オーディオテクニカ MS-1300Ea VM型カートリッジ
オーディオテクニカAT-VM35カートリッジ輸出同等品と言うことで入手しました(AT-VM35の高音特性を調べて見たかっただけですが)VM35同等と言うことだったので入手後、よく見たら機銘板が違うだけ?と思いましたら、交換針が違いました 発売は1975年頃と思います よくあるのですね同一品とか言うの、実際は針が違っていたり。
VM35-----ダイヤ無垢針
1300Ea---接合針 カンチレバーは同一のテーパー状ですがVM35より細い感じです。←今回の針
端子は金メッキです この針が正規のMS-1300Eaの交換針か否かは判りません 外国netでは同名で赤い針が付いているのもあります AT13E?
上部の機銘板が剥がれていました 中が観察可能 拡大出来ます 後で接着 輸送中に剥がれることは無いと思うんですが...
↓コイル上部の鉄板カバー?(鉄芯の一部?)、コイルの鉄芯4個のうち左右2個の間隙に交換針のマグネットが位置し針が振動し、同時にマグネットが振動することにより発電します。
日本人スゴイデスネ~ こんな手間の掛かることやるのは日本人とドイツ人位です 手間ばかり掛かって儲からない? ケースに鉄芯を取り付け、コイルを取り付け、コイルを黒い端子板に半田付け
して蓋をして完成 コイルが切れたらEND....
コイル抵抗はMS1300Ea , VM35共 1200Ω前後です (1180Ω近辺)
上画像のコイルの鉄心軸が(針差し込み部側の)反対側の針差し込み部に頭を出してますので(下画像)、下画像の円形の部分に針を差し込むとギャップの間にマグネットが装着されます 針が振動するとマグネットが振動して発電します。 (↓イラスト参照) この画像はAT-15Eaです
↑電磁石を半分に切断してその間にマグネットを置いて、マグネットの振動で発電する方式であるわけです 上の図は実際はコイルが4個ありコイルから鉄芯が出てその間にマグネットが固定されます
本間公康氏 当時オーディオテクニカ技術部・VM型カートリッジ開発秘話 1970年頃のお話です
https://www.audio-technica.co.jp/atj/products/sc/arm/pdf/vm.pdf
無断リンクです
1300MSは針がコストダウン針になっています 色も違うが形状がやや短い
日本で発売されたAT-VM35はアメリカではAT13E(AT-13Eでは無いらしい)と言う名称でしたが、MS-1300Eaは針だけ換えたAT13Eの変種なのかもしれません 種類が多すぎ針交換も容易なため判りにくいです。基本的な構造で繰り返し新しい製品を発売するって仕事してた人も大変ですね そんな感じ.....。
MS-1300Ea用針 棒状マグネットが2個90度角で付いています
AT-VM35新古針装着結果 針のせいか高域が出ないようです
音質はVM35に似た高域が出ない、中低音に芯のある再生音になっています 交換針だけ違うようです
輸出仕様と言うだけで名称やケースの色を換えたりと日本企業のやることは芸が細かいですね 外国のネット情報でも、このカートリッジは単品販売なのか付属品なのかは不明です 40年前はネットのない時代ですからデータも上がらなかったわけです 今残っている40年前くらいのデータも後年あげたものとなりますね 2000年頃のホームページも消えてるのが多いですから日本も民間ページを保存するべきじゃないでしょうか 公的機関、公立大学などは国がネット情報を保存しているようです。
結果
AT-VM35高域が出ないのは実力だと思います 2個の新古針、同一仕様カートリッジ?で比較しましたが10000Hz位までは伸びていますがそれ以上はダラ下がり傾向な様です MM型らしい特性です
切れ味鋭い再生音ではないですが腰のある中低音に抜けの良い無垢針再生音と言うべきでしょう。
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購入金額
0円
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購入日
2018年06月頃
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購入場所
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