2015年からAmazon日本で見かけるようになったサウンドピーツ社の製品群ですが
主力はBluetooth仕様のスポーツイヤホンです。
中国の深センに居を構える新しい企業ですが、彼の地で業績を伸ばしているドローンクラフトを制作するDJI社と同じように、次から次へと改良版がリリースされているようです。
このQ30も改良版ということらしいですが、初号機が手元にあるわけではないので、どう改良されているのかはわかりません。
しかし手元にある他のBluetooth仕様器や、有線接続のイヤホンなどと比較してみますね。
設定の簡便さ 装着感の良さ
左右ハウジングは細いがしっかりとしているケーブルで繋がります。
右側にある操作ボックスのファンクションスイッチを長押しするとBluetooth・ペアリングが開始されます。
手持ちのDAP、スマホ、PCのブラウザに現れるQ30を選択するだけ。
Q30からも「ペアリング」と内臓アナウンスが聞こえます。
iOS機器ならQ30のバッテリー容量アイコンが表示されます。
一般的なBluetooth機器と同じ手法ですし、その後の通信も安定していることを確認してます。
スイッチボックスに備わるマイクロUSB端子に、付属のケーブルを接続して充電します。
約90分で満充電し、連続で8時間の再生時間と100時間の待機時間が担保されます。
バッテリー残量が減ると本体内蔵アナウンスから「ロウバッテリー」とお知らせが来ました。
すでに本体に装着されているものを含めると、
外耳内襞に沿わせる目的のホーンが大中小3種類
カナルイヤホンの要であるイヤピースが4種類
ケーブルを纏めるためのチップが3個(同じもの)
ケーブルを衣服や帽子に留めるためのピンチが1個 が同梱されています。
これまでサウンドピーツ社の製品にはジッパーを持つセミハードケースが付属していたのですが
このQ30には、携帯灰皿のようなバネ式口を備えるソフトケースが用意されています。
仕切りが無いので、予備のイヤピースなどを入れておく用途には不向きだと思われました。
左右ハウジングは内蔵マグネットにより、このようにきちんとお互いを引きよせてくれます。
これによって使用していなときにネックレスのように首にかけておく時に脱落することを防げます
これによって鞄の中で絡まる心配が減ります。
アップルのイアポッドの様に左右独立のケーブルなしが良いのか、この種の方式が良いのか
好みが別れる処ですが、「片方が紛失」の心配はありません。
操作ボックスの様子
真ん中の△が再生・停止だけでなく、設定時にも利用するマルチファンクションボタンです。
−・+ボタンは曲送りや音量調整に利用します。
慣れると、耳に近い方のボタンを、、、という感じで直感的な操作が可能になります。
小さな孔はヘッドセットとして利用するためのマイクホールです。
ボックスサイドにマイクロUSB端子があります。
蓋があるので(IPX4に準拠)防水・防塵が担保されます。
できればアップルのサンダーボルト端子のように上下の区別が無い端子の採用が待たれます。
歳取ると、マイクロUSB端子の上下がわかりづらいよ〜。
以前は音符を2つ並べたものがトレードマークだったのですが、イヤフックを組み合わせてサウンドピーツのSをイメージさせる形の新デザインが採用されたようです。
まだ若いメーカーなので試行錯誤中なのかもしれませんが、早く決めて、それを続けると良いのに。
製品自体の改良は望むところですが、ロゴマーク・シンボルマークって大事だよ。
取説は日本語です
「あなたが押す必要がある」とか「聞こえるから安心」など変な日本語はありません
ホーンやチップの取り外し・交換は手間いらず。
固すぎず柔らかすぎずの素材が採用されているので、それは装着感の良さにも繋がっています。
ハウジングには金属メッシュが貼られているので、耳垢が溜まる心配はほぼゼロです。
金属ハウジングですが、重さは樹脂製と変わらないという印象です。
(公称左右ハウジング・ケーブル込みで15g)
重さはともかく、筒型の形状とサイズが良いので、耳腔に挿入するときも取り外すときもつまみやすく位置決めしやすいという印象を持ちました。
前述のイヤホーン(角状のアタッチメント)の形状・柔軟性も良いので、サイズを選べば万人にフィットすると思われます。
もしも柔道家さんにしばしばお見受けする餃子耳だったとしても、
イヤピース自体のフィット感が高いので
大丈夫だと思います。
価格から想像する以上の満足感
サウンドピーツ初期の製品の特徴として
高域より 爽やか系 硬質という印象を持っておりました。
しかしM20あたりでは、低価格ながら落ち着いたハイファイ志向と言っても良い傾向に変化しつつあるように感じております。
SONY製のスタジオヘッドホンのような顕微鏡的な分解能は持ち合わせておりませんが、
ある種のイヤホンが油彩画的な表現を持つ中
サウンドピーツのイヤホンは、細部にペン画的な表現を持ち合わせつつも、輪郭線はフェルトペン的ともいえる強い低音を押し出している。
そんな印象です。
それはBluetooth接続を3,000円で実現しているとは思えない仕上がり。
電池とアンプと接続デバイスが入って、この価格ですから 驚きです。
私が自分好みのイヤチップに合わせたあと、小柄な家内に使わせると
「低音が出すぎ」との評を得ました。
そこで下から二番目に小さいイヤチップに交換します。
これがジャストフィット 分解能が上がり、低音量が後退します。
キツめのイヤチップは、低音を増やし、周囲の音を遮断。
緩めのイヤチップは、 低音を減らし、周囲の音を確認しやすくします。
これは万人に共通する 使いこなしを考えた時の 付属品の選択方法だと思います。
また
見慣れた、聞き慣れた声のニュースキャスターが話す番組を選んで
その声の聞こえ方を 自分好みになるまで チップを交換する という手法もオススメです。
一般的に低域が強めの設定を選ぶと相対的に高域が減衰するので 声が老ける傾向になり
低域を弱める設定を選ぶと 声が若返る傾向に移行すると思われます。
ハウジングを外から耳に押し付けるようにした時に、「音が良くなった」
と もし感じたら
ひとつキツめのチップを選択すると 概ね上手く選べる そんな気がしてます。
自分が好きな音楽が 楽しく聞こえるように ぜひ 面倒くさがらずチップを交換してくださいね
現在、普通のTVを上記のトランスミッターを使い Bluetooth対応にアップデートして
このイヤホンを利用してます。
非常に快適でございます。
改善してほしいところ
この製品を取り上げて どうこう云う類の改善点ではないのですが
充電を要するこの種の機器全般が 一日も早く無接触式の充電台を得て欲しい
さもなくばサンダーボルト端子のような上下左右無用の方式を採用して欲しい と思います。
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購入金額
2,999円
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購入日
2017年11月頃
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購入場所
Amazon
いぐなっちさん
2017/11/20
車も基礎技術は日本勢の10年手前くらまで追いついてきましたし、搭載されるソフトウェアは完全に日本を抜いてます。
フェレンギさん
2017/11/20
寂しいですが、正面から受け止めて、また次の策を練る時代に入ったということでしょうか。
私の回りにいるインテリさんから話を聞くと、文系に比べて理系の方々の給与基準、または伸びが低いように見えます。
進学・教育内容・を抜本から見直しつつ生涯獲得賃金と生活に必要なコストを考えて、
就労可能年齢の延長などを考えるべき。
少子高齢化社会は避けられる時期を逸したようですので、それなりの成長戦略もしくは充足感を得ることが出来る社会構造を模索すべきでしょう。