初めて買ったのはK.Countryというブランドのドレッドノート型フォークギター
合板スプルース・3連一体型ペグ 約18,000円だったことを覚えております。
高校1年生でした。
サイモンとガーファンクル 吉田拓郎 かぐや姫 イルカ 井上陽水 さだまさし
ヘビメタやプログレを聞かなかったのは、それをコピーする力が無かったから
ビートルズを聞かなかったのは、エレキギターを買えなかったから
3〜5コードで弾ける 覚えやすいメロディ それが当時の基準だったかもしれません。
サイモンとガーファンクルをコピーしたのは、それを好きな女の子の事が好きだったから。
最初のギターは、そのフレットが柔らかい材質だったから、指板の黒が染められたものだったから
練習した跡が見て取れるようになっておりました。
1年後だったか、2年後だったか、うろ覚えなんですが、夏休みのアルバイトで貯めたお金で
このSヤイリを なんとかかんとか手に入れました。
欲しかったのはマーチンのD-18
敬愛するポール・サイモンの愛用は、マーチンのD-18や00-28(だったと思う)
後にギルドやヤマハも使って居られますが、やはりオーソドックスなマーチンが欲しかった。
でも高くて手が出ません。
高校生の頃は、親が経営するビリヤード店をお手伝いしておりまして、そのお店の近くには十字屋という(今もあります)大きな楽器屋さんがありました。
その十字屋と契約されていたギター職人の方が玉突きのお客様でしたので、なにかと相談にのってくださいました。
もちろんご自分が制作されるギターを買ってみてよ いいよこれって。
予算は5〜6万円
当時はチャキ、モーリス、ヤマハ、Kヤイリ、Sヤイリ、アリア、タカミネ、キャッツアイなどが鎬を削っていた時代です
その頃友人が買ったSヤイリに触れて、これが良いな と思うに至ります。
しか〜し、友人が買ったヤイリと私がやっと手に入れたヤイリ、型番は同じYD-303なのですが
仕様がかなり変更されておりました。 それも悪い方に。
友人の303の裏板は3ピースだったのに、私のそれは2ピースに格下げ ハカランダ合板
友人の303の糸巻きはシャーラー製だったのに、私のそれはヤイリオリジナル(格下)
フレットの材質も明らかにステンレスの材質が落とされておりました。
フレットマークは◯がオリジナルですが、件のギター職人さんに依頼してスノーフレークに入れ替えてもらっております。
ブリッジ下のピンは本来は黒檀製のものでしたが、私はマーチンに使われている貝入りの樹脂製ピンが欲しくて、職人さんが持っておられてものと交換しております。
職人さん曰く、黒檀製のもののほうが良いよ
でしたが、若い頃は見た目が大事なのよね。
当時のヤイリはネックの反りに対して永久保証がありました。
通常ならこの部分にある六角ネジがありません。
響板はスプルースの単板です。 ピックガードはマーチンタイプの樹脂製です。
サイドはハカランダの合板です
ネックはマホガニー
指板は黒檀
懐かしいS.Yairiのヘッドマーク K.YairiにはSのような廉価版は存在せず、合板を使ったギターは無かったはず。
より重たくて、より響きの良いギターだった覚えがあります。
でもあの頃自分が変える価格帯のギターとして、マーチンの香りがするギターとして、良い選択だったと自負しております。
だから弾かなくなった今も手元に残しているのだと そう感じます。
これは、やはりその当時ビリヤードのお客様として親交があった坂庭省悟さんと木田高介さん(共に故人)から頂戴した ナターシャセブンのステッカー。
ギターのハードケースに今も思い出と一緒に
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購入金額
70,000円
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購入日
1976年頃
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購入場所
十字屋 三条店
タコシーさん
2017/10/20
ですが最近はギター人気が無いのでしょうか ギターを持ち歩く人もいませんね
アパートで弾くのもクレームになりそうです 若いとき住んでいたアパートは
上も隣も斜め上もギターを趣味とする住人がいました
みなさん学生さんでしたが隣の人は、夜友人と吉田拓郎の曲を弾いて歌っていました
♪ゆかたの~きみは~♪ 吉田拓郎の歌は新鮮でした... そして開放的な時代でした
私もガット(クラシック?)ギターを2回購入しました 初めては二十歳頃で深川の質流れ品を扱っているお店で購入した物です バッタ品のお店というか。 お店の軒先に吊して有った物です このギターは音も良くて軽くて作りも良かったです 引っ越しで車に積めず姪にあげてしまいました それから5年後くらいに町の楽器屋さんで二度目のギターを購入しました 此は失敗でフレットと弦の隙間が有りすぎて扱いにくいギターでした あのギターはどうしたのかな...
今はとてもギターなんて弾く環境ではないです ピアノでクレームになる位ですから無理です。
フェレンギさん
2017/10/20
若者がおります やはり集合住宅での練習が出来ない時代を反映していると思います。
また卒業と共に 引っ越しとともに 楽器を手放される方も多く居られます。
うちの物置には長男の友人がそうして手放したヤマハがひっそりと。
そのヤマハはいい音がするんです。 けっして捨てることはありません。
だから きっとタコシーさんの 弾きやすいガットギターは、今も大事にされていると思います。
cybercatさん
2017/10/20
くっそ懐かしい...
自分も買っただけで満足しちゃったギターが一つあるなぁ...←当時ギターは本職?ではなかったので、カッコがメインだった。
フェレンギさん
2017/10/20
「D-45を高石さんに貸したら、大きなベルトバックルで裏板を傷だらけにされた」 とか
「名田庄村の厳しい寒さで、ウレタン塗装と響板の伸縮に差がでてヒビが入った」 などの
エピソードを聞きました。
坂庭さんはご病気でお亡くなりになったと覚えておりますが、木田さんは「自分は車の運転は怖いからしないんだ」と仰っていたのに交通事故死されたのが皮肉です。
何に限らず 買って満足 って 常に我々の周りにありますよね。
ま それも人間です って自分で言ったらだめでしょうか?
がじおさん
2017/10/20
バック材は3ピースの方がいいのですか?
バックのハカランダのきれいなブックマッチが素敵です。ハカランダはエレキギターの連中の中では希少材で今では一部のカスタムオーダー的な物でしか見る事が出来ないですね。
ヘッド裏のボリュートも手が込んでいますね。
あと、トラストロット入ってないんですね! ボディーが軽いから入ってな方がバランスがいいんでしょうか?
あんまり見てると欲しくなっちゃうのでもうやめときます。(^^;;;
フェレンギさん
2017/10/20
私も聞きかじり知識しか持ち合わせておりませんが、バック材も単板仕様なら2ピースのほうが良いかもしれません。 大きな良い部材が入手不可になるに伴う3ピースという経緯を聞いたことがあります。
でも合板の場合は、普及機が2ピースで、中級機以上が3ピースという傾向があるように思えておりました。
センターとサイドで色目が異なり、間に象嵌がある3ピースは見た目にぐっと来ますよ。
トラスロッド無しは、当時のSヤイリの特徴でした。
実際に正逆共に反りは出ていません。
まだ部材供給が良い時代だったので、十二分に水分を排出したネック素材を選べたのではないでしょうか?
実家のビリヤード店を見ても、きちんとしたキューは決して反りません。
ボウリング場などに用意されている安いハウスキューはその限りではありません。
撮影の為に取り出しましたが、左手指先がふやふやで、、、、トホホでした。