はじめに注意事項
私は空気清浄機の必要性を感じないユーザーです。理由はレビューの最後の方で書いています。
そのためこのレビューは、この製品の説明というよりは、ある日加湿空気清浄機を家に置いたらこんなことになった、という視点が多いです。予めご了承ください。
冬の加湿対策にと…
1年前に築40年近いマンションに引っ越し、一冬を越えて、もう次の冬に。昨冬悩まされた2つの課題を、今年は克服したい!
1つは窓からの冷気。これは本稿と関係ないので割愛。
もう1つが、加湿をすること。特に記録はないですが、ひどい時には部屋にあるCASIOのデジタル時計についた湿度表示が「Lo」と表示されるほどでした(10%以下で数字からこの表示になるらしい)。サブ暖房のオイルヒーターの上に水を含ませたセルロースシートを置いたり、室内干しを頻繁にしたりで一時的に何%かは上がりますが、面倒だし、まさに焼け石に水。この状況で何よりも困ることは…
寝ている時に喉が渇いて起きること!
これを解消すべく今年は一念発起し、10月くらいからどんな加湿器を買うか、検討しました。
加湿器を使う場所は、リビング+キッチン 21畳(リノベーションで元が2DKらしい)
さすがに畳数以上の加湿器は高いので、頑張ることで40%くらいの湿度まで行ければいいかなと想定して、選定した結果2機種から選ぶことにしました。
・SHARP HV-H75 購入予定価格 \25,000-
・Panasonic FE-KXR07 購入予定価格 \30,000-
物の目処はつけました。さぁ、量販店に見に行こう!よく買っている店に向かいました。
特に店員に聞くつもりは無かったのですが、まじまじと眺めているお客さんに店員さんは声を掛けたがるもので、例外なく私も接客と相成りました。そこで店員さんからの提案は
・3万近い加湿器を買うなら、この時期なら前モデルで加湿性能の近い空気清浄機付きが買えますよ。
・加湿器は冬しか使いませんが、空気清浄機ならオールシーズン使えますよ。
という内容でした。
今考えると、もう少し空気清浄機についての知識があったり、店員さんに詳しく聞いておけば良かったと思います。しかし深く考えずに「利用できるシーンが増えるなら、まぁいいか」と安直に方針転換したことが、後々裏目に出ることに。
結局この店員さんの提案に沿う形で、予定予算に \8,000-を追加して購入したのが、本稿でレビューする加湿空気清浄機となるのです。
まぁこんなものか…
翌日宅急便で届き、早速設置します。
設置する理想的な場所は分かりませんが、とりあえず部屋の真ん中辺りへ。対面キッチンの反対側という位置です。
梱包テープを外し、給水タンクに水を入れ、電源オン。
勢いよく風が飛び出してきました。へぇ、結構風量あるんだなー。とはいえ、まだ11月の中旬。今年の暖冬も手伝ってか湿度が低くなり始めたばかりで、しばらくすると静音モードでまったり動く状態に。
ここで1つ、気になることが出始めました。一緒に買った温度湿度計 エンペックス TM-2441の湿度と、ずれが生じました。1週間くらい観察した感じで、マシなときに5%、ひどい時には15%くらい差が出るのです。一方で、以前から家にあるCASIOの温湿度付き時計は、エンペックスとほぼ同じ数値。多数決でとるなら、加湿空気清浄機の湿度情報がおかしいことになります。
一応ネットで調べると、湿度測定を当然ながら機械内で行うので湿度の発生源に近いから誤差は出る、と公式やレビューにはありましたし、多分しばらく運転していれば改善してくるだろう。
そう期待して、まぁまぁの滑り出しで加湿生活はスタートしました。
次々と裏目に出てくる機能と状況…
あれから大体1ヶ月使い、今の心境としては…
Panaの加湿器を買えば良かった!!!!
と、大いに後悔をしております。理由は多岐に渡り…
1.結局、加湿表示は改善されない
平均して10%ほど、現在もずれています。これがもしただの湿度計なら「あーこの湿度計はいつも何%ずれてるからそう見ればいいか」となりますが、厄介なのは、この湿度情報を持って加湿能力の全モードが連動することです。
今日までの一ヶ月、在宅と就寝時には"必ず"「多湿モード」にスイッチを入れて過ごしています。何せそうしなければ、理想湿度の45%~50%にならないからです。「おまかせ」を含めた標準的なモードは、"機械が測ってる湿度で50%をキープするように動く"。つまりここから逆算して10%引くと、いつも40%をめざし、更にいつも全快ではなく目標が近くなるとゆっくり動く傾向から、もはや「おまかせ」時の湿度平均は35%。"無いよりマシ"程度の状況しか作れません。
2.におい検知が敏感すぎる
中華系の料理、紅茶の香り、味噌煮込みうどん、バナナケーキを焼いてる時。私は料理が好きなので色々と作りますが、まーなんでしょう。ちょっと香りが強い程度でにおいセンサーがバンバン検知して、自動風量状態だとターボを駆り立てモーター音が響きます。
3.PM2.5検知も大活躍
うちにはSHARPの一世代前の "お茶プレッソ"があります。やっぱり茶葉を全部摂取するのは健康にいいですよね。前にNHKのガッテンでも言っていました。
お茶プレッソの説明を一応しますと、上から茶葉を投入、中の石臼に引かれて、下から粉として出てくるんですよ。あとは水やお湯、牛乳なんかに溶かして飲むと、茶葉を丸ごといただけるのです。
そう、下から"微粒な粉"となって出てくるんですよ! それがまぁ、この時期になると静電気であちこちについて、呼吸や部屋の気流に乗ってデスね…。PM2.5ランプが真っ赤っか。
ほこり検知じゃなくて、PM2.5検知なのね。細かいなー。そしてPM2.5検知でフル回転。
4.稼働中のランプが眩しい、輝度変更は…できない。
うちの構造上ですが、21畳の部屋以外は大した部屋がないです。一人暮らしによくある1DKの1部屋繋げてを大きくした感じと思ってください。あと、構造や予算の関係ですが、その部屋にしかエアコンがありません。
となると、必然的にこの部屋で寝起きもします。リビングをソファを境にしてソファの後ろ側に布団を敷いて寝ています。そうするとですね…加湿空気清浄機のランプや表示灯が足下の方向から煌々と照らしてくるわけですよ。あまりにもまぶしいので、どこかでもらってきたA5サイズの京都の小冊子を引っかけて、前面を覆うことで現在は対処しています。
さて、最初の叫びに戻ってみましょう。
加湿器なら空気清浄能力が無いので2、3は無くなり、4は調整機能がついてます。1は、そもそも標準で60%を目指す設定になっています。
だから、叫びたくなりますねぇ。
Panaの加湿器を買えば良かった!!!!
サイズと能力を換算すると、どこで使うものかよく分からない
そもそも私は、空気清浄機に懐疑的な人間です。独り暮らしですし、仕事から帰って大体起床4時間就寝7時間の間空気が綺麗になっているところでなんだという。そもそも、空気清浄なんてしているからアレルギー耐性だのウィルス耐性だのが弱るんじゃないのかなと。
しかしながら使ってみないと分からないこともありますし、
ただそれを差し置いたとしても、私の使おうとしていた部屋とこの加湿空気清浄機は、正に水と油でした。風量の調整もうるさくないように手動、加湿も多湿に手動では、不便でなりません。唯一救いなのは、湿度の維持は一応できているので、当初の目的をこなしてはいる、ことですかね。
そもそもここまで調理のにおいに敏感なことを考えると、調理をしない環境、かつ部屋が15畳や18畳あって加湿空気清浄機が欲しいという部屋、にしか需要がないことになります。
こんなレビューを書いている人は多くないと思いますが、加湿空気清浄機を買おうと考えている人に、あーこういう人もいて、こう苦労しているんだなと経験談の一つとなれば幸いです。
まだ試してないことやこれから
ここまで散々叩いておきながらも、一応はまだ見捨てたわけじゃありません。
・加湿表示がおかしい
→これは故障の可能性がまだ捨てきれません。もう冬になってしまったので今冬はなんとかやりすごして、春になったらメーカーに修理に出そうと思っています。
・においに敏感
→これも、まだ試してない機能があります。説明書にありましたが、感度を下げることが出来るそうです。手順が面倒なのでまだ試していません。
以上のことを踏まえて、またいずれ評価を変動させるかもしれません。
ただ今回私が実感した教訓は、無駄な機能は時に邪魔になる、で締めくくろうと思います。
ここまでの長文、ありがとうございました。何かお気づきの点があれば、ご指摘頂けると幸いです。まだzigsowのシステムに疎いですが、対応していきたいと考えています。
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購入金額
38,000円
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購入日
2018年11月17日
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購入場所
エディオン
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