GREENHOUSEは意外と早くからSSDを発売していたメーカーですが、近年はこの分野での存在感を殆ど見せていませんでした。一時期は1.8インチのSSDを安定供給していて、HDD内蔵型のiPodの載せ替え用に使うユーザーもいたのですが…。
しかし、先日NTT-Xストアの箱汚れ扱い品で、久々にこのブランドのSSDを見かけました。しかも240GBで5千円を割り込むという格安ぶりです。以前正体を確かめるために購入して、その後使用頻度がさほど高くないPCで使っていた、CFD販売 CSSD-S6O240NCG1Qが不安定さを見せ始めていたというタイミングでしたので、こうなると何となく買ってしまうわけで…。
型番に「BULK」と入っているだけのことはあり、付属品は何もありません。そしてSSD本体もビスなどはなく、ガワははめ込みで組み立てられているようです。保証無視で分解することも考えたのですが、下手に変形でもさせてしまうとノートPCへの組み付けに支障が出る可能性もあるため、大人しくこのまま使うことにしました。
今回組み込むPCは、以前プレミアムレビューでいただいた、FRONTIER FRNP514です。
このPC、Windows 8以降のOSが全て非サポートということで、実質的な寿命もさほど長くないことから、あまりきちんとしたSSDをこれに回すのも勿体ないかと思ってしまったのです。その点、このSSDは惜しげ無く使える価格が大きな魅力となります。
このSSD自体は7mm厚なのですが、PC側の空間が9.5mm厚のドライブ以外あまり考慮していない構造であるため、他のSSDに添付されていたスペーサーを置いています。ノートPCとはいえ持ち運ぶことは殆どありませんので、わざわざ貼る必要も無いと思いますので…。
典型的なTLC NANDの廉価製品の傾向
それでは一応ベンチマークテストを実施してみましょう。今回は組み付けたFRNP514に、Windows 7 Service Pack 1をリカバリーした状態で、Windows Updateを一通り適用し、McAfee リブセーフを導入した状態で計測しました。
シーケンシャルはそこそこ、データサイズの小さいランダムは弱めという、廉価SSDにありがちな傾向を示します。
一応Crystal Disk Infoで情報も取得してみました。
ある意味驚きだったのは、デバイス名で返している型番そのものが「SSDS2TA240G-BULK」なのです。まさかBULKまでが型番であるとは予想できませんでした。それ以外は特に面白い情報はありません。
この製品の詳細はGREENHOUSEの公式サイト上にも掲載されていないのですが、一部販売サイトの情報によると、コントローラーはPHISON PS3111-S11、NANDがMicron製TLCのB0KB、最大読込速度560MB/s、最大書き込み速度510MB/s、キャッシュメモリー32MBということだそうです。今時の240GBのSSDでキャッシュメモリーが32MBというのは、あまりに少ない気がします…。
実際の動作でも、率直に言ってあまり快適さはありません。動作が引っかかるという感覚が使っていると意外と多めに感じられるのです。
使えないほど遅いというわけではありませんし、値段を考えれば許容範囲という性能ではあるのですが、性能に多くを期待してはいけない製品というべきでしょう。
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購入金額
4,980円
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購入日
2018年06月15日
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購入場所
NTT-Xストア
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