大阪にある染物屋さんが展開する注染手ぬぐいブランドの「にじゆら」。
そちらのギター手ぬぐいです。
注染の持ち味を「にじんだり、ゆらいだり」と表現し、そのままブランド名にしてしまったのが「にじゆら」。
その名の通り、注染独特の味を生かした作りになっています。
絵柄の片隅にある「に」印がにじゆらの証し。
近年、手ぬぐいの魅力に目覚めてしまい、色々と購入しているのですが、その中でもこういったギターのデザインというのはなかなかないものでして、本品を見つけた時には狂喜してしまいました。
しかも、5段階に分かれたブルーのグラデーション背景がたまりません。
これで値段がもっと安けりゃぁ言うことないんですけどね。
せめて800円とか。
一度注染作業の見学をしたことがあるのですが…まぁ…あれを見てしまうと「ある程度の値段なのは仕方がないよね」とは思ってしまうのですが。
タオルにすっかり押されてしまって需要も少ないでしょうから、しょうがないんでしょうねぇ。
でも、一度使用を始めてしまえば、高温多湿のこの国で伝統的に使用されてきたのにはきちんと理由があるのだなと納得できるでしょう。
そういえば、冒頭からいきなり一般常識のように「注染」と書いておりますが、御存じない方のために補足説明を。
手ぬぐいなどの染め方には大きく分けて「注染(ちゅうせん)」と「捺染(なっせん)」の二つがあり、明治時代に開発され当時は画期的と言われた(現在では既に『伝統的な染め方』と言われますが…)のが注染です。
型紙とか防染糊とか染料を注ぐとか、細かい説明をすればきりがないのですが、分かりやすい違いを述べますと、裏地までしっかりと色が染まっていて、色に裏表がないのが注染。
逆に裏側まで色が浸透してなくて、白っぽくなっているのが捺染です。
昔ながらのやりかたで、手作業で行う捺染でしたら染料の浸透具合も違うのでしょうが、そんなお高いものは私は持っていないので詳しくは分かりません。
現在では、安めの値段で売られている機械プリント印刷が「捺染」なイメージでしょうか。
でもって、機械でプリントして、インクを布に「乗せている」感じなので、繊維と繊維の隙間がインクで埋まってしまい、手ぬぐいの特徴でもある「吸い取り性の高さ」が往々にして殺されてしまっているのが安プリントの悪い点です。
そういう物への不満を抱くという道を歩いた末に、現在の「絶対注染じゃなきゃいや」という気持ちにたどり着いたわけです。
捺染の方が、細かい柄には適してるんだそうですがね。
でもいいんです。
私は手ぬぐいを「飾る」のではなく「使う」タイプなので。
もう一つだけ本品に直接関係…なさそでありそなことを書いておきます。
手ぬぐいの端は、元々切りっ放しになっているものです。
ZIGSOWの他の手ぬぐいレビューを見たり、他サイトでの手ぬぐいレビューを見て少々驚いたことに、その切りっ放しについてご存知ない方がいらっしゃることです。
アレかな~~?
世代的な物かな~~?(^_^;)
切りっ放しで何の処理もしてないので、洗えばほつれてくるのは当たり前。
そのほつれた横糸を切っておけば、やがてほつれも落ち着いてきていい感じのフリンジ状になります。
それにも一応理由があって、より乾きやすいとか、それによって雑菌の繁殖が防げるとか言われていますし、よく時代劇で女の人の下駄の鼻緒が切れたのを男の人が直したりするじゃないですか。
あれは手ぬぐいを細く引き裂いて、補修の材料にするんですよね。
ですから、端が切りっ放しになっていれば、引き裂くときにもとってもやり易いと。
とまぁ、色々と理由はあるようです。
そんなことを書いてはおりますが、私も別にそれほど伝統やしきたりを重んじる人間ではないので、気に入らない人は端を三つ折りにしてミシンでもかけていただければと思います。
それでもタオルに比べれば恐ろしく早く乾きますから。
夏は、日中汗拭いて、入浴時に使って、夜寝る時には枕に敷いてと大活躍をしております。
今年はプールに行く時も、タオルやバスタオルを持たずに手ぬぐい2枚だけ持っていきました。
かさばらない上に役目は十分果たしてくれる(しかも帰りに車内で広げておけば帰宅時までに乾いたりする)ので大成功でした。
そんなプールサイドでも、こんなデザインの手ぬぐいを肩にかけてると、気分もアップしますし注目度も上がりますよ。(^-^)
ぷるけんでした。
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購入金額
1,728円
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購入日
2016年06月頃
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購入場所
にじゆら ルクア大阪店
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