パイオニア MMカートリッジ「PC-200」
一見安っぽいカートリッジに見えたりします 最初ヘッドシェルはプラスチック製に見えたので ,
プラスチック製のヘッドシェルなんてまさか無いだろうと思い、よくよく調べたらしっかりプラスチックに銀色塗装でした、ネジ・ナットは鉄でなく磁石に付かないのでステンレスのようです 緑色で安っぽく見えて損をしてますよね(確かに安っぽいです) PC-200はパイオニア・レコードプレーヤーに付属していたMMカートリッジで単体の一般販売はしていませんでした
200の文字あり
緑色プラスチックで高級感は無いです ネットでは音質がよいとの?
トーンアーム接続部の信号ピンが金メッキではないのが惜しいです プラスチックシェルに金メッキは使うわけ無いですが... ヘッドシェルのデザインも飾り気が無く色気が無いですね
テンションワイヤー(普通は金属線ですが今回のはナイロン線?)がネジ止めになっていて針(カンチレバー)を動かないようにしてます このクラスでテンションワイヤー付きなんてなかなか無いのです OEM先企業が頑張ったのか? AudioTechnica? GLANZ社? アンバランスの極致です...
テンションワイヤーのネジを元の持ち主が弄っているのかも知れません
このシリーズはPC-200(丸針),PC-400(楕円針)、PS-600(ベリリウムカンチレバー楕円無垢針), が商品(プレーヤー)添付、PS-800(ベリリウムカンチレバー楕円無垢針)は単品販売(23000円 1979年)です 順にライトグリーン、ダークグリーン、イェロー、ホワイトです 添付製品のPC-200でさえテンションワイヤー仕様です このカートリッジは何処かのOEMだとは思いますが... ヘッドシェルがプラスチックとはコストダウン此処に極まりです。
このカートリッジが同梱されていたプレーヤーは1979年発売PL-360 49800円などです。
自作の継ぎ針は、(赤い線が周波数特性ですが)かなり高音が上がりすぎてます(・´з`・)ダメダコリャ
↓針先端部を短くした画像 SWEEP波形は山が低くなって変形した状態 繋いだ部分は3ミリ以内なの でこれ以上無理かも...
XL-35(楕円針)の針が合致したので使ってみたらVERY NICE! 上の針より上手く再生します
臨時にXL-35の交換針で周波数特性を取ってみました まあまあですが、赤い線が再生時の周波数特性 負荷抵抗50KΩ 負荷抵抗を25KΩにすると高域が下がります
音質は高音寄りの再生音です 普通のMM型カートリッジに比べても高音が出ます 低音もそれなりに出ますが歪みも多いようです 一寸うるさく感じます。
JICO針PN-200装着再生音では高音に重点がいってます 高音のキレは良いですが低音の量感が足りない感じはします ボーカルの歪みが多い感じはします ギスギスして肉感的な感じはしないですね。
プラスチックのシェル、緑のボディ....見た目はpoorですが、音質もそれなりです
NUGEN Visualizer2(trial版)一番上が曲再生時の周波数特性 針XL-35 下のレコードの天使の落書きの最後
SWEEP波形最終版 2019-11-30 JICO購入針(接合針)
2022-8-26 追記
再度点検してみました 2次高調波が低いので、音楽的には膨らみがなく明瞭、あっさり系ですね
10KHz付近にピークが行くのでボーカルは明瞭です 反面味気無さはあります
低音は硬質系で締まって出ます システムコンポに付いていたなら良い方のカートリッジでしょう。
上記測定使用機器
JICO製PN-200交換針
-
購入金額
3,000円
-
購入日
2017年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。