レビューメディア「ジグソー」

2TBプラッタ採用HDDが気になって

PCを静音化しようと思い、PC内で最も騒音が大きいのが何かと調べてみると、案の定7200rpmのWD Blackだったので、それを2基まとめて1台のHDDに置き換えることに。

元々OS用に購入したものですので、SSDを使う今の構成では7200rpmは必要なく、低回転型のHDDを購入することに。

 

ではどのHDDを買うかという話ですが、用途的に2TBもあれば足りるものの、2TBや3TBクラスで低回転型のHDDはWestern DigitalのIntelliParkなHDDばかり。4TBになるとSeagateの5900rpmモデルもラインナップされますが、もうHGSTからはCoolSpinのHDDは消え0S03361も無くなってしまってしまいました。

仕方ないので消去法でSeagateの4TB 5900rpmなST4000DM005を買おうと決めたところ、2TBプラッタ搭載の新モデルの噂が・・・

回転数も5400rpmということで、静音化が目的ならこれを買うしか無いのでは?と思い立って買ってしまいました。

30MAR2017

Product of Thailand

との表記があります。

最近のSeagateはラベルのデザインが変わってますね。

2009年のあれがあって海門は敬遠していたので本当に久しぶりに買ったんですけど。

 

裏面

裏面の筐体デザインは前モデルDM005から結構変わってますね。

後述するSMRという共通点があるST8000AS0002のようにネジ穴の位置が異なるということはありません。

 

実はこのモデル、プラッタ枚数の減少とともに、筐体が薄くなっているんですよね。DM005のように高さ26.1mmのHDDと比較するとこんな感じ。

 

Fractal Design Define R4の3.5インチシャドウベイ最下段に搭載

ちなみに下から2番目は0S03361。つまり800GBプラッタ5枚の 4TB HDDな訳で、この2列だけで技術の進歩を感じさせられちゃったりしてます。

 

M/Bに接続してCrystal Disk Info

DM005と少しだけS.M.A.R.T.の項目が異なりますが、特に問題はなさそうだったのでそのままテストに。

温度は0S03361と比較して-3~4℃。テスト中でも-1℃程度でした。

SeagateのSeaToolsと、Western DigitalのData Lifeguard Diagnosticsを使用して、Long Generic(全領域読み出しテスト)→ERASE(ゼロフィル)→Long Genericを実行。

 

この後ベンチマークへ行く前にこのHDDの特徴についての話。

前モデルST4000DM005と比較し、プラッタ枚数が3→2枚に、回転数が5900→5400rpmに、高さが26.11→20.17mmになったというのがこのHDDですが、最も大きな変更点はプラッタがPMR(垂直磁気記録)方式からSMR(シングル磁気記録)方式になったということです。

細かい技術的な説明は省きますが、SMRはPMRと比較して大容量化に有利な反面、ランダムアクセスやデータの書き換えが低速という欠点があります。

SMRといえばArchive HDD ST8000AS0002がラインナップとしてありますが、こちらは使用率が高いとシーケンシャルアクセスも大幅に落ち込むことがあるようです。

ST4000DM004はキャッシュ容量をArchive HDDの倍の256MBとしているなど、欠点を抑える対策を施しているので、HDDに関する知識に乏しい人も多く購入しそうな普及価格帯に投入できるレベルまで改善した、と判断できなくもないですが、発売したばかりなのでその辺りはまだ何とも言えませんね。

なお、ST4000DM005で対応していたAVコマンド(AVストリーミングコマンドセット)は非対応です。

 

長々文章を書いていたらテストが終了。所要時間は

Long Generic(1回目) 7h51m

ERASE 8h09m

Long Generic(2回目) 7h52m

でした。

 

 ベンチマーク編

まずはCrystal Disk Markでのベンチ

 

次はHD Tune

5400rpmであることを考慮すれば高速な部類に入るかと思いますが、ST4000DM005よりは少し低速になっているのかな?

今後データを入れていくと更に大きな差がつきそうです。

 

実際にゲーム、写真、動画、音楽などを1TBほど移しましたが、全体を通しての平均で70MB/s程度は出ています。使用率の高いWD Blackからの転送ですのでそちらが足かせになっている可能性も高いですが、高い時の120MB/sから低い時は700KB/s辺りまでの変動はありました。それ自体はランダムアクセスが連続するなどの要因のほうが大きく、SMRによる影響とは個人的には思っていません。

更新: 2017/08/21
総評

買うべきかは価格次第

SMRのためどうしてもPMRに比べ汎用性に乏しく、前モデルDM005からAVコマンドも削除されているため、選ぶ理由としては価格くらいなのかもしれません。最近は特価でDM004のほうが安く販売されていることも多いので、そういった時に購入してみるのはアリだと思います。

私のように静音化目的で買うのもアリなのかもしれませんが、本気で静音化を考えるなら価格は高いですが2.5インチの4TBのほうが静音性は高いでしょう。究極はSSDなんですけどね。

更新: 2017/08/21
コストパフォーマンス

1万円以下なら買い

私が新しいもの好きなのもあって、日本に入ってきたらすぐ買ってしまったので価格は12,780円でした。それでも他社4TBよりは安いと思いますが、DM005は特価で1万円切りもあったので個人的にコスパは微妙でした。

しかし最近はSMRの悪評のせいか特価品がDM004に変わってしまっているので1万円切りも珍しくありません。

個人的にこのHDDを頻繁にデータを書き換える用途に使用していないのと、現状SMRによるデメリットを感じていないのもあってその価格帯ならもう1基購入するのもアリかななんて思ってます。

ただ、SMRが心配なのも分かりますし、そういった方はもう少し長期間使用されたこのHDDのデータが出るまでは他のHDDをメインに考えたほうが良いかもしれませんね。

  • 購入金額

    12,780円

  • 購入日

    2017年07月15日

  • 購入場所

    ドスパラWEB

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