レビューメディア「ジグソー」

歌もそうだが、想いがこもった挨拶で感動する

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。ライヴ映像は基本アーティストの歌やプレイを聴くものです。ただし、その音楽は人によって紡がれるもので...その時の想いを語ったトークで感動することもあります。最後のあいさつであふれ出す想いに感動したライヴを収めたご紹介します。

 

そして「芋づる式洲崎綾 Part6」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。12月といえばあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲、Webラジオのイベントやそれらの関連商品まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューの6回目でもある。

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS。2011年末リリースのソシャゲーをベースとするコンテンツ。ゲームはカード強化とバトルが中心のものだが、カード内容がアイドルのため、「強化」は「アイドル育成」という面がある。そしてその世界観を支えるためか、ゲームでアイドルが歌う楽曲のCDリリースや、それを担当声優が歌うイベントが開催されるという風にクロスメディア的に展開されている。

 

そのCINDERELLA GIRLSの、3回目の大規模ソロライヴとして2015年末に開催されたのが、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 - Power of Smile -」。この時は幕張メッセ国際展示場で行われた。1stライヴがキャパ2000少々の舞浜アンフィシアターだったので、

約6倍に拡張(この時は9~11ホール-いわゆる北ホール-の使用だったのでキャパ12000人前後)。

 

2015年末といえばTVアニメ第2期の放送直後で、一般的露出が大きく、いままでゲームの世界の課金勢中心だった?デレマスの世界が、一気に大きく広がった時期でもある⇒アニメの絵柄が装丁に採用された会場限定CD↓。

 

そんなタイミングで企画された3rdライヴ、2日で1/3ほど顔ぶれが入れ替わったが、いずれの日も20人以上のキャストが集った大掛かりなライヴとなった。

 

まず1日目。ちょうどアニメの直後(アニメは第1期が2015年1~4月、第2期が同7月から10月までに対して本ライヴは同年11月)ということもあって、アニメからの曲が多く、自分にとってはなじみのある曲が並んでいる。そしてアニメの主役ユニットと言えるニュージェネレーションの3人(島村卯月渋谷凛本田未央)を演じる大橋彩香福原綾香原紗友里が常にセンターにいて、比較的均等に各アイドルへのフォーカスを当てようとしている他のライヴとはやや異なっていた。

ニュージェネレーションズの3人にフォーカスがあたる場面が多かった
ニュージェネレーションズの3人にフォーカスがあたる場面が多かった

 

1stのころと比べると大幅に演出がグレードアップしていて、大きな展示場の一方の長辺にステージがあり、客席を大きく十字に切って中央に二段にせり出す張り出し舞台があるという造りで、観客の中央で歌う曲と前方ステージで歌う曲の受け渡しで観客の視線を誘導して場面転換したり、ステージも背景の部分が城のようになっていて、塔の部分で歌えたり、城の中央は巨大なスクリーンになっていてキャストのアップのみならずアニメ・ゲームのキャラクターや視覚効果が映し出されたりして、演出が洗練されている。

メインステージはかなり立体的
メインステージはかなり立体的

 

スクリーンにメンバーがちりばめられることも
スクリーンにメンバーの画像などがちりばめられることも

 

そして今回もすべての声優がそろうことはできなかったので、他者の持ち歌を歌う場面がある。基本センターの人がいて、それ以外の人が多少入れ替わる...という程度であればあまり違和感がないし、オリジナルメンバー以外が歌うことによって新たな魅力が曲に加わったりもするのだが、オリジナルメンバーが一人もいないという曲ではちょっとカラオケ臭くなって「違う」かもと感じてしまった。

 

そんな中で曲に「色」がついていないのもあって、元歌のメンバーが歌っていないながら、「いい感じ」だったのが両日とも中締め..ともいえる全員曲「GOIN'!!!」の前に歌われた「メッセージ」。この曲はもともとIDOLM@STER CINDERELLA GIRLS for BEST5!という第3回のシンデレラガール総選挙においてトップ5を獲得したメンツによって歌われた曲で、ユニットが先にありきで、そのイメージに合わせて作られた曲ではないし、さらにのちにニュージェネレーションズによってカバーされたりもしているので、曲に○○の曲という「色」がついていない。その曲を全員歌唱の「GOIN'!!!」のメンバー集合のバックに、どちらか一方の公演にしか出ないメンバーに歌わせたのは良い采配だったと思う(Day1担当:金子有希・津田美波・松田颯水、Day2担当:飯田友子・佐藤亜美菜・ルゥティン)。

全員歌唱の「」のためのメンバー呼び込みのバックに流れる「」
メンバー呼び込み時に流れる「メッセージ」では、後ろで各開催日のみ参加のメンバーが歌う

 

そしてあやちゃん参加の2日目。

 

この日はアニメを語るにははずせない曲、「Memories」が本人を含むメンツで歌われたのだが、あやちゃん演じる美波とペアを組むアナスタシア役の上坂すみれも、アニメでは過労で倒れた美波の代わりに歌う神崎蘭子を演じる内田真礼も参加が叶わなかったので、福原綾香渋谷凛役)と佳村はるか城ヶ崎美嘉役)があやちゃんを支えた。本来完全COOL属性の曲なので、ふーりんは納得だが、るるきゃんは意外な人選。ただこの日はあやちゃんが見事に「世界」を創り、ほとんど違和感なく終わった。

この日の「」はオリジナルメンバーのあやちゃんがいたので完成度高し
この日の「Memories」はオリジナルメンバーのあやちゃんがいたので?完成度高し

 

そしてこの日は2日目(終わりの日)ということもあって、デレマスの初期からいたメンバーが感極まるシーンが多かったのが特徴。あの明るいへごちんこと大橋彩香でさえも。彼女の持ち歌の「S(mile)ING!」は、1日目は公演序盤に配置され、小早川紗枝役の立花理香小日向美穂役の津田美波の3人で、曲名通りニッコニコで歌っていたが、2日目は「夢色ハーモニー」以降の全員曲連発のフィナーレ直前にソロアレンジで配され、アニメの「主役」らしい「トリ」扱い。CINDERELLA GIRLS最初期からの参加メンバーであり、彼女としても声優デビュー直後の大役抜擢でもあり、自身の声優人生とほぼイコールの状態でかかわってきたへごちんとしては「ここまで来た」という想いがあふれたのか、ラストは涙を流しながら歌っていた。

一面ピンクのサイリウムをバックに歌うへごちんも泣いていた
一面ピンクのサイリウムをバックに歌うへごちんも泣いていた

 

あやちゃんも、中盤の全員曲「GOIN'!!!」で、ワンコーラス目に抜かれた顔と、間奏後にアップになった顔が明らかに違う。後列の端だったのであまり映ってはいないが、よく見ると間奏のあたりで涙をぬぐうような動作が入ってステップが乱れる部分がある。そのわけが明かされたのが終演前のコメント。

ワンコーラス目の表情と...
ワンコーラス目の表情と...

 

間奏あけの表情は明らかに異なる
...間奏あけの表情は明らかに異なる

 

..いつまでたっても緊張しぃの私なんですけれども、「GOIN'!!!」の時、私途中で吹っ切れて、ホントに心の底から美波が降りてきて、皆さんの笑顔で楽しく楽しく歌うことができました..舞浜アンフィシアターの時は、お客さんの顔が大体みんなわかるくらいの距離でしたが、今日はホントに...一番後ろのお客さん、見えてますか?...美波が言っていたように、一歩踏み出したら、こんな素敵な景色があるのかと、「GOIN'!!!」を歌っていて思いました

 

初期メンバーは、2000人規模という十数人のキャストが集うイベントとしては「手ごろな」アンフィの1stライヴから、1年半でアニメも2期やり、12000人規模の会場で2回公演が打てるにまで成長したコンテンツに感無量..というのは口をそろえて言っていたのだけれど、あやちゃんの「GOIN'!!!」での「劇的ビフォーアフター」は美波が降りて」きたからなんだなぁと。役者は役に飲まれてはいけないとは言われることもあるけれど、役との完全一体感がステージ上で得られたなんて、なんて幸せなステージだったのだろうかと。

特典ディスクには「引き」のショットが多く、会場の大きさが分かる
別アングルとなる特典ディスクには「引き」のショットが多く、会場の大きさが分かる

 

Day1、Day2、スペシャルの冊子とトータル5枚入りのディスクケース
Day1、Day2、スペシャルの冊子とトータル5枚入りのディスクケース

 

冊子は結構詳しく、キャスト一人一人が紹介される
冊子は結構詳しく、キャスト一人一人が紹介される

 

そういう意味ではライヴの良さもさることながら、トークとしても貴重なシーンを収めた作品です。

 

【収録内容】

<DISC 1:Day1>
1. プロローグ
2. お願い!シンデレラ
 > MC1
3. Star!!
4. We're the friends!
5. S(mile)ING! with 美穂・紗枝
6. LET'S GO HAPPY!!
7. 気持ちいいよね 一等賞!
8. ミラクルテレパシー with 未央・藍子
9. あんずのうた
10. 毒茸伝説
 > MC2「あんきらンキング」
11. TOKIMEKIエスカレート
12. ØωØver !!
13. Can't Stop!!
14. 小さな恋の密室事件 with 莉嘉・みりあ
15. メルヘンデビュー!(サイキック猫Ver.)
16. ミツボシ☆☆★
 > MC3
17. Shine!!
18. Orange Sapphire
19. Romantic Now with 城ヶ崎姉妹
20. おねだり Shall We 〜? with うづきら
21. Happy×2 Days
22. ススメ☆オトメ 〜jewel parade〜
 > 「蘭子とアーニャのウェーヴタイム」
23. Memories
24. -LEGNE- 仇なす剣 光の旋律
25. 花簪 HANAKANZASHI
26. メッセージ
27. GOIN'!!!
 > 「十時愛梨の休憩時間の業務連絡」
<DISC 2:Day1>
28. shabon song
29. お散歩カメラ with *(Asterisk)
30. ショコラ・ティアラ with お菓子配り係
31. あいくるしい with あんず
32. 風色メロディ
33. つぼみ
34. Never say never
35. できたてEvo! Revo! Generation!
36. 夢色ハーモニー
 > MC4
37. M@GIC☆
 > MC5
38. 夕映えプレゼント
 > 「Special Information」
 > MC6
39. とどけ!アイドル
40. お願い!シンデレラ


<DISC 1:Day2>
1. プロローグ
2. お願い!シンデレラ
> MC1
3. Star!!
4. ススメ☆オトメ 〜jewel parade〜
5. できたてEvo! Revo! Generation!
6. Heart Voice with ありす
7. ラヴィアンローズ
8. 青の一番星
9. き・ま・ぐ・れ☆Café au lait! with うづみく
10. 私色ギフト
> MC2「マッスルキャッスルトーク」
11. Rockin' Emotion
12. Twilight Sky
13. Nocturne
14. Memories
15. 2nd SIDE
16. Wonder goes on!! with なつきら
> MC3
17. Shine!!
18. Orange Sapphire
19. DOKIDOKIリズム with 美嘉
20. Angel Breeze with みりあ・未央
21. ましゅまろ☆キッス with あんず
22. アタシポンコツアンドロイド
> 「蘭子とアーニャのウェーブタイム」
23. We're the friends!
24. -LEGNE- 仇なす剣 光の旋律
25. Nebula Sky
26. メッセージ
27. GOIN'!!!
> 「千川ちひろの休憩時間の業務連絡」
<DISC 2:Day2>
28. Absolute NIne
29. Hotel Moonside
30. in fact
31. Trancing Pulse
32. この空の下
33. つぼみ
34. 心もよう
35. 流れ星キセキ
36. S(mile)ING!
37. 夢色ハーモニー
> MC4
38. M@GIC☆
> MC5
39. 夕映えプレゼント
> 「Special Information」
> MC6
40. とどけ!アイドル
41. お願い!シンデレラ

 ※:洲崎綾参加楽曲

 

<Special Disc>
・MULTI ANGLE Day1
1. プロローグ〜お願い!シンデレラ
2. Star!!
3. We're the friends!
4. 毒茸伝説
5. Can't Stop!!
6. Shine!!
7. ショコラ・ティアラ with お菓子配り係
8. M@GIC☆
・MULTI ANGLE Day2
1. プロローグ〜お願い!シンデレラ
2. Star!!
3. ススメ☆オトメ 〜jewel parade〜
4. ラヴィアンローズ
5. き・ま・ぐ・れ☆Café au lait! with うづみく
6. メッセージ
7. GOIN'!!!
8. Absolute NIne
・VISUAL M@GIC
1. 気持ちいいよね 一等賞!(short size)
2. 青の一番星(short size)
3. Absolute NIne
4. M@GIC☆
・BONUS
*Day1
1. 武内駿輔 熱血レポート!!
2. プロデューサーによる終演の挨拶
*Day2
1. 突撃!まりえっPの隣のプロデューサー
2. 輝子・紗枝・裕子・早苗による終演の挨拶

 ※:洲崎綾参加楽曲

 

「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 -PV Part3 2日目前半」 

 

「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 -PV Part4 2日目後半」

更新: 2018/12/18
洲崎綾推し的オススメ度

2日のうち1日しか出演していないが、資料的?価値は高い

最後のあいさつで語っているが、自分で「美波が降りてきた」といっていたシーンが観られる。

  • 購入金額

    24,840円

  • 購入日

    2017年頃

  • 購入場所

10人がこのレビューをCOOLしました!

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