先日全く同じ造りの2.5mm4極バランス版のケーブルについてはレビューを掲載しました。
同じタイムセールで3.5mmアンバランス仕様のケーブルも全く同じ値段で出ていましたので、比較してみようと両方購入してありました。
光の当たり方により、ケーブルの色が異なって見えてしまいますが、実物の色味は変わりません。しかし、明確に違うのは、プラグ部分でした。
プラグ部分がこの写真ではほぼシルバーなのですが、実物も金メッキにしては極めて色が薄いのです。かといって、ロジウムメッキとは明確に色が異なりますし、そもそもこの程度の価格の品にロジウムメッキはあり得ないはずです。
CIEM 2pinコネクターなどは2.5mm4極バランス版と全く同じですし、ケーブルの色味も同じです。ただプラグの色だけが明確に異なるのです。
また、写真ではわかりにくいのですが、3.5mmの方のプラグは成形精度自体が2.5mmと比べると明らかに悪く、コストがかかっていないのではないかと感じさせられるものとなっています。そもそも少し曲がっているように見えますし…。
価格なりではあるが…
2.5mm4極バランス版のケーブルと同様に、Acoustic Research AR-E100のケーブルとして試聴してみます。プレイヤーは主にAstell&Kern AK70を使い、一部ONKYO DP-CMX1も使うという形です。
まず、傾向としては2.5mm4極バランス版と同様に、柔らかくふわりとしたものです。ケーブル部分が共通であるだけに、音色傾向はやはり似通ってきます。
しかし、決定的に違うのはセパレーションや解像度といったオーディオ的要素であり、接続方式の違いだけでは説明出来ないほどに、こちらの3.5mmアンバランス版が劣っています。
音場がバランス版よりは若干狭くなり、高域の緻密さがなくなるというのはこれまでにもよく見られた差なのですが、このケーブルの場合はそれ以前にそれぞれの音の定位が甘くなり、それぞれの音が分離しないで出てきてしまうという印象です。同じイヤフォンが一つ下の価格帯にグレードダウンしてしまったかのような印象を受けるほどです。
バランス版が価格を大きく超える満足度を示した一方で、こちらの3.5mmアンバランス版はタイムセール価格であれば価格なり、通常価格(現時点で3,500円程度のようです)であれば、満足度は低めという程度の印象です。
メジャーブランドであれば大体価格と実力はある程度比例してくるのですが、このような中国メーカーの直販品は当たり外れがかなりはっきりと分かれます。そこが面白味でもあり、不安材料でもあるのですが…。
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購入金額
1,761円
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購入日
2018年07月22日
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購入場所
Amazon
kensanさん
2018/09/12
確かにプラグが曲がっていますね。
jive9821さん
2018/09/12
iPhoneのカメラで撮っていることを差し引いても、やはり曲がっているようにしか見えないですよね…。
一応使えますが、DAPのプラグに余計な負荷がかかりそうなので、こちらの3.5mmアンバランスの方はあまり使っていません。