Effect Audioは線材の種類も多く、比較的低価格から商品展開しているリケーブル用ケーブルメーカー。

高純度銀メッキ銅線のThor Copperや高純度銀線のThor Silver、銀線＋銅線のハイブリッドEros Hybrid、珍しい金メッキ銀線+高純度銀線のLeonidas、純銀線に純金コーティングしたフラッグシップのMarsなど幅広いラインアップを誇る。

上は10万を超える製品（Mars）まで揃えるが、そんなEffect Audioのボトムラインを支えるのが「Ares」（価格的にはThor Copperもほぼ同じだが）。2016年に「AresⅡ」に進化したこのシリーズ、シンプルに純度の高い銅線＝7NのUPOCC純銅を使ったケーブル。ベーシックなのは4本撚りだが、倍の線数使った8本撚りもある。そしてさらに同じ素材で太い線を使った「AresⅡ+」もラインアップしている。

今回入手したのは、基本となる4本撚りの「AresⅡ」。

想いっきり「銅」を主張している

端子はMMCX⇔シングルエンドの3.5mm。MMCX端子の方は一般的な？金メッキだが、3.5mmアンバランスプラグはロジウムメッキ。3.5mmプラグと分岐部にはカーボンがあしらわれている。

3.5mmプラグはI型。左右分岐部は結構ゴツイ。絡み防止スライダーは地味だけど。

MMCX端子を備えるSHUREのSE215 Special Edition

に装着する。

MMCX部分も問題なく装着できる。

MMCX端子の部分は大げさな造りでもないので、問題なく装着できるが、さすがにこのクラスになるとケーブルの存在感も大きい。ただし、ケーブル自体は非常にしなやかで、編み込みもきつくないため曲げやすく、クセもつかないので、取り回しは最上レベル。

さすがに定価2万弱のケーブル、存在感は純正を大きく上回るが、取り回しはむしろ楽。

音色傾向としては、「ザ・銅」という感じで、低域がグンと乗り、高域の角が取れてまるく耳にやさしい音に。全体的にウォーム系だけれど、迫力はきちんとあり、コンテンポラリー系楽曲に最適。純正と比較するとベーアンの口径を2インチほど大きくしたような芯のあるベースと、声帯のみではなく腹から声出しているような太く迫力あるヴォーカルに変化するのが印象的。

本品、購入店の中古品正月セールで捕獲。

少しロゴがかすれているのだけが瑕疵。

少しプラグ部のロゴにハゲあり、とのことだけれど、使っていればどうせ剥げるし。

これは汎用性が高くて、使いまわしできそう！

【仕様】

導体：7N UPOCC純銅
3.5mmアンバランス端子処理:ロジウムメッキ
MMCX端子処理:金メッキ
ケーブル長：1.2m