ENTRE:アントレーのフォノカートリッジです ENTREブランドは1970年代から1980年代中程まで存在した日本の会社です 実際の会社名はソルティア・アコースティックと言います オルトホン型のMCカートリッジとMCトランスを発売してたようです カートリッジの音質は高域再生に特徴が有ったようでそれでENTREだったのかも、ブランド名です 浅学で知ったのは最近です
アントレーという言葉はフランス語のようで、空間を指すみたいですね 音場?
- (空間的・二点間)~の間)に、~の間で
- (時間)間に
アントレーの最初の作品:EC-1と言うカートリッジが手に入ったのでどういう音だったのか片鱗だけでも聴きたく復活させて見ました。 もう40年近いのですよね 判り難いですが針(カンチレバー)は根元を少し残して折れています(顕微鏡だと腐食みたい)
アントレー・MCフォノカートリッジ EC-1は最初に発売されたカートリッジです 定価は3万円でした 高音重視で繊細な音、日本人が好きな音ですよね...w 肉食系の馬力のある再生音ではないようで明澄な空気感のある音だったのでしょう 今まで持ってなかったし再生音も聴いたこと無かった。
EC-1のボディはアルミダイカストで結構お金が掛かっています 針もオリジナルは楕円針です
私も楕円針を用意しましたのです 郷に入っては”郷ひろみ”ですよ GO~!
アルミダイキャストでお金は掛かっていますが、外見の高級感はあまり無いですね 初作だった所為かも知れませんがデザイン、意匠が惜しいですね 音は見た目からの印象も大切ですよね
入手したEC-1はヘッドシェルとリッツ線のリード線も付いていたのでカートリッジが駄目でもヘッドシェルが使えるなとは思っていました。
カンチレバーが若干残っています 此れ位残っていないと針を繋ぐのは厳しい
其処で新古針を用意しました
新古針(楕円針)を下のように加工します カンチレバー(アルミ管)に鉄心を差し込んでいます この針は楕円針です 詳しくは上のリンクから見てください 根元のほうなので鉄心でも大丈夫そうですと、自己判断...本来は全部アルミが良いのですが手元に無いのですわ。
新古針のカンチレバーに鉄心を挿して接着剤を付けておきます
紆余曲折がありましたが上のカンチレバー(針)をカンチレバーの残存する部分に接着剤を若干付けて差し込んで固定します 本来は更に奥まで差し込みたかったのですが無理でした カンチレバーの長さは目見当で保護カバーが動かせて当たらない長さです この時、針がレコード面に垂直に当たることを確認します。(現状だと針保護カバーが当たります.)
ジョイントの鉄心は本体側のアルミパイプに太くて入らないのでヤスリ回転しながら削りました
微妙な調整が必要です エポキシ系の接着剤使用
1KHz帯に比べて7KHz付近は10db位上がっています 針というよりはカートリッジ本体がハイ上がりの傾向はあるのでしょうね 周波数特性は波形の上部分(ピークトップ)を繋いでください 低音は量感が多いですね 低音も結構出ます 高音は出ますが8k~10k等、高域なのでハイハットなどが強調されます。
後日 カンチレバーを若干短くしてテストレコードSWEEP再生してみました やはり10KHzをピークにして再生されるようですがあまりグラフの形状は変らないようです 意図的にピークを作っているようです
ダンパーは弱っていませんでした 針圧1.8gなのでダンパーは硬めに為っているようです ゴムの
材質などもあるでしょうね
L側 高域が上がっていますがこれはレコード針云々ではなく本体側?
追記...2020.1.22
高域が上がり過ぎなので何とかしたいですね 2度くらい針を交換してはありますけど。
アルミカンチレバーは高域が上がり過ぎるようですが、後日...もう一度針を交換したいです。 或るカートリッジではカンチレバーの中に接着剤を流し込んでダンピングしてあるものもあります カンチレバーが長すぎるのかも知れませんね 微妙です "(-""-)"
後記 : 覚えているだけでも3回くらいは針を換えて、F特を採りましたが、高域のレベルが上がるのは修正できませんでした 結局、発電部がそういう特性になっているものと思います 現在では高域 8KHz付近の音が詰まる感じに再生されます 低音--中音は正常です。普通は針を換えて もF特が大幅には変化しないのですがこのカートリッジは変化大きすぎですね。
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その後...再測定してみました ヘッドシェル、信号線は変更になっています
2024-3-11
左側
右側
今度は高域だら下がり状態ですね でも殆どフラットかな
何故か高域が下がってました 理由は判りませんね
×× 高音寄りの音質という事は判った..
結構上手くいきました 内部のコイルが切れてないこと、ダンパーが弱ってないこと、カンチレバーの残りがあって、根元からグニャリと曲がってないこと、落下品でないこと、やや綺麗なもの。針も自己判断で探さないといけないですね。
その後の音質...
何故かフラットになったので普通になりました 高域がビシビシ決まる訳でもなく、大人しい感じはします。
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購入金額
0円
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購入日
2016年頃
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購入場所
ヤフオク
フェレンギさん
2016/09/10
先日レビューされていたオーディオテクニカのマグネシウム製ヘッドシェルと同時期に販売されていた製品で、やはり愛用しておりました。
細い導線一本一本を糸で覆い、「導線には表皮効果と呼ばれる、高域成分は表皮部を伝搬する」効果を狙った製品だったと記憶しています。
実際は「撚り線効果」が表に出ていたのだと思います。
それになんといっても見た目が良かったので、ベストセラーになったのだと思いました。
アントレーは未聴です。 ウルトラ怪獣のアントラーなら知ってるんですが、、、。
タコシーさん
2016/09/10
このリッツ線はアントレーのカートリッジ購入時にヘッドシェルMG10と一緒に買われたものなのでしょう オーディオテクニカはリッツ線も商品化してたんですね 電流の表皮効果が言われていましたから。 リッツ線は高周波に使われていてコイルやIFTに使われていたと思います
http://www.sagami-elec.co.jp/file/tech/coil_doc_100j.pdf
リンク先の13ページだとリッツ線効果のある周波数帯域はあるようです 音質比較しながら
商品化はされたんでしょう コードや線材、シェルの音質比較は自信が無いので(物量と耳が)スルーしますよ。
退会したユーザーさん
2019/03/24
当時このEC-45はあまり好評ではなかったようですね?、どうやら二重アルミカチンレバ-が音質に影響しているのかと自分なりに判断、思い切って中心の特殊アルミレバ-を切り取りAT-15Eaの未使用中古針(ダエン無垢)をそのまま移植しました、
さて音質は・・・・
ET-200との組み合わせは素晴らしい音質(”ドキとするほど”)で、
特に高音が素晴らしい、RCAケーブルも変えてみました(オ-クションで入手したカチカチの硬いケーブル)めちゃくちゃ良いではないか・・・・
調子にのってリ-ド線も交換(AT社製からメ-カ不明のやわらかいより線を収縮チュ-ブで固めたて作成した)いや参ったね!!!
アナログとは何ぞや、、、、
タコシーさん
2019/03/24
書き込みありがとうございます
EC-45はアントレー終盤のカートリッジでしょうか
私もアントレーカートリッジは更に欲しいとは思っていますが
色々欲しいものがありすぎて拡張不可能です
AT-15Eaの未使用針ですか? 貴重品ですよね...(~_~;)
たまにしかオークションでも出ないですよ
MCトランスで受けているんですね
私が改造?したEC-1は高域が出すぎる感じですね 1975年頃のレコードは良いのですが
1884年以降のレコードは高域の録音レベルが上がって、高域が上がりすぎて
「ッ」..という歌声が耳につきます 他のカートリッジでもよく言われることですけど
「松山行きフェリー」は高音がキツキツです。
FLATさん
2019/04/11
タコシーさん
2019/04/11
書き込みありがとうございます。
私はネットで齧ったくらいで当時のことは良くわかりませんが、
先輩方が良くご存知の製品なんでしょうね 最近はLPレコードブームで中古カートリッジなども
人気が出て、なかなか入手困難です アントレー製品の後継カートリッジを欲しいとも思いますが色々やることが多くて手が回りません(お金が回りませんですが...w)
順次やっていきたいと思います。