レビューメディア「ジグソー」

端的に言ってカッコイイ!

「芋づる式洲崎綾 Part6」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。12月といえばあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲、Webラジオ関連商品まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューのついに6回目

 

トップにご紹介するのは、2018年11月現在まだ絶賛放送中の「RELEASE THE SPYCE」の主題歌CD。そのため、「音楽の杜」分野でもある。

 

「RELEASE THE SPYCE」は、空崎市(モデルは川崎市で、風景として実在する場所が使われているので、川崎市に住んでいる人は、あ!ここ..ってなるかも)という街に住む普通の高校生(2年生)だった源モモ(CV安齋由香里)が、「ツキカゲ」という私設情報機関にスカウトされ、正義のスパイを目指す話。ツキカゲは、どこの国にも属さず、秘密裏に世の平和を支える組織。若い女性にのみ効く特製スパイスをかじることで身体能力を上げ、スパイ小道具などを駆使して任務を達成する。現在、空崎市には「モウリョウ」という犯罪組織があり、ツキカゲはこれと対決している。

 

ツキカゲには「師弟制度」があり、師匠が弟子を一対一で教育し、技術と精神を伝えていく。モモの師匠は隻眼の剣士、半蔵門雪(CV沼倉愛美)。そのほかモモの同級生2名と雪の幼馴染、1年生1名の6名が現在のツキガケ現役組。設定的に女性しか特製スパイスが効かないことから、主要キャラクターのほとんどが女性であり、さらに師弟制度があるために「先輩後輩」以上の深いかかわりが出てくるため、百合系のテイストもあるアニメとなっている。

 

ただしシリーズ構成や脚本が、「アカメが斬る!」や「結城友奈は勇者である」などの、主要キャラが死んだり、闘うために自身の視力などを犠牲にしなくてはならないような凄惨な設定・展開があるアニメ=鬱アニメをいくつも手掛けたタカヒロなので、なにかあるたびにニコ動のコメントに「死亡フラグ」とか「このあと死にそう」、少し場面が好転すると「フラグ回避」とか書き込まれるのが、アレだがw

 

あやちゃんは、ツキカゲのメンバーで、モモを含む高校2年生トリオの一人だが、唯一「師匠格」で1年生の弟子を持つ八千代命(やちよめい)を演じる。役柄的には明るく、ムードメーカーで、ギターを抱えてストリートライヴをしているようなキャラ。ただし、ストリートライヴは情報収集の一環であるとともに、自身が弟子であった時の師匠との約束でもある。

 

今後どうなっていくのか、楽しみなアニメだが...、とりまテーマソング。

 

スパッと!スパイ&スパイス」は、ニコ動などで活躍するDJ兼シンガー兼作曲家のヒゲドライバーによる爆裂アゲソング。なんせ、リズム隊とブラス隊が素晴らしい。ドラムスは東京酒吐座⇒CQ

の中心人物、笹渕啓史(ササブチヒロシ)で、 ツインペダル踏みまくりの爆裂ドラムをプレイ、ベースはcuneで活躍していた中村泰造がスラップやグリスを決めまくる。ブラス隊はジャズトランぺッター宇野嘉紘ら3人による生ブラスで、印象的なオブリを刻む。もともと♪スパパパッと参上♪、♪スパッと解決!♪というように「スパイス」と「スパッと」の韻を踏むような歌詞だが、ブラスっぽく♪スパッパッパラッパ/スパパパパパラッパ/スパッパッパラッパ♪と歌われるところもあり、これを追いかけるように刻むブラスのラインと合わさって非常にスピード感がありスリリング。あやちゃんは主要キャストながら、主人公の友人ポジション&師匠チーム側なので、フロント組ではないし、曲の構成もソロパートがほとんどないグループ曲なのであまり魅せ場はないが、ところどころで声がフッと浮きたってくる。やっぱり特徴あるな、声に。

 

カップリングの「Hide & Seek」はエンディングテーマで、こちらは結構明るい曲。曲は、i☆Risや三森すずこへの曲提供、ゆずの楽曲のリミックスなどで知られる佐藤陽介による。J-Pop系のさわやかな曲だが、ドラムスがTRUE(唐沢美帆)の楽曲

にも参加しているSHiNなので、これもビートが強い曲となっている。題名通り♪(もういいかい)息を切らして/(まだだよ)キミを探す♪と歌うが、たぶん掛け合いが師匠チームと弟子チームの分担なんだろなと。

 

DVDは表題曲のMVとそのメイキング。声優でも個人のアーティスト活動では顔出しのMVを撮ることもあるが、アニメの主題歌のMVとしては非常に珍しく、本人たちの歌唱シーンと芝居のみで、アニメの画が1カットも出てこないという構成。一応、芝居は「スパイ」風仕立てになっていて、そこに調理シーンが挟み込まれ「スパイス」が絡んでいるような造りになってはいるが、番組との直接の絡みは弟子チームがアジトに潜入して破壊するモニターの画面に、敵組織である「モウリョウ」のマークが浮かび上がっていたことくらい。でも、結構凝っていて楽しめるMVに仕上がっている。メイキングでの撮影に関する種明かしも含め、楽しい。

 

今のところ(6話経過時点)人身売買の話はあったが鬱展開にはなっておらず、モモたちの成長物語の方を強調した感じで、このまま行ってほしいかな。でも「内通者」がいることになってるし、タカヒロだからな~~←毒されてゐる

※この作品、かなりの良作だったので、間違いなく円盤買うのでまた、いずれ。

ランダムカードは主人公指定でした。あと、弟子チームのチェキつき
ランダムカードはザンネンながら?主人公コンビ。あと、店舗特典の弟子チームのチェキつき

 

ともあれ曲の方は、6人歌唱なのであやちゃん個人の魅せ場はほぼないけれど、アゲアゲの高揚感が好きで、最近よく通勤時(行き)に聴いている曲筆頭です。


【収録曲】
<CD>
1. スパッと!スパイ&スパイス
2. Hide & Seek
3. スパッと!スパイ&スパイス -instrumental-
4. Hide & Seek -instrumental-
<DVD>
1. スパッと!スパイ&スパイス (Music Video)
2. スパッと!スパイ&スパイス (Music Video Making)

 

「スパッと!スパイ&スパイス (Music Video)」

更新: 2018/11/14
必聴度

リズム隊、ネ申

笹渕啓史も中村泰造もキレまくり。あやちゃん曲ということを除外して考えて、曲だけ聴いても今年屈指のお気に入り。

  • 購入金額

    1,890円

  • 購入日

    2018年10月27日

  • 購入場所

    PCSC

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