ちょっとした事情により、イヤフォン用のリケーブル(カスタムIEM 2pin互換)が必要になりました。
暫定的にはJH Audio Michelleに添付されている2本(3.5mmステレオと2.5mm4極バランス)の内の1本を使うことで対応は出来るのですが、Michelleで接続法を変えて試聴するときなどはやはり両方のケーブルが必要となりますので、この状態のままというわけにも行きません。
そこで、何かしらの互換性のあるケーブルを用意することにしました。ピン自体の互換性であれば、Ultimate Ears Triple.Fi TF10の2pinや、Westone 2pinタイプのケーブルとも互換性があるはずですが、端子周りの仕様によっては上手く装着できない可能性もありますので、汎用のカスタムIEM対応ケーブルの中で安いものということで選んだのがこのケーブルです。
ラベルに書かれている仕様によると銀メッキのOCCケーブルということだそうです。その割には妙に安い実売価格が吉と出るか…。
取り敢えず早速音を出してみたのですが、意外とピンが細めなようで、Michelleのケーブルよりは僅かにピンが太いものの、抜き差しにさほど力がいらない程度の緩さとなってしまっています。
銀メッキ線らしく癖はやや強め
上の写真の環境で試聴してみました。アンプはONKYO DAC-HA300、イヤフォンは後日改めて取り上げる予定の製品です。
比較対象は、前述のJH Audio Michelleに標準添付されている3.5mmステレオミニプラグケーブルです。
あまり強い個性を感じさせない(Michelleの標準状態である以上、癖が強すぎては意味が無くなってしまうので当然です)Michelleのケーブルに対して、こちらのSoundsgood A2は高域方向が強調され、低域方向はやや細身で派手な音へと変化します。
音場の広がりはMichelleのケーブルを上回り、魅力は感じさせる音なのですが、低域方向が薄くなり露骨なハイ上がりとなってしまうことはいただけません。
もともと必要があって買ったケーブルですので、音が気に入らないからといって使わない訳にも行かないということで、イヤーピースの方を色々交換して対応することにしました。
イヤフォン標準添付品にはじまり、SONY製ノイズアイソレーションイヤーピースやComplyも試したのですが、結果的に最もバランスがまとまったのは、他の環境で使う限りは低域の強調感が強すぎるYAMAHA EPH-M100標準添付のイヤーピースでした。Michelleのケーブルでは標準添付のイヤーピースで問題が無かったのですから、それだけ極端に傾向が変わっているということでしょう。
楽器の質感やヴォーカルの質など、個々の要素で見ればなかなか魅力的な特徴を持っているケーブルですが、使いこなしという意味ではなかなか難しそうです。
なお、このブランドからはつい先日、本製品に似た特徴を持つケーブル「Whitesnake」シリーズが発売されていまして、これが価格の割に出来が良いと評判を呼んでいるようです。このWhitesnakeシリーズで1万円前後というのですから、その半額でこれだけ楽しめることは高く評価して良さそうです。
ケーブルでイヤフォンに個性を足したいという時には、特にお薦めできるケーブルということが出来そうです。
-
購入金額
4,970円
-
購入日
2017年12月21日
-
購入場所
ヨドバシ・ドットコム
harmankardonさん
2017/12/21
最近,個人製作のオク品が,意外にコスパが良いことがわかりました.
ただ,音質確認が出来ないので,ネット情報からケーブルを選択する必要がありますが,オーグでも手が出る価格で入手できます.
jive9821さん
2017/12/21
元々のバランスが整っているイヤフォンでは、銀のケーブルがそれを崩してしまう傾向が見られますね。
個人制作品は上手く良いものを見つけられればコストパフォーマンスが良いというのはあるのですが、ハズレも掴みやすい面もあり、何本も買う状況で無ければなかなか手を出しにくいものがあります…。