何か売り上げ的な意味で話題になっていた去年放送のTVアニメ「キルミーベイベー」。
1年以上の期間を明けて発売した「CD」はその名も「キルミーベイベー・スーパー」!!
ジャケットもスーパーらしい!
スーパーマーケットかよ!!!
こっちのスーパーかよ!のジャケットはわざわざ別に刷ってあって、見本写真にあるスー○ーマン風のジャケットはブックレット表紙になっているある意味リバーシブルジャケット仕様。
原作及びTVアニメ版は女子高生殺し屋と普通の女子高生の漫才4コマといったところなのだが、一般人のはずのやすなが徹底してボケの役回りなのがポイント。
私はアニメをちらっとみたらごくごく自然にツボに入ってBD全部揃えていたのだが、それだけで結構珍しい事だったらしく、今回のCDとBD全巻を揃えた写真をTwitterに上げたら2桁RTされたレベル。
確かに高価なBDを買うほどハマる人は少ないだろうが、難しい事を考えずヘラヘラと見るアニメとして短時間アニメやネット配信アニメとして出してたらまた話は変わってたんじゃないかなーと思う今日この頃。
で、何故か今更出てきたのがこのCD…いや、まさかのOVAだ。
体裁上はあくまでキャラクターソング・OP・EDを集めたベストボーカル版という事なのだが、付属のDisc2が完全新作のアニメDVDになっているという珍しい形態の販売。
Disc1、CDの方は1トラックを除いて全て以前音源化されたものの再録で、これを買うような人は既に揃えている可能性が高い。キャラソンも典型的なキャラソンな一方、主題歌アレンジ版は原曲がカオスなだけに更にとんでもない事になっている。
唯一の初CD化となるLIVEバージョンもツイッターによるとMDレコーダー(懐かしい)に録音されていたというもちろん本来は表に出す予定がなかったものだろう。純粋にファンアイテムだ。
という訳で大半の人はコチラのDisc2…DVDを目当てに購入するだろう。こちらはOPとED以外は完全に新作で27分。
何だかんだいってテレビ版はよく動いていたのだが、今回のDVDは変形やエフェクトを使って動きを減らしているし、デフォルメ…というか簡略化も激しい。
ただでさえ少なかった登場人物も減っており、声があるのはやすな・ソーニャ・あぎり、そしてエトセトラガールの合計4人。
残念ながら次回予告がヤバかったエトセトラボーイことチョーさんや、謎のもったいない配役だった没キャラの釘宮さんの出番はなし。
…と、アニメ自体はいかにも時間とコストを削っている感はある。じゃあつまらないのか?といったら話は別。原作のテンポのよさを再現しているという意味では十分…いや、TV版以上。
原作7話分?を27分に詰め込んだだけあって濃密でハイテンポ。ものすごい勢いでやすなが殴られる。あくまで放送用に30分1話のバランスをとっていたり、若干のオチ変更が加えられていたTV版と異なり、ぶつ切りかつものすごい勢いで原作準拠のエピソードが展開していくのだ。
そして声優さんもTV版以上に激しい。映像側が最低限なだけに声芸…といったら妙だがやすなのウザさとソーニャのツッコミが際立つ。原作で破壊力のあった
「あ!?何だって聞こえない!怪我のせいで耳が遠くて」
に声が入った時の破壊力は恐ろしい。
映像は映像で仮装大会のキメラ着ぐるみも色がついたらやっぱり破壊力がアップ。ギャグマンガらしくえぐい表現は基本ないのだが、オチとして重要な赤いものが飛び散るシーンはしっかり赤い。これはテレビ放送ではムリだっただろう。アイキャッチが原作の扉絵風になっているのもポイント。
ハイテンポの弊害か、セリフ省略のせいでツッコミがあわなくなってしまったシーン(トイレの七不思議のトコ)もあるが、まさに原作コミックを見る感覚で気楽に見れる。好みもあるが、テンポのよさと声優さんの破壊力のある演技で私はTV版よりも楽しめたくらいだ。
他のアニメ…いや、同TV版と比べても映像という点ではかなり大味。でも笑えたんだからそれでいい。
4000円のOVA付きCDという珍しい形態での販売だけに、コレが商売として成り立っているのか気になるところだが、もし採算がとれるのならこの調子で年に1回くらいこういうサックリとしたOVAを出してもらえると個人的にうれしいのだが。
それにしても、いつもPCパーツとかばっかりやってると、こういうアニメや音楽レビューするのって難しいですね。
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購入金額
3,939円
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購入日
2013年10月16日
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購入場所
J-BOOKS
れいんさん
2013/10/16
下小川さん
2013/10/16
うぜえ(褒め言葉
notokenさん
2013/10/17
下小川さん
2013/10/17