少し前にAmazonのタイムセールで安くなっていましたので、同じケーブルのバランス/アンバランスで比較してみるのも面白いかと思い、CIEM 2pin対応のケーブルを2.5mm4極バランスと3.5mmステレオとで購入してみました。
Amazonで格安リケーブルを多数取り扱っているWTSUN Audioが販売しているケーブルで、Yinyooというブランド名らしき表記がありますが、自ら「WTSUN Audioの製品」と説明文に記載しているわけで、実際にはメーカーが直売しているものと思います。
普段は4千円台で販売されているのですが、タイムセール時には半額以下の値段が付くこともありますので、今回もそのタイミングで購入してみました。
この写真では2本で色合いが違っているように見えてしまいますが、これは光の当たり方の違いだけで、実際にはケーブル部分の見た目は全く同じです。強いていえばプラグ部分の金メッキの色は、3.5mmステレオ端子の方が色が薄くなっています。
写真は64AUDIO U3を装着した状態で撮影していますが、試聴には普段Bispa 咲<saku>やonso
iect_03_bl2c_120を組み合わせている、Acoustic Research AR-E100を主に使っています。
個性が強いので、組み合わせ次第
Acoustic Research AR-E100との組み合わせというのは前述の通りですが、DAPにはAstell&Kern AK70を主に使って試聴しています。
今回は同じバランスケーブルということで、直接的な比較対象はonso iect_03_bl2c_120ということになるのですが、このGXX47122も価格の割にはなかなか健闘しているというのが第一印象です。
低域は厚み、力感共にiect_03_bl2c_120が上回ってくるのですが、AR-E100との組み合わせでは全体的に音がゴリゴリと固く、音場もあまり広がらないという弱点があります。その点、GXX47122は当たりがかなりソフトになり、低域の力感はさほど無いもののゆったりと穏やかな音調が特徴的です。
音場はiect_03_bl2c_120よりはゆったりと広がり、本来クール系のAR-E100が柔らかい音を奏でます。iect_03_bl2c_120の方がイヤフォン本来の傾向は素直に表現しているのですが、結果的に出てくる音は少々味気ないもので、AR-E100とはあまり相性が良いとはいえません。
率直に言えばバランス接続の2本(iect_03_bl2c_120とGXX47122)よりはアンバランスのBispa 咲<saku>の方が全体的なバランスは良好と思うのですが、GXX47122のように明確に違った傾向の音というのも、これはこれで楽しめますので悪くはありません。もっとも、モニター系の音を目指すのであれば全くダメともいえるわけですが…。
なお、写真にある64AUDIO U3との組み合わせも少しだけ聴きましたが、元々のケーブルがAZLA用のLabkable Silver Galaxy Mix+ 3.5mmステレオ版であり、さすがにグレード差が目立ってしまいました。
5千円前後としてはそこそこの質と明確な個性を持つケーブルですので、音の変化を楽しんでみたいという方がリケーブル入門用に買う製品としてはなかなか良いのではないかと思います。
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購入金額
1,761円
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購入日
2018年07月22日
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購入場所
Amazon
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