最近よく利用しているAliExpressのオーディオセラー、NICEHCK(HCK/Shenzhen HCKexin Electronic Technology Co.,Ltd)。まずは廉価な銀メッキ6N銅線の4芯線
から始まって、次が銀メッキ銅線+高純度銅線のミックス8芯ケーブル、
さらに6Nの単結晶銅線の8芯線
ときて、そして当面の「NICEHCKケーブル沼」の最後はこれ。
銀メッキ7N単結晶銅8芯線。
これもTwitterキャンペーンで、元値$130.00⇒$ 89.00と大幅に下がったのでチャレンジしてみた。
「銀メッキ銅線」という点では、一番安い「銀メッキ6N銅線」と同じだが、材質も1桁純度が上がったうえ、単結晶線となり、構造も4芯線から8芯線と倍になっている...というか他の8芯線と比べても明らかにケーブルが太い。撚り線の内部の銅線の径が太いか、線数が多いのか、全体的にケーブルが太くなっている。太いことが正義とは言わないが、一般的に、より太い線材の方が抵抗が少ない傾向にある。
他の8芯NICEHCKケーブル(下二つ)より明らかに線径が太い(本品は一番上)
2pinコネクタの部分も金属で、ピンが生えている部分のプラ部品の色を変えて左右を表しているし、耳掛け部は硬めのビニールチューブをかぶせて癖をつけてあるなど、他とは一線を画す仕上がり。
2pinコネクタ周りは最も高級感があり、透明なチューブをかぶせることでクセも付けている。
例によって、Astell&Kern-JH AudioのMichelle Limited
で、いつもの吉田賢一ピアノトリオの高音質ハイレゾ音源“STARDUST”
から「Never Let Me Go(わたしを離さないで)」で評価。
ケーブル側の存在感があり、ちょっとバランス的にケーブルが「重い」?
聴いてみると明らかに「高音伸びた感」はあるものの、どの帯域が突出して「目立つ」とか「耳につく」ということはなく、全体的な底上げが図れる。ベースの深さや腰は6Nの単結晶銅線に近い「芯」を感じるが、あれほど低域の主張は強くない。中域は木のぬくもりの音とキレが両立していて、ピアノとドラムスのアタックがついてくる。そして銀メッキ線らしく気持ち盛りメなのが、シンバルの倍音域。美しく広がり、しかし「耳につく」という感じてはないのは、銀メッキ銅線+高純度銅線のミックス8芯線を上品にした感じ。
1万円クラスのケーブルとしてはかなり「あたり」。
ただ、かなり柔らかくしなやかではあるものの、他の8芯線と比べて明らかに太く、重めなので、本体が軽めで耳とのフィッティングが完璧ではないUIEMにはちと荷が重い感じもある。
これは6BA程度以上のCIEMに使っても大丈夫な感じの出来。
ちょっと金色の被覆と、絡み防止スライダーの丸みを持った造りが、数珠っぽい雰囲気があるのが、好みがわかれるかもしれんけどw
NICEHCK High Quality 8 Core Single Crystal Copper Silver Plated Cable
突出した「色」がないのが特色。それでいて純正よりは数段良いのがはっきりとわかる。
銀メッキ銅線+高純度銅線のミックス8芯ケーブルのように高域側にきらきら感が強かったり、6N単結晶銅線のように低いところに太さを感じたりするようなバランスの印象が異なるということが少ない。全体的に上も下も伸びていて、ベースもシンバルもよい。
柔らかくはあるがやや太めで重いのもあり、UIEMには少々重荷?
ケーブル自体は硬くなく、しなやかで、反発が強くて思い通りのラインが描けなかったり、癖がつくとその形に固定されてしたりするということはないが、やや太めで重くもあり、フィッティングがそれほどでもないUIEMだと耳からハウジングを引っ張り出す傾向が。より耳への食いつきの良いCIEMの方が良いかもしれない。
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購入金額
10,307円
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購入日
2018年11月23日
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購入場所
AliExpress
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