ゲーム向けポータブルUSBサウンドユニットです。同社 Sound BlasterX シリーズのゲーミングヘッドセットを念頭に置いて設計されていますが、もちろん一般のヘッドセットやヘッドホンで使用することもできます(ヘッドホンアンプが内蔵されており、32~600Ωのヘッドホンに対応します)。
この製品のすごいところはS/N比が120dBあることで、安価なDACであれば100dB程度であるところ、その10分の1の雑音ということです。これはUSBサウンドカードではこの機種だけです(価格.comでの話。平成28年9月14日現在)。もちろん音楽鑑賞にも適しています。
(4.8.20追記) 現在は公称130dBの後継製品 Sound BlasterX G6 が発売されています。
注意すべき点は、最初に接続した時に自動でインストールされる汎用ドライバでは使わないことです。ドライバCDは付属していないのでオンラインでドライバと専用ソフトウェアを取得する必要があります。インストール後再起動するとフル機能が使えます。
(4.8.20追記) 音声入力について追記しました。
ノートPCと接続して簡易歪率計にする
ところで、アンプの性能を表す指標として「THD+N」があります。これは和訳すると「全高調波歪及び雑音」のことです。これを計測するには「オーディオアナライザ」という高価な機械が必要で、間違ってもおいそれと買うようなものではありません。
高価な機械の代わりにWaveGeneとWaveSpectraというソフトウェアを使うことで簡単にそれなりの計測ができます。オンボードでもそれなりの精度は出るようですが単にループバックしただけでは発振するなど悲惨なことになります。また、特にデスクトップPCではハム音の問題があります。そこで外付けサウンドカードを使うのですが、実はこれを目的に購入しました。
Sound BlasterX G5 の専用ドライバは ASIO に対応しており、外部ループバック(ライン出力とライン入力をケーブルで直結する)では適切な設定をすると歪率0.001%(THD+Nは0.004%程度)となります。不要な入力をオフにしないと、ノイズフロアが上がってしまいます。また、計測用に使うにはダイレクトモード(オーディオプロセッサをバイパスする)に設定する必要があります。
MIDI音源のループバックに使う
(この項4.8.20追記) この機種は、ライン入出力と光デジタル入出力のポートが背面に付いています。私の場合、出力は要らないのですが入力が必要で、特に光デジタル入力があることが重要です。むしろ、ファンタム電源もHi-Z入力も平衡入力も要らない(あと出力も要らない)からオーディオインターフェイスを安くしてほしいと思っているので、オーディオインターフェイスより安く手に入るこの機種が役に立ちます。
なお、ライン入力と光デジタル入力はポートが共用なので必然的に排他使用となっています(出力も同様)。必然的に、光デジタルは丸型コネクタ(シャープ)を使用します。角型コネクタ(東芝)を使用する機器は変換ケーブルやアダプタで接続できます。同軸デジタル出力しかない機器(MOTIF-RACK XS 等が該当)は光デジタル信号に変換すれば(変換器が市販されています)入力できます。
何故光デジタル「入力」やライン「入力」が必要なのかというと、USB-Audio に対応していないMIDI音源のループバックに使う為です。Windowsの設定で「このデバイスを聴く」を使用すると、別建てでスピーカー(うちのPCはそもそもスピーカーを使っていないが)を接続する必要がなくなります。SPDIF入力をWindowsで使うには、Windowsのサウンド設定でライン入力を無効にした上でUSB接続し直すなど少し設定の手間がかかる場合があります。専用ソフトでダイレクトモードをオフにしておく必要があります。
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購入金額
15,984円
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購入日
2016年09月08日
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購入場所
ソフマップなんば店ザウルス2
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