日記でも少し書いたのですが、最近何となくですがPlayStation3 60GB CECHA00(以下PS3)に内蔵していた1TB HDDのTOSHIBA MQ01ABD100の動作に不安定さを感じるようになっていました。
私のPS3は買ってから既に8年程経過していながら、未だかつてゲームプレイに使ったことが一度も無いという変わり種です。あくまでもマルチメディアコンテンツ再生機としての優秀さに惹かれて買ったものですので…。まあ、PS2互換機能が泣いているというのは気にしないことにしましょう。横には一応まだ使えるPSXも残っていますし。
また、torneを買ってからは長期保存するほどではないというTV番組を貯めておいて、時間の空いたときに見るという使い方も増えていて、HDDをMQ01ABD100に換装したのも録画容量を確保するためという意味合いが大きい理由となっています。
そのMQ01ABD100に不安定さを感じたということで、念のため予防措置としてHDDを再換装することにしました。前回の換装作業では特にデータを引き継ぐ必要も無かったため、元の60GBを外して新HDDを装着し、電源投入後表示されるメッセージに従ってHDDを初期化すればそれで作業は終わりでした。しかし、今回は録画しておいたTV番組が約400GB程貯まっていて、まだ未見の内容も多く残っています。そこで、今回は元のHDDの内容をバックアップして、それをこの新HDDにリストアするという手順で換装することにしました。
7mm厚初の2.5インチ 2TB HDD
PS3のHDDマウンターは9.5mm厚の2.5インチHDD/SSDに対応していますが、今回は敢えて7mm厚のHDDを選択してみました。
ラベルデザインなどは比較的新しいSeagateのデザインとなっています。このモデルは7mm厚ということで内蔵するプラッターの枚数が厳しく制限されることから、1TBプラッターを採用して大容量化を達成しています。
かつてはPS3はAdvanced Format(以下AFT)HDDには対応していなかったのですが、最近のシステムソフトウェアでは対応するようになったようですので、この辺りを気にする必要がなくなったのはありがたいですね。
PS3のHDDブラケットに組み込むとこんな感じですね。
作業手順(少々リスクあり)
それでは実際の換装手順ですが、その前にこちらをご確認下さい。
ここに換装出来るHDDの仕様が記載されているのですが、PS3がサポートするHDDの最大容量は1.5TBまでとなっています。これは「これ以上の容量は保証しない」というわけでは無く、実際に「装着すると正常動作しない」という意味です。
生憎撮影を忘れてしまったのですが、このST2000LM007を組み込んで起動すると「非対応のHDDが接続されている」旨のメッセージが表示され、それ以降の動作が止まってしまうのです。これはセーフモード起動でも同様です。PS3のセーフモード起動についてはこちらをご覧下さい。
そこで先人が編み出した荒技は、セーフモードの起動までは旧HDDを装着しておき、セーフモード起動後にHDDを引き抜き、新たなHDDに差し替えるという手順です。しかし、この手順は最悪の場合PS3本体を破損してしまう危険性もありますので、リスクを引き受けられる方以外には絶対に推奨されません。
ここでの手順を簡単にまとめると、
- 元のHDDのままPS3をセーフモード起動
- セーフモード起動完了後、元HDDを取り外し(予め蓋やビスは最低限まで外しておく)
- 素早く新HDDを装着(あまり時間をかけると本体が非常停止してしまう危険性あり)
- セーフモードのメニューから「PS3の初期化」を選択
- 完了後、再起動して正常にXMB表示に辿り着くことを確認
となります。
なお、私の場合は元のHDDのデータを残したかったので、この作業の前に外付けHDD(FAT32フォーマット済み)にバックアップを作成しましたが、これには15時間以上を要しました。
新HDDで正常に起動することを確認したら、今度は元のHDDの内容をリストアします。これもバックアップとほぼ同じ時間を要しますので、それなりに作業時間を確保出来るときで無ければ止めた方が良いでしょう。私の例では土日を丸ごと費やしました。
容量の余裕が有り難い
リストアが完了すると、ほぼ元通りの環境が得られます。
最も一般的にはPS3ゲーム機であり、ゲームのインストール内容やプレイデータ等もこのHDDに記録されます。これらのデータの内の一部はバックアップでもコピーを作成出来ませんので、そのようなデータはHDD交換の時点で諦める以外にありません。
一方でtorneのソフトウェアは元通り復元されましたので、再インストールは不要です。録画内容もきちんと保持されていて、再生も問題ありませんでした。心なしか早送りなども以前よりはスムーズになった気もします。
スピンアップ時の動作音も以前よりは静かになり、快適性は間違いなく向上しましたが、それ以上に有り難いのはやはり容量の余裕です。
ただ、HDDの総容量が1863GBとなっていて、2TB HDDの容量を正しく認識していることが判りますが、空き容量の方が1TBの時と変わっていないのです。ひょっとするとセーフモードから「ファイルシステムの再構築」を行う必要があるのかも知れませんが、とりあえず作業時間が取れる時でないと、再リストアが必要となった場合に厄介ですので、この件についてはまた後日検証したいと思います。
とりあえず現時点ではこの状態で動作しているということで、良しとしておくことにします。
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購入金額
10,980円
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購入日
2016年11月04日
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購入場所
PC shop ARK
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