新年を迎える前の、夜空に輝く星。
その中に、オリオン座を見つけると、思い出す歌があります。
それが、このアルバムに収録されている曲、「オリオンの下で逢いましょう」です。
私は、東海ラジオを聴くことが出来る地方に生まれた事を、非常に強く感謝しています。
今現在は、ラジオ自体を殆ど聴くことは無い生活なのですが。
思春期から、大学卒業にかけての時期に、小森まなみさんのラジオを聴くことが出来た事が、大きな力になっていました。
振りかえると、それほど大きな壁や、事件、酷い何かがあった訳では無い時期だったかもしれませんが。
当時の自分自身にとっては、生きていく気力が無くなるようなものだったり、この世から消えてしまいたい、と思うほどの痛みだったりがあったのですね。
そんな中で、毎週土曜日の放送で、マミ姉の声を聴いていると、もう少しだけ頑張ってみようかな、という気力が出てきたのです。
思い出す為に、改めて曲を流しつつ書いていると、少し涙が出てきました。
悲しい訳では無いのですけれども。
番組冒頭のフレーズは、定番のセリフではありながら、ずっと心に沁みていたなあ、と。
私自身は、はがきを出す程の行動力も、まだ、持ち合わせていなかったりしたのですが、読まれるはがきの中には、同じような気持ちをもった方もいて、それに真っ直ぐ向き合って、心の底から心配して、怒って、褒めて、勇気づけようとしてくれる声が、一筋の光のようであり、何者にも代えがたい支えでした。
自分自身の辛さの思い出、というよりは、小森まなみという人が、本気で向き合ってくれていた、その姿勢に対する感動というか、感謝というか。
上手く言い表せないのですが、そういう気持ちの涙、でしょうか。
うん、アルバムの感想じゃあないですねw
小森まなみさんの歌声は、普段の感情豊かなものとは違います。
しかし、込められている想いは、普段と同じ、凄く真っ直ぐで、柔らかいです。
「オリオンの下で逢いましょう」を聴くと、それが、特に感じられて、心を洗われた気持ちになります。
一年に一度。
オリオン座に向かって、「あけましておめでとう」という事によって、全国のリスナー全員が一緒に居られるからね、貴方は一人じゃないからね。
という番組恒例の年越し。
それを、久しぶりに思い出して、空を見上げてみました。
私の自宅近くでは、あいにくの曇り空で、オリオン座は見えませんでしたが。
少しだけ、心が優しくなれた気がします。
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購入金額
3,146円
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購入日
不明
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購入場所
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