ハインツの「デミグラスソース」という名前の缶詰です。
閉店する飲食店で、「なんでも持っていっていいよ」というちょっと悲しい事態に遭遇したときにもらって来ました。(ネパール人カレー屋の中には残念ながら国に帰らざるをえない人もいます。カレー屋でもこうした缶詰を使う人もあるようですが、本来カレーには不要な材料です。ネパール人が食べない牛肉由来のものが含まれていますし。)
デミグラスソースと言うにはいろいろ余計な素材が入っています。
特に添加物関係は正体不明です。
・タンパク質加水分解物
・酵母エキス
・色素
・増粘剤
・調味料(アミノ酸等)
そのためか、商品名は名ばかりでいわゆる”既製品の味”がします。缶詰に本格的な味を求めてもせんないこととは思いますが。
説明書きに、何も足さないで温めてソースとして使ってよいという記述がありますが、そのような使い方をするお店には行きたくなくない味です。
また、お店オリジナルのデミグラスソースの増量目的に使ったらよいという記述もあります。
この缶詰をベースに調理してどこまでどんなものができるかということを工夫している飲食店もあるのでしょうけれど、使い過ぎるととたんにそのお店の味が吹っ飛びます。
スーパーでも小さいサイズの同名の缶がありますが、中身は違うようです。
直近にハインツのデミグラスソース缶を使用した料理を食べたのはたぶん10年くらい前で記憶が曖昧なのですが、たしか小さい缶の味はもっと濃くてそのままハンバーグやオムレツにかけることができる感じになっていたと思います。
こちらの業務用は、おそらく店舗で味付けする余裕のためか塩味が少なめな気がします。化学調味料的な味が前面に出ないように上手くマスキングするか少量ならば美味しく感じられる料理ができるのでしょう。
缶の中身を味見した時、どこかで食べたことがある おいしくなかった感覚がよみがえりました。なかなか思いだせませんでしたが、ハンバーグ大魔王という小さな子を含むファミリーをターゲットとしたファミレスを思い出しました。ハクション大魔王がキャラクターになっていました。親会社はすでにそのブランドをたたんで、店舗は閉店していました。2010~2011年頃、ごく短期間の展開だったようです。コスト優先で調達された材料による安易な設計の提供物が顧客に受け入れられなかったといった様相でしょうか。
原材料:
家庭用の290g缶の情報:
原材料は、多く含まれている量の順に記載することになっているので、構成物と比率が業務用と家庭用とでは別物のようです。あと、業務用缶には栄養成分の表がありませんでした。
それにしても脂質が6%近いのですね。
ちなみに、超本格的で正式なレシピだと4日間材料を足しながら凝縮していくようです。
牛すじ肉3Kg×3日分、鶏がら3羽分×3日分、
玉ねぎ200g×3日分、にんじん100g×3日分、
セロリ100g×3日分、赤ワイン750ml、
トマトペースト150g、トマトピューレ150g、
ブーケ・ガルニ1束、水適量、茶色のルー400g、サラダ油適量、
塩・こしょう各適量(出来上がり約3リットル)
http://www.tsujicho.com/column/cat657/post-307.html
辻調理師学校のブログ記事 より
この缶を使ってハヤシライスを作ってみました
材料:たまねぎ、牛肉、トマトジュース、味噌、トマトケチャップ、このデミグラスソース缶、水、酒、塩、こしょう(さらにバターと小麦粉を使うとコクととろみが出ると思いますが、家庭的なサラサラなタイプにしました。)
玄米麦ごはん、グリーンピース缶
直にソースとして使うのでなく、こうしてベース的に使うのなら応用範囲は意外と広いかもしれませんが、なにを作ってもどこか似た味になりそうです。
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購入金額
0円
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購入日
2018年01月25日
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購入場所
れいんさん
2018/01/27
初めて知りました
ちばとどさん
2018/01/27
ニュージーランドビーフが煮込み系に合うのかな。