それでは購入したケースを確認してみましょう。

「musashino label」（株式会社カンパーニュのブランド）から発売されている「Lather Case for ONKYO DP-CMX1」という商品名で、型番はCP-OCMX1LC1/Nというものです。一応天然皮革（牛革）と記載されていますので、PUレザーの元のケースよりはグレードは上がります。もっとも、価格もそれに見合ったというよりは、それ以上に高くなってしまう（通常価格は1万円以上）のですが…。

表面の仕上げも内側も、非常に既視感を覚える構造だったのですが、よく考えると私がAstell&Kern KANNに装着しているケースが、全く同じシリーズのCP-KANNLC1/Nというものでした。KANNで使っている限りでは、使用感は悪くないのですが、本革の割にあまり品質感を感じられない辺りを少々物足りなく思っていた製品です。これはレビューを書き忘れていましたので、そのうち書きます。

それはさておき、早速本体を装着してみましょう。

さすがにそこそこ高価な専用設計品だけに、寸法などはきちんとあっていますし、切り欠きやカメラレンズ穴、ボタン類の配置はきちんと正確に収まっています。格安品とは違い、この辺りの出来に不安要素はありませんね。また、DP-CMX1の独特のサイドラインにもきちんとフィットしている辺りは良く出来ていると思います。

ただ、弱点といえるのは本革ではあるもののさほど質感が良いとは感じられないことで、1万クラスとしてはやや物足りない感じがします。

そしてDP-CMX1を使ってみて気になったのは、側面のボタン類のうち、トラック送りなど特定のボタンが結構押しにくく感じられるということです。通常のスマートフォンであれば側面で操作する機会はさほど多くはないのですが、DP-CMX1はDAPとしての性質も持ちますので、DAPとしての使い勝手が下がる辺りはいただけません。

それでもDP-CMX1専用設計のケースは極めて選択肢が少なく、取り敢えずであってもきちんと使える手帳型ケースが用意されていることについては高く評価するべきでしょう。