所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。CDの自主制作、以前はきちんとしたスタジオを借りて、エンジニアについてもらって、CDライターも高価でとなかなかおいそれと制作できませんでしたが、最近は制作の敷居が低くなってきています。そのため、アーティストによってはライヴ会場限定CDなども制作するようななってきています。のちにメジャーリリースされることになる曲の「原型」を、自主制作盤としてライヴ会場で見つけたのでご紹介します(Part3)。
堀江沙知。先日ライヴに参加したSANOVAを率いる女性ピアニスト。彼女は実はSANOVA以前もCDをリリースしているのだが、自主制作盤としてソロ系の作品“Eternal Part.XX”もリリースしている。
「静」の“2”
と「動」の“3”
に続きリリースされたのが、“Eternal Part.4”。前作までが、CD1曲目がアルバム収録曲で、他の2曲が未収録曲、という造りだったのに対して、今回はすべての曲が、今までのメジャーリリース3作のアルバムのいずれかに収められているのが特徴。
そういう意味では、オリジナルアルバムリリースに先立つプレテイクというか、デモという意味合いが強いか。
「miraiheno michi」は、「未来への道」として2ndアルバム“Elevation”に収められたもの。SANOVAヴァージョン同様、ソロピアノアレンジで、優しい曲。少し村松健
のような「和」のテイストもあり、心に沁みる。
「the time has come」は最新の3rdアルバム“BLISS”
に収録。このシリーズ、バックは打ち込みなのだけれど、この曲に関してはメジャー版とあまり印象が変わらない。もちろんリズムが生で、バスッと力強いスネアのバックビートが入るSANOVA版の方がアガがるのだが、こちらもピアノプレイが十分力強いので、そこまでパワーダウンを感じない。少しリヴァーブ多めの感じがゲームの音楽風でもあり、むしろ親しみやすいか。
一曲2nd収録の「natsu no utage」を挟んで、ラストが1stに入った「tsuki no hikari」。この曲がまたイイ。物悲しい旋律とゆったりとしたリズム。メジャーリリース時にはルーズなスネアの音が目立つアレンジだったが、このピアノ中心のアレンジも捨てがたいな。
メジャーアルバム収録の比率的にも、“2”と“3”より少し後の作品っぽいが(この自主制作盤のリリースは前作と数か月しか空いていないが)、いずれも魅力的な曲ばかりで、そののち全曲がメジャーリリース盤に収録されたのもわかる造り。
自主制作盤の中では最初に買うべき作品かもしれません。
【収録曲】
1. miraiheno michi
2. the time has come
3. natsu no utage
4. tsuki no hikari
「Eternal Part.4 - 堀江沙知 CDダイジェスト」
すべてメジャーリリースされている曲なので、すべて持っている人には重複するが...
曲の「原型」を聴くこともできるので、ディープなファンにはたまらない?一方、完成度も高い曲ばかりなので、メジャーリリース盤と大きくは違わず、安価なミニベスト、ととらえることも可。
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購入金額
1,300円
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購入日
2018年12月15日
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購入場所
伏見ライオンシアターSANOVAライヴ会場物販
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