レビューメディア「ジグソー」

Mitchell and Johnson MJ2で使えるか検証

先日レビューを掲載した個性派という言葉がよく似合うヘッドフォン、Mitchell and Johnson MJ2。決してメインとして使うヘッドフォンではないのですが、何となくたまに聴いてしまう不思議な魅力のある製品です。

 

 

 

 

 

このヘッドフォンは左右両方に端子があり、リケーブルに対応しているのですが、アサインが少々特殊であり、正式に対応したサードパーティー製ケーブルは、日本の代理店が取り扱っているもの以外に見かけることはありません。

 

とはいえ、形状自体は左右共に3.5mmステレオミニプラグとなっているケーブルですから、例えばSONY MDR-Z7系や、Technics EAH-T700などのケーブルと同じ訳です。

 

音質的には標準添付ケーブルでも別に問題は無いのですが、弱点は長さが約1.2mしかなく、取り回しに難があるのです。私の場合机の下にFOSTEX HP-A8を置いていますので、出来ればもう少し長いケーブルが欲しいところですが、対応ケーブルを仕入れるくらいならMassdropでケーブルが複数の種類付いてくる下位モデルを買った方がまだ安いという状況です。そこでMDR-Z7用のケーブルを流用することが出来ないか検証するために、SONYから発売されているケーブルを用意してみることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このケーブルが発売された当時は、SONY製のヘッドフォンでこのケーブルを使える製品はMDR-Z7のみでしたので、対応機種もMDR-Z7とだけ書かれているのですが、後に発売されたMDR-Z1R、MDR-Z7M2もこのケーブルを利用することが可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこそこ高価なケーブルですから、それなりにこだわった包装で出荷されてきます。コネクターにも保護フィルムが巻かれていて、安物扱いではないということを実感させられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この製品は米国の高級ケーブルメーカー、KIMBER KABLEによる設計であり、同社の特徴である編み込みケーブルが印象的です。もっとも、個人的に編み込むことはあまり好ましいとは思っておらず、音質的にはある程度レベルしか期待できないだろうなと思ってしまいます…。

 

更新: 2019/02/22
総評

使えないわけではないが、お薦めはしない

さて、それではMJ2で早速使ってみることにします。

 

確実に使えるようにしたければ、Mitchell and Johnsonの製品情報で記載されているピンアサインに沿って、半田付けをし直してしまうべきでしょう。しかし、出来ればいつかMDR-Z7やEAH-T700辺りを買った際に、このケーブルをそのまま使いたいという考えがあり、あくまで無改造のまま使うことを目標とします。

 

まずは、コネクターの仕様通りに素直に装着してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

このように確実に差し込んでしまうと、ある意味当然ではあるのですが音は全く出てきません。MDR-Z7のピンアサインが正確に把握できているわけではなかったので一応試してみたのですが、やはりダメでした。

 

そこで当たりを付けて接触位置を1段ずつずらしてみます。すると、今度は右側だけ音が出てくるようになりました。左側はそれでも出てこなかったので、さらにもう1/2段分程度浮かせてみると、そこできちんと音が出てくるようになりました。現状ではきちんと音は出ていますが、こんな感じで差し込んでいます。

 

 

 

 

 

 

さて、この状態で本来の目的である取り回しの向上は実現できました。では音質の方はどうかといいますと、率直に言って価格分の満足度はありません。

 

確かにKIMBER KABLEらしくレンジの広さは感じられますし、Hi-Fi感も増しているのですが、それがMJ2の魅力を引き出しているかと言われると少々疑問が残るのです。

 

MJ2に相性が良いと思われるケーブルは低域の量感と密度が濃いめで、高域方向は割合ソフトというタイプのものなのですが、このケーブルの持ち味はむしろ真逆です。低域は下の方までよく伸びているものの、どちらかというと解像度が高めで量感は程々ですし、中高域以上はクッキリと解像度が上がっていて、量もまずまず多めなのです。

 

 

もっとも、実は使う前からある程度この結果は予想できていました。それでも何故このケーブルを敢えて買ったのかといえば、前述の通りいつかMDR-Z7やEAH-T700等を買う可能性があるということ、そして意外にも一定レベルの品質のケーブルとしては、この形状で最廉価といえるのがこの製品(ORB製に近い価格帯のものはあります)だったというだけのことです。

 

 

このケーブルを使うことである程度の予想は立ちましたので、そのうち中国製の安価なケーブルで可能性がありそうなものなども試してみたいと思います。

 

 

Mitchell and Johnson製のヘッドフォンをお使いの方で、このレビューを参考にされる方がいらっしゃるといけませんので、最後に改めて書いておきますが、このMUC-B30UM1はMitchell and Johnsonのケーブルとの互換性はありません。全く使えないというわけではありませんが、この状態で外出時に使うのはなかなか難しいという差し込み方でようやく使えているに過ぎません。どうしても使いたければ、Mitchell and Johnsonのピンアサインはきちんと公開されていますので、それに沿って改造しておくのが正解といえるでしょう。

  • 購入金額

    20,380円

  • 購入日

    2019年01月04日

  • 購入場所

    ヨドバシ・ドットコム

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