オーディオテクニカ AT15Ea VM型オーディオカートリッジ
ネットで評判が良いので中古で購入したカートリッジ、再生音は芯と量感のある低音、やや弱めの超高音というところでしょうか(高音はしっかり出ていますが)そして高音、低音がシームレスでベルベットのような高級な?音楽に聴こえます 刺激的な高音は出ないですね
しかも低音のインパクトがあります...F特では10KHzの超高音が落ちていますがレコードを聴くと他のカートリッジでは擦れるボーカルも明瞭に、自然に、安定的に聴こえます リファレンスの言葉の重みを感じるカートリッジです ボーカルも母親が歌うような自然でおおらかな歌声に?聴こえます 他のカートリッジではきつくなる歌声も低音の倍音が潜在的に在る所為か伸びやかに再生できます
同じ名称でAT-15Ea と後発のAT15Eaの2種類有るようですが同じものです
(ヘッドシェル付きがAT-15Ea/G(\25,000) ) 後にほぼ同一の仕様でシェル付きで「AT15Ea/G」として再発売
ヘッドシェルつきは/Gと為ります オーディオテクニカ伝統のVM型カートリッジのリファレンスモデル?)との事。
再生周波数帯域:10〜20,000Hz ; 出力電圧:4.0mV ; 針圧:1.5g標準
MM型カートリッジの仲間です 当カートリッジの発売は1977-1980年でハイフン無 しのAT15Eaは更に後みたいです
2017年現在交換針(ATN-15Ea)の販売は互換針も含めてENDになってます
ボディはアルミダイキャスト製でメッキがされているのかもしれませんが現在は錆?が出ているように見えます(ダイキャストに銀メッキされていて、銀が硫化銀や塩化銀に変色しているようで軽く磨くと銀地に戻るとのこと)
カンチレバーは茶色地でチタン?、硬い軽金属みたいでアルミではないですね 緩いテーパー状のカンチレバーになっていますがAT-VM35とは違って細径な感じです 針はダイヤ無垢楕円針です
↓インディゴブルーと言うそうです...インディゴ(インジゴ、英: indigo)藍色でジャパンブルー?
当時価格 \23,500 出力電圧 4mV/1kHz 5cm/sec 針圧 1.0~2.0g(最適 1.5g)
再生周波数帯域 10-20,000Hz チャンネルセパレーション 30dB/1kHz
チャンネルバランス 1.0dB/1kHz コンプライアンス 10×10--6cm/dyne
針先 楕円 自重 8.5g 交換針 ATN-15Ea \11,750
発売 1977~78年頃 販売終了 1980年頃 価格は1978年頃のもの
ヘッドシェル付きがAT-15Ea/G(\25,000) 後にほぼ同一の仕様でシェル付き「AT15Ea/G」として再発売。
下記サイトより資料引用させていただきました
http://20cheaddatebase.web.fc2.com/needie/NDAtechnica/AT-15Ea.html
(AT-15Eaの小文字 a は特に意味は無くAT-15Eという機種の後継製品名とのこと 2017ヤフオクで入手)
シェル無しで1978年頃23500円はかなり高額です 当時レコードは2000円位でした。
後期の最終期実売額は10000円を超えた位だったとのこと。
交換針ダンパーに付いている2個の棒状マグネットが、画像の上下突起中間にビルトインして再生時振動し内部のコイルで発電します この突起はカートリッジ内で L Rコイルの両端に繋がっています
オーディオテクニカの取り扱い説明書から
ダンパー(根元部)が経年劣化で硬くなっていると思います。
パナソニックのヘッドシェルでオーバーハング調整をすると頭が出てしまいますのでオーディオテクニカのヘッドシェルに交換しました(プレーヤーでの再生画像 )
パナソニックヘッドシェル↓
VM型と言ってもMM型の変形でマグネット2個をダンパーに90度位の角度差で取り付けています。
レコード針が音溝で振動しカンチレバー基部にあるマグネットも振動して発電するものですから基本はMM型ですね
汚れに見えるのは錆び(銀が硫化銀や塩化銀に変色)で拭いても落ちないです ↓このヘッドシェルはオーディオテクニカ製
超高域が落ちていますが固体差か実力か、私の機器の環境かもしれませんが、超高域弱いです(オーディオのエネルギー的にはかなり弱い部分ですので高音として感じ取れるかは微妙です) 高域落ちは経年変化? ダンパーが弱っている感じはないですがダンパーの柔軟性が無くなっているのかも知れません 低音が甘く出て神経質にならず、ゆったりと音楽を聴くことが出来ます こういうカートリッジがあっても良いかな。
曲「天使の落書き」の最後のほうの再生スペクトル画像 よく判りませんが(・´з`・)
手持ちの天地真理のレコードもかなり荒れていて他のMMカートリッジでは歌声が歪んだり掠れたり
しますが、AT15Eaカートリッジは一番良く再生します 天地真理の歌声が本来の声に戻ったような
感じはします 70年代のレコードも他のカートリッジでは歪みを感じますが、このカートリッジは滑らかに再生して聴かせてくれます 当時高かったカートリッジだけの事はあります。
価格は諸経費込み額です...
「追記」
2020-3-29 測定 ダンパー覚醒でKURE ラバープロテクタント材を使用したと思います 日数が経っていて詳細忘れ 高域持ち直していますね
上記測定: REALTEK(PC内蔵) +下アダプター+TRS-1007
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購入金額
7,000円
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購入日
不明
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購入場所
フェレンギさん
2017/07/03
ホテル・カリフォルニアのイントロの最後、ドンドンのバスドラムが独特の質感で鳴るんで大好きでした。
タコシーさん
2017/07/03
低音の出方が良い方向に?出ているカートリッジですね F特だけでは判らない部分で
本体がダイキャストとかテーパー状チタンカンチレバーなどが寄与しているんだと思います
かなり特徴のあるカートリッジですね 交換針はヤフオクでしか手に入らないし困ったですよ..
jive9821さん
2017/07/03
ただ、AT-150系のボディーは現行モデルでまだ使われているため、交換針は(高価ながら)入手可能のようです。
タコシーさん
2017/07/03
オーディオテクニカのカートリッジは全く興味が無かったので随分昔のVM35だけで、他は持っていませんでした(というよりオーディオ休止期間が長かっただけで) AT-150Eではフラット傾向なんでしょうか AT15Eaが何故低音が出る傾向にあるのか判らないのですが、持っている人はみなさん同じような評価です それがHi-Fi(死語)かと言われると疑問ですが、こういうカートリッジが有ってもいいのでしょう ボーカルを聴いても上手い歌を聴くようでいいですよね