成り行きで購入してしまったイヤフォン、Noble Audio Sage。さすがに元々7万円台の製品だけあり、常用に充分耐え得る音質があるので持ち歩くイヤフォンの中に入っているのですが、弱点は標準添付ケーブルの質の低さです。
現在の出荷分は以前オプション扱いだった、そこそこの単売品が標準添付となっているそうなのですが、私が買ったのは展示上がりの初期ものであったため、お世辞にも質の良いケーブルとはいえなかったのです。しかも、当たり前ではあるのですがバランスケーブルは用意されていません。
そこで差し当たって、この製品で使えるバランスケーブルを用意しようと思いました。とはいえ、ここ数ヶ月は慢性的な金欠でケーブルに余計な出費は出来ません。そうなるとついつい手を出してみたくなるのは、Amazonで売られている安価な中国製ケーブルです。
以前から何度か利用しているWooeasyやNICEHCKという選択肢もあったのですが、丁度Amazonのタイムセール祭り期間中だったということもあり、見たことがないブランドのタイムセール品を買ってみることにしました。
Kinboofiというブランド(読み方は判りません)の2.5mm4極のCIEM 2pin対応ケーブルです。一応KBF4759という型番があるようです。
仕上げは以前購入したNICEHCKのケーブルに近いものがあります。
購入金額の割には、プラグなどは意外としっかりしている印象を受けます。
ケーブルは8芯で、そこそこ太さはあるにもかかわらず極めて柔らかく、太さの割にはポータビリティーに優れていると評して良いでしょう。
標準添付ケーブルは明らかに上回る
それでは早速Noble Audio Sageと組み合わせて、Astell&Kern KANNで試聴してみましょう。
価格からしてさほど大きな期待はしていなかったのですが、意外にも一聴しただけで標準添付の3.5mmステレオケーブルの音質は上回っていました。
低域は量こそ変わらないものの解像度が向上して明瞭さが出てきますし、高域方向のクリアさや音場の広さも標準添付ケーブルよりははっきりと向上しています。同じ構造のケーブルでバランス・アンバランスの双方を試したときよりもはっきりとした音質差がつきますので、このケーブル自体の実力もある程度は高いものと考えて良いでしょう。
それではより高価なケーブルとの比較ではどうなのかということですが、さすがに通常価格約3万円のAZLA (Labkable製)Silver Galaxy Mix+の2.5mm4極バランス版と比較してしまうと、音場の広さや密度、楽器の質感など様々な部分で劣っていて、ここで価格なりの限界は感じられます。しかし、1万円前後クラスまでの入門用リケーブルとの比較では特に劣っているということはなく、コストパフォーマンスの高さは間違いないところでしょう。
タイムセールとはいえ新品で1本2千円のケーブルとしては抜群の音質と思いますので、実はこの後タイムセールで出てきた上位版のケーブルも注文してしまいました。こちらについても後日掲載したいと思います。
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購入金額
2,000円
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購入日
2019年02月03日
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購入場所
Amazon
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