先日MOTU(Mark of the Unicorn)製のオーディオインターフェース、1296と、PC用ホストアダプターPCIe-424の間を接続するケーブルを、audioquest製IEEE1394ケーブル、FireWire FORESTに交換して、ある程度の音質向上があったという話を書きました。
しかし、このFORESTはaudioquest製のケーブルとしてはローエンド製品です。かつてはより上位のCINNAMONやCARBONのFireWire版も存在していたのですが、現時点ではFORESTも含めてFireWireケーブルの取り扱いはなくなってしまいました。上記FORESTも流通在庫を辛うじて見つけられただけでした。
その他にもオヤイデやAcoustic Reviveなど、国産ブランドからもオーディオ用FireWireケーブルが発売されていたことがありましたが、いずれも一部流通在庫のみとなっているようです。
そんな中で、まだオーディオ用FireWireケーブルをカタログに残しているブランドがありました。それはFURUTECHです。もっとも、これも実質的には在庫限りとなっているようですが…。
まだ量販店で入手可能な状態でしたので、他に1万円前後クラスまでの選択肢がないということで、これを購入してみました。
さすがにローエンド品のFORESTと比べると、いかにも金がかかっていそうな外観に見えます…。
MOTU 1296の音質が1グレード以上は向上する
元々使っていたFORESTは音質はともかく少々問題点がありました。それは、ケーブル長が0.75mしかないということです。勿論、より長いケーブルを買うつもりだったのですが、両端6Pin仕様の在庫が残っていたのが0.75mだけだったのです。
結果として、PCケースの上に1296本体を置く形となっているのですが、もはや1296の位置をずらすことも出来ないほどにギリギリの長さとなってしまっていたのです。長期的に見ると端子への負荷も気になっていました。
そこで今回は何種類か長さが選べたということもあり、必要な長さを満たしていてコストパフォーマンスの良い1.2mを選択しています。
今回はFORESTとFireBird-66をそのまま入れ替える形で使い、早速レコード数枚分をPCで取り込んでみました。
すると、echo digital audio LAYLA 24/96のヘッドフォン端子ですら明らかなほど、大きな変化が見られました。音場の広さや全体的な解像度など、本当に同じ1296を使っているのか疑問になってくるほど向上しています。ヴォーカルの生々しさや、特にアコースティック系の楽器の質感もまるで違っています。標準添付のAudioWireケーブルで使っていたのでは、1296の実力は全く発揮できていなかったことを思い知らされました。
FORESTでも標準添付ケーブルよりは確実に良くなっていたのですが、あくまで標準ケーブルを基準点として、そこから少しずつレベルアップしているという印象でした。しかし、FireBird-66ではそもそも「別物」という表現が似合うほどに音質が向上しています。
USB版のaudioquest FORESTはPC向け汎用ケーブルと比較して全く別物と思えるほどの向上が見られたのですが、FireWire版ではそこまで派手な効果は見られず、あくまでワンランク分の向上というイメージでした。
今となっては他にハイグレードなオーディオ用FireWireケーブルは殆ど手に入りませんし、事実上AudioWireケーブルとしては最終的な選択肢は、このFireBird-66になってしまう気がします。AudioWireでオーディオインターフェースを接続されている方には、まず使ってみることをお薦めしたいところです。
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購入金額
7,730円
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購入日
2018年08月13日
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購入場所
ヨドバシ・ドットコム
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