レビューメディア「ジグソー」

割合珍しいeMLC NAND搭載SSD

現在自宅内で常時稼働しているサーバー役のPCでは、内1台はHDDのままなのですが、もう1台ではOS起動用にSSDを使っています。

 

一般用途PC向けとしては少し手狭になった、Intel SSD 520の120GBモデルを使っているのですが、これが良く持ちこたえているものの結構な稼働時間と書き込み量となっています。これが少し前に撮っておいたスクリーンショットです。

 

 

 

 

 

 

 

 

さすがIntel製というべきか、未だにこれといった不調箇所はありません。ただ、そろそろバックアップ環境を作っておいても良いかなと思うようになります。

 

一度SSD化してしまうと、その快適さを捨てて環境をもう一度HDDに戻そうという気分にはなりにくく、当然バックアップ環境にもSSDを考えていました。そして、どうせ入れ替えるのであれば高耐久性を売りにしているエンタープライズモデルも安価に入手出来るのであれば検討してみようと思っていたのです。さらに現在HDDで動いているもう1台にも、SSD環境をとも考えました。

 

先日データセンター向けを謳うSAMSUNG 845DC EVOは1台入手しましたので、もう1台あればと思っていたところで、比較的手頃に出ていたOCZ Deneva2 Rを見つけたので、1台買ってみたという訳です。

 

 

 

 

このDeneva2シリーズは、まだOCZが破産の後東芝傘下に収まる前にリリースされている製品で、エンタープライズモデルの総称のような形で扱われていました。NANDフラッシュもSLC、eMLC、MLCと各種用意されています。

 

Deneva2シリーズは、低コスト版のDeneva2 Cと、高信頼性モデルのDeneva2 Rに大別され、Deneva2 Rでは書き込みデータ保護機能「DataWrite Assurance Technology」が採用されるなど、エンタープライズ向けという色彩が強くなります。

 

 

今回購入したのはDeneva2 Rの200GB eMLCモデルとなります。

 

 

 

 

 

ブランド名がまだ「OCZ Technology」となっている辺りに古さを感じさせますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

型番ラベルのデザインなどは、この時期の他のOCZ製コンシューマーモデルとほぼ同じですね。ちなみに、同じDeneva 2でも東芝傘下入り後のデザインとなっている個体も存在しているようです。

 

 

 

 

 

 

 

なお、OCZは自社開発のコントローラーも使えるメーカーでしたが、この製品ではSandForce製のコントローラーを採用しています。Deneva2 RのeMLCモデルではSF-2582となっているようです。

 

更新: 2017/02/01
各種ベンチマーク

SandForceコントローラーにしてはランダムでも速い

それではベンチマークテストの結果を見てみましょう。計測したPC環境はXeon E5-2670を搭載したASUS P9X79のSATA 6Gbpsポート接続となり、OSはWindows7 SP1 64bitとなります。

 

まずはCrystal Disk Infoの表示を確認してみましょう。

 

 

 

 

 

かなり細かい情報まで表示されますね。続いて、Crystal Disk Mark 5.1.1の値を見てみましょう。SandForceコントローラーということで、圧縮率によりベンチマークテストの結果がかなり変動しますので、計測データはデフォルトのランダムの他に、0Fillも用意しています。

 

 

 

 

▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition (ランダム)
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition (ランダム)

 

 

 

 

▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition (0Fill)
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition (0Fill)

 

 

 

 

当然0Fillの方が伸びる値が多いのですが、ランダム時の値も決して悪くはないというのが少々意外です。今まで使ってきたSF-2281搭載製品ではもっと明確に落ち込むものばかりでしたので…。

 

 

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 5.1.1 (ランダム)
▲Crystal Disk Mark 5.1.1 (ランダム)

 

 

 

 

実はランダムでも200GB台のSiliconMotion SM2246EN辺りを搭載する製品とそれほど差が付かない程度の性能を発揮しています。今まで見たSandForceコントローラー採用製品の中では最も良い結果と言えるでしょう。

 

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 5.1.1 (0Fill)
▲Crystal Disk Mark 5.1.1 (0Fill)

 

 

 

 

0FillではSATA接続製品として最高レベルの性能を叩き出しました。もっとも、実使用環境ではランダムの方に近い性能となるでしょうから、体感速度では必ずしも最速クラスでは無いかもしれませんが…。

 

 

という訳で、今まで私が使ったSandForceコントローラー搭載製品は、いずれもランダム時の速度低下が激しく、それが印象面ではあまり良いものでは無かった原因なのですが、この製品については充分許容出来そうな結果を叩き出しました。2013年発売モデルとしてはかなり優秀と言えます。

 

 

あとは耐久性ですが、こればかりは使って見なければわかりませんね。2台の常時稼働PCの内の1台に投入することになるのはほぼ間違いなさそうです。

 

  • 購入金額

    9,980円

  • 購入日

    2017年01月26日

  • 購入場所

    PC4U

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