SONY XL-55 MCフォノカートリッジ 1977年発売 定価3万円
主な特徴は新開発の無鉄芯円形アーマチュアと、8の字型発電コイルを採用したMCカートリッジ 特殊軽合金使用の三重構造のカーボンクラッドカンチレバーを採用、磁気回路には希土類系マグネットを採用, 針には楕円ソリッドダイヤ針を採用しています ヘッドアンプHA-55と同時発売でしたが
この海老色に両製品は特徴ありました。
このカートリッジはヤフオクで購入したものですがテンションワイヤーが切れていました
手元に届いて測定などしましたがテンションワイヤー切断状態での測定です マグネットで
針を辛うじて支えていた状態で0.9g位しか針圧を掛けられない状態でしたのでその点をお含み置きください。
現状は廃棄状態で復元ならず....2019-1
This CARTRIGE XL-55 back-tention-wire brokened , therefore needle pressure weight Max 0.9g. so, my cartridge test graph is uncertain.
針継ぎ中古品で購入(fake front panel : 前面銘板はfakeです(爆)..)
XL-55はソニーのフォノカートリッジMM型カートリッジXL-15 , XL-35 , XL-45の後に出てきたMC型カートリッジです ソニーも初期はOEM製品カートリッジをプレーヤーはシステムステレオに製品付属で売ってきましたがオーディオブームが盛り上がって自社でカートリッジを単体開発することになりました そこで森芳久氏をグレースからヘッドハンティングしてXL-15,35,45 ,XL-55を開発しました (これら一連のソニーカートリッジの開発に当たったのは、往年のグレース(品川無線)が、NHK技研との共同開発で放ったベストセラー・カートリッジ「F-8L」の開発者である) 最後はXL-88Dというカンチレバーと針がダイヤモンド製という凄いものでした 森さんは現在那須に居られるようです 昔も長髪でしたが現在も白髪長髪です
当時から芸術家風でしたが現在も変らないようです。
XL-55 テストレコードスポット信号のwave録音/再生では高域が上がっています
カンチレバーが長い...といってもオリジナルと同じくらいです 針を繋いで居るとの事でしたが先端部の針先の曲がり部分の処で繋いでいるようでカタログ写真などと比べると同じようなカンチレバー
形状に見えます オリジナルも途中からカンチレバー径が変って根元側で太くなります 多分アルミ筒の中にカーボン繊維軸が入っているんだと思うんですが詳細不明です
針はダイヤ無垢針です (オリジナルではないです...タブン)オリジナルは楕円針
中古品で購入したものでケースに割れがあります シェルへ取り付け時に力を入れすぎて割れたのか 。繋いだ部分の針先に若干曲がりあり またトーンアームを触ると振動がカートリッジに伝わりノイズになります ハム音は無いのですが中でなにか外れているか浮いているんでしょうか 前面の型式銘板も剥がれて無かったので自作して貼ってあります
凝ったものを良くぞ作ったと言う感じですね
矢印の処で針を繋いでいます 元々のカンチレバー径を太く加工して他の針を挿入接着 曲がりあり
8の字型コイルも見えます カンチレバーは真ん中付近で径が太くなります
カンチレバーの奥に8の字コイルが付いていてその奥がゴムダンパーです
中森明菜『ミ・アモーレ』をCDからと数種類のカートリッジでレコードからWAVE録音し再生した
周波数特性グラフを作ってみました 録音は96KHz取り込みです お遊びと考えてください D301Ⅱ→DL-301Ⅱ、D-103→DL-103 両方DENONカートリッジ, M-95EDはSHURE です M-18E→SATIN M-18E、
レコードは『BEST中森明菜』ワーナーパイオニア L-13030 1986-4-1 発売
CDは中森明菜『Only Woman』 ソースは同一と判断してますが詳細は不明です
周波数特性から見ると相対的ですがレコードもなかなか良い線いってると思います(2KHz辺りと高域を比較するとアナログ再生は高域が落ちてますね)多分に負け惜しみもあるのですが。他にも歪率とかダイナミックレンジ、セパレーション、位相など色々あるのでしょうけどね 高域がレベル高いと
云うのは記録レベルが同じであればCDのパルス特性は良好だと思います 逆に言えば高音がキツイ?
下画像でグラフの高低位置はレベルとは無関係です 右端22KHz 高域ピークが約10KHzです
横軸メモリは上は消えてしまっていますが2つの画像は同じですので対比してみてください
負荷インピーダンス MM型:50KΩ MC型:40Ω PRE-AMP:TA-E86
music playback graph 「Mi Amore」akina nakamori (japan) 1985
XL-55は10KHz辺りが弱いですが結構良い線いってますね M-18はL-CHが
高域でレベル落ち、調子が悪いです。 CDは同一曲CR-555再生、WAV録音
XL-55 LPレコード→WAVE録音再生(CD中森明菜ミ・アモーレ 針圧2g 負荷40Ω)
CD ミ・アモーレ→PC DVDドライブ(AD-7160S)→WAV デジタル抽出→Wavosaurソフトで表示
総じていえることはCDは中域に比して高音域が出ているが10KHzを過ぎるとすばやく減少する
レコードは中域に対して高音域のレベルが低いが10KHzを過ぎてもなだらかに減少する CDは22KHz
から上は記録されないので急激にレベルが減少します 殆ど聴こえない帯域ですけどね また聴こえても高調波が存在します CDはデジタルでもアナログ通過でも再生波形特性の差はあまり無いことが判ります。
XL-55はフラットに聴こえてM-18Eは中域が押し出し良く聴こえます XL-55はグラフからも判りますがフラットに近い特性です。 M-18Eは中域に比べて高域は落ちています で、高音が目立たなく中低音がが聴こえるのでしょうね ....M-18Eの10KHz上の落ち込みは不調です (ミー・アモーレ再生)
夢の跡....
このカートリッジはヤフオクで手に入れたものですが、最初から針圧が0.9g位でそれ以上だと
腹がレコードを擦るので駄目でした 何とかならないのかとキャビネットを分解....それはそれは
設計者 森さんお好みの接着剤ドーピング...で接着剤でかちかちでした やっと分解したのですが、なああんと、8の字コイルの根元のバックテンションワイヤーが切れていたのです このためコイルがぐらぐらで磁石の吸引力で0.9gの針圧が掛けられた次第でした 元々壊れていたんですね まあXL-55の再生音は聴けましたが高い音楽になりました 今では数曲デジタル化の音が残っています。
追記 2019-1-26 テンションワイヤー断線していた件とカートリッジは復元ならず
PC SOFT----Wavosaur 1.2.0.0
Blue Cat's FreqAnalyst plug-in
知識が無く誤解や間違いの部分もあるかもしれません そのときはご容赦願います
爽やかな音だが中低音エネルギーが弱い
SONY XL-55 MCカートリッジはF特から見てもフラットに近く、相対的に中低音はエネルギー感が少なくなります 耳の感じかたは不思議なものです 綺麗に再生するのですが中低音の音の芯、ガッツがないと思います その代わり歪がかなり少ないです バロック音楽とかクラシックのストリングス向けでしょうか 聴いてても疲れないですけどね 中古品で針(カンチレバー?)を繋いでいるようですのでその点割り引いて読んでください ダンパーも弱っているようでカンチレバーがへたり気味です それで中低音のエネルギー感が無いのか不明です オリジナルの音もこういう傾向の音では多少はあると思っています。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
APTrottaさん
2017/12/28
タコシーさん
2017/12/28
Thank you for watching my SNS (ZIGSOW about SONY XL-55)