イヤフォンユーザーの間で高く評価され、とにかくイヤーチップはCOMPLYという信者も多い製品で、標準仕様とされているのがこのTタイプです。
公式サイトから、この製品の特徴についての文章を引用しておきましょう。
コンプライ™イヤホンチップは、ハイテックな粘弾性のあるポリウレタンフォームで構成されています。この通気性のあるヒートアクティブフォームは、どんな耳穴の形にもピッタリフィットします。そしてパッシブノイズリダクション技術が、音漏れや騒音をシャットアウトし、イヤホンからの原音をダイレクトに耳に伝えます。
純正シリコン製チップの約30倍柔らかいフォームを採用しているので、長時間の使用で起こりやすい耳痛を大きく軽減し、より快適にピュアサウンドを楽しめます。
コンプライ™チップを使用したイヤホンテストの結果では、純正シリコンチップと比較した場合、周波数特性の著しい減少は確認されませんでした (200Hz – 8,000Hz)。つまりコンプライ™チップは、シリコンチップの音質性能を持ち合わせている事を意味しています。
(以上、http://www.comply.jp/technology/より引用)
何というか、この文章については実際に使ってみると突っ込まざるを得ない部分もあるのですが、イヤフォンによってはCOMPLYがベストマッチというものもあるのは事実です。そこで何個かはストックを持っていても良いということで、半端物在庫が安くなっていたものを買ってきました。
処分価格となっていたのはこのパッケージだけであり、赤という色自体はどうかとも思ったのですが、結局は購入してきました。
刺激の強いイヤフォンに合うことが多い
以前から、私が書いたイヤフォンのレビューの中に、COMPLY使用時の音質について言及したものがあります。
このような製品は、基本的には標準添付のイヤーピースで高域方面の刺激が強い、いわゆる刺さる音の製品であることが多くなっています。
COMPLYの中でも特にこのTタイプは、明確に高域方向の量が減り、本来の音質でバランスが整っているイヤフォンではまず間違いなく高域方向が不足するようになってしまいます。そもそもCOMPLYのラインナップ上でも、「高域PLUS」と銘打ってTsタイプを販売していたわけですから、本人達も実際には高域方向が減衰するということは理解しているわけで、先に引用した文章と矛盾することになります。
MUIX IX3000や前述のJBL REFLECT MINIなどはCOMPLYで初めて真価を発揮するタイプの製品であり、こういったイヤフォンを快適に利用するためであれば持っていて損はありません。ただ、「高いイヤーピースだから良いだろう」と考えて、元のバランスが整ったイヤフォンと組み合わせるのは、出来れば避けた方がよろしい品であると思います。
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購入金額
500円
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購入日
2017年06月11日
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購入場所
ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
cybercatさん
2017/06/19
自分は耳道がかなり曲がっていて、かつ細く下向きなので、うまく密着させないと低音が抜ける傾向にあるんですが、確かに密着性は良くなるものの、カーブに沿って湾曲するわけではないので、直進する高音域を鼓膜に届けるところまではいかず、低域は改善するものの高域が伸びるわけではない...どころか若干沈む傾向もあるので、功罪相半ばするという感じです。
自分の曲がり耳にはSpinFitの方が合う感じがします(最近出た鏡餅は...?)。
高い割には耐久性が低いのもマイナスポイントかなぁ...
jive9821さん
2017/06/19
私もCOMPLYについての評価は概ね同様ですね。特定の、音が刺さるタイプのイヤフォン専用と化しています。低域も量は増えるのですが、質はむしろ落ちる気もしますし。
ただ、これでなければ音にならないという製品がいくつかはありますので、それでもストックはしているわけです。
SpinFitは私も取り敢えず最初に使ってみるという、愛用品となっています。ダブルフランジタイプも近い内に使ってみるつもりです。