私が愛用しているJH AUDIO Michelleは、代理店のアユートでは交換用イヤーチップを販売していません。純正イヤーチップで音質のバランスは良好ですので、同一の品が入手できることが理想なのですが、それが出来ないとなると相性の良いものを探す必要があります。
今までの経験で、MichelleなどカスタムIEMに近い構造を採用するマルチBA型イヤフォンは、音導管の開口部がドライバーの帯域ごとに複数に分かれていて、イヤーチップの開口部からその全ての穴が露出する程度の大きさであることが、適合するイヤーチップを探す上での目安となることが判っています。
ちなみに、純正品ではこのような状態となります。
これと同じような位置関係が保てるようであれば、音質的にも大きく崩れることはないというわけです。
そのようなイヤーチップを探すために、手持ちのものの他にいくつか買い足しておいたものがあります。その一つが、このAcoustune純正のAET08です。
なお、Acoustuneの公式サイト等では、これらのイヤーチップは単品販売されているとは書かれておらず、常時安定して入手できるのはeイヤホンだけなのかも知れません。
軸の白い部分がやや硬質な素材となっています。
意外と使い勝手が良い
それでは早速Michelleに装着してみましょう。
開口部の大きさは丁度純正イヤーチップとほぼ同じでした。きちんと押し込むと、音導管の開口部がギリギリきちんと露出する程度になります。
純正イヤーチップよりは少し外側が厚手で硬いため、密閉度はやや下がっているいるように感じられます。普段使っている純正に合わせてMサイズを購入したのですが、AET08はSサイズにした方が良かったかも知れません。音質的には音場の密度はやや薄くなり低域の強調感が少し増すので、私が使う限りではややMichelle Limited寄りの音になります。そのうち改めてSサイズを用意して確認してみたいと思いますが…。
Michelleは普段愛用しているSpinFitとの相性が悪く、このAET08のようにオーソドックスな構造のイヤーチップの方が適合しやすい傾向があります。SONY製のハイブリッドイヤーピースでもまずまず良いのですが、AET08も十分使える範囲の相性は示してくれます。
実はMichelle以上にこのイヤーチップが活きたのは、先日購入した64 AUDIO製のイヤフォンでした。64 AUDIOは標準添付品がComplyなのですが、個人的にComplyはあまり好みではなく、出来れば使いたくはないのです。その点、丁度音質的・形状的にしっくりときたのがこのAET08だったのです。
後日掲載するこのイヤフォンのレビューでは、主にAET08装着時の音質を記載する予定です。
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購入金額
780円
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購入日
2017年12月07日
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購入場所
eイヤホン
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