み20回)
当初こそどの様な事が出来るのか試すために、メーカーの想定以上に使っていましたが、それ以降は ToDoを表示させたままにしておき、必要時に ToDoの記入/削除程度しか使っていませんでした。
それこそ一日平均にしたら 1分間も使用していません。
画面表示は E Inkなので、ほとんど電力消費していないと思うのですが、最初に試した時によほど電力を使ったか?
それと交換した電池の電圧を計ってみたところまだまだ使えるので、
電池交換の表示が出るのが早すぎか、本当にカクミルが使えないのならば電力消費のバランスをもう少し考えて欲しいところです。
今回はストックしておいた eneloopを入れたので、電池寿命はもっと早いんだろうなぁ。
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購入金額
10,000円
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購入日
2019年04月06日
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購入場所
Makuake
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