お屠蘇やお神酒 言葉では知っていても、実際の違いまでご存知の方は少ないかもしれません。
お神酒は神社にお供えしたお酒を指すと定義して良いと思います。
ではお屠蘇は?
お屠蘇は
お酒や味醂に「生薬」を漬け込んだ「薬草酒」です。
漆の酒器に注がれて、うやうやしくいただくお酒の全てがお屠蘇ではありません。
三国志で有名な魏の名医である華陀が考案したとも伝わります。
お正月の席で、薬効のある生薬を漬け込んだお酒をいただき、邪気を払い、無病息災を祈り
心身ともに改まり、良い年を迎えようと いう気持ちを込めていただく 儀式酒です。
お正月の席では若輩から口をつけ、徐々に年長者に回し、若者の精気を先達に分け与える趣向が伝わります。
各製品の取説に従って漬け込みますが、概ね5時間前後の抽出時間が必要なので、元旦の早朝から用意なさるか、大晦日から用意する必要があると思います。
生薬
中嶋生薬さんのHPや製品にも成分の表記はありません。
おそらく五種類以上の生薬が配合されていると思われます。
お屠蘇から立ち上る香りから、肉桂ははっきりと確認できます。
和紙に包まれたティーバッグ
200〜300ccに対して一つが適量とされますが、お子様も同席なさる場合は、2合酒に合わせる形で
少し薄めに抽出し、ほんの少し口を濡らすようにして 楽しまれては如何でしょうか。
どちらにしてもたくさんいただく種類のお酒ではありません。
お正月に
お屠蘇をいただくときには、家族は揃って東の方角を向くのだそうです。
飲む際に
「一人これを飲めば一家苦しみ無く、一家これを飲めば一里病なし」
と唱えると良いそうです。
ここ10年ほどで日本酒の質が格段に上昇し、ふたたび普及しているように思えます。
またお屠蘇も最近ではしめ縄飾り等とともにホームセンターでも見かけるようになりました。
初詣のお参りでも、二礼二拍手一礼の作法が浸透しているように感じます。
自国の文化に興味を持つ、敬意を払う、事が全世界的に行われるようになったように感じます。
これまでお正月に「高級な日本酒」「ドン・ペリ」「プレミアムビール」を用意されていたご家庭でも、ちょっとひと手間かけて、お屠蘇でキリリと引き締めるという趣向はいががでしょうか。
ちょっとしたお年賀にとおもいたち、先程、二条東洞院にある本店で多めに買い求めてきました。
百単位で外袋に名入れを受けてくださるようです。
一包辺りの単価は税込み140円でした。
-
購入金額
0円
-
購入日
2016年12月22日
-
購入場所
中嶋生薬
いぐなっちさん
2016/12/22
フェレンギさん
2016/12/22
北のラブリエさん
2016/12/22
文化、と言うと堅苦しい気もしますが。
ならわし、とかがいいのかな。
フェレンギさん
2016/12/22
自分から触らないと近づいてこないものですし、何かのきっかけで触れてみるのも良いかな
って思ってます。
子供たちにも伝えておかないと、残らないですしね。