所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。歌という物は表現するシンガーとその楽曲の「出逢い」です。いくら上手いシンガーでも曲に恵まれなければアピールしませんし、曲もその魅力を100%以上に表現する器に入れられてこそ輝きます。人気ゲームの疾走感ある歌が「カッコよく」表現された「出逢い」をご紹介します。
「芋づる式洲崎綾 Part4」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。12月といえば恒例のイベント月ということで、この半年で増えてきた彼女の直接参加した作品や楽曲、ラジオCDなどから、イベントグッズなどまでと芋づる式に関連アイテムをまとめてご紹介するシリーズレビュー。
あやちゃんが歌が上手いのは自分の主演したアニメ「たまこまーけっと」で、凝り性の制作陣=マニュアル・オブ・エラーズ・アーティスツ所属のそれぞれ藤本功一と宮川弾の手になるオープニングテーマ「ドラマチックマーケットライド」
とエンディングテーマ「ねぐせ」
の歌唱を担当し、歌いこなしたことで識られていたが、より一般的になったのはこのゲームの人気キャラに声を当て、その割り当てられた歌がガチ歌だったからだろう。
そのゲームとは「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS」。この中であやちゃんは最年長の大学生アイドル、新田美波を担当したが、その持ち歌「ヴィーナスシンドローム」
が、かなりカッコ良いガチ歌で、さらにそれのライヴでの再現性が高く
ひろく歌が上手いことが識られるようになる。
そんな彼女がキャラソンを歌う場合、声優なので「そのキャラクターを表現しつつ」歌うため、声音としては様々な声を使い分ける。そしてその声音にあった表現をするため、前述のたまこでの元気で明るい感じから、ロリっぽいの
そしてちょっと抑揚を押さえて淡々と歌うスタイル、
まで幅広い曲調の曲を歌っている。その中でもやはり歌の本職?アイドル新田美波を演じ歌ったときの曲が良曲揃い。
ここのところ美波も感情を込めて歌うバラード系の歌
が多かったが、やはり初ソロ曲の「ヴィーナスシンドローム」系のカッコ良い曲も似合う。
最近デレマスではデュエット曲やトリオよりはもっと大きなグループ、それもタイプ(キュート、クール、パッション)の異なるアイドルを組み合わせた曲が多くなってきたが、あやちゃん演じる美波をセンターに持ってきて、さらに鷺沢文香(CV:M・A・O)、橘ありす(CV:佐藤亜美菜)、高森藍子(CV:金子有希)、相葉夕美(CV:木村珠莉)の4人を加えたユニット「アインフェリア」として出されたのが「生存本能ヴァルキュリア」で、これがまさに「ヴィーナスシンドローム」直系のカッコ良い曲。「ヴィーナスシンドローム」は「まるでロボットヒーローもののオープニングテーマ」と言われ、そういった画像と組み合わせたMADも多く出回ったが、今度は仮面ライダー??
その「生存本能ヴァルキュリア (M@STER VERSION)」。曲はポケモンやデジモン、テニスの王子様などのアニメ系の他に、剣やカブト等の仮面ライダーシリーズやデカレンジャーといった特撮ヒーローものにも多く楽曲を提供している渡部チェル。特徴的なギターリフをバックに疾走感ある曲。あやちゃんは美波の深いところにピークがある声を使って出だしの部分でこの曲力強さを表現する。最初のサビの後半の一人歌唱♪君こそが希望だから♪が力強い。
「Sparkling Girl」は青木瑠璃子の演じる多田李衣菜のソロ曲。「ヴァルキュリア」と同様ギターがリードするロック調の曲なのだが、曲調には緊張感はなく、ハッピーで元気な感じがキャラを表している。♪8ビートの風に乗って/駆け出すよSparkling Girl/不器用だけど真っ直ぐに/想い伝えたいよ♪という歌詞とサビのメロディーがストレートだ。
カラオケを挟んで最後が「生存本能ヴァルキュリア (Game Version)」なのだがこの曲、単に「生存本能ヴァルキュリア (M@STER VERSION)」をゲーム用に短くしたものではない。1コーラスの後すぐブリッジもなくリプライズに行って間奏なく終わるところはいわゆる「短縮版」なのだが、パート分けが違う。「M@STER VERSION」の方は2コーラス+ブリッジ+リプライズとなっているので、各人の魅せ場を創る余裕?があり、先に挙げたサビの部分独唱などが入っているがそれが全員歌唱になっている。また各人の歌唱パートも「M@STER VERSION」の方が長めで、「Game Version」の方は1コーラスで終わらせるためどんどん変わる必要があったからなのか歌う箇所そのものが違う。ただそのパート割がこの「Game Version」の方が良い気がする。ひときわ幼めの声で橘ありす(小6設定)が♪守られるばかりのコドモじゃない/もう私♪と歌う部分があまりにもツボハマり。これ聴いた後に、その部分が「幼くはない」高1の高森藍子(CV:金子有希)によって歌われる「M@STER VERSION」聴くと違和感しかない。ただ「Game Version」は1コーラス+サビリプライズのみで展開などはないため、曲全体としては不完全燃焼。ぜひ「Game Version」のパート割でフルサイズヴァージョンを出してほしいもの。
曲とそれを表現する側の出逢いもある意味偶然。しかしその「良い歌を引き寄せる力」があやちゃんにはある気がする。特にデレマスでは割り当てられる曲が全て良曲なのは、歌が上手い美波を上手く表現するあやちゃんの実力なのかな。これからも良い曲を歌っていって欲しいね。
【収録曲】
1. 生存本能ヴァルキュリア (M@STER VERSION)/新田美波(CV:洲崎綾)、
鷺沢文香(CV:M・A・O)、橘ありす(CV:佐藤亜美菜)、高森藍子(CV:金子有希)、
相葉夕美(CV:木村珠莉)
2. 空と風と恋のワルツ/小日向美穂(CV:津田美波)
3. Sparkling Girl/多田李衣菜(CV:青木瑠璃子)
4. 生存本能ヴァルキュリア (M@STER VERSION) (オリジナル・カラオケ)
5. 空と風と恋のワルツ (オリジナル・カラオケ)
6. Sparkling Girl (オリジナル・カラオケ)
7. 生存本能ヴァルキュリア (Game Version) (BONUS TRACK)/新田美波(CV:洲崎綾)、
鷺沢文香(CV:M・A・O)、橘ありす(CV:佐藤亜美菜)、高森藍子(CV:金子有希)、
相葉夕美(CV:木村珠莉)
「生存本能ヴァルキュリア(Game Version) MV (ALL SSR)」
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購入金額
1,500円
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購入日
2016年08月07日
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購入場所
とらのあな
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