「どうようフロムニューヨーク」。この音楽の杜の超初期(5年以上前)に「Vol.1」
を紹介したが、世にほとんど残っていない音源が使われている動画を見つけたので、それが収録されている「Vol.3」を。
この作品は、ニューヨーク近辺で子供たちが歌う/あるいは/子供たちのために歌われる伝統的な唄.....ではなく。(主に)日本の童謡をニューヨークテイスト?に仕上げてギャージンが歌う...という企画。
伝説の子供番組「ウゴウゴルーガ」。フジテレビ系で1990年代初頭に放送されていたサイケでシュールなサブカル系子供情報バラエティ。CGと子供二人の実写の合成で、尖った感性の爆発した番組で、「教育的」とは思えない内容も含んでいたが、子供だけではなく若者を含んだ層に幅広い支持を受けた(つかどちらかといえば大学生~20代社会人や若いお母さんがターゲットだったのかな)。
この番組の後を追うように始まり、2016年現在もつづく長寿番組「天才てれびくん」は、さすがにNHK教育制作だけあってカドは丸くはなっているが、誰が観てもぜってぇこの番組の影響受けてるダロ、というのがアリアリわかるように、世に与えた影響も大きかった。
その中のコーナーにあった「どうようフロムニューヨーク」。
前述のように尖った番組で流される童謡はやはりトンがっていたw
暗いレゲエ調の「ずいずいずっころばし」。イントロや間奏の調子っぱずれのラッパがイイ。曲に入る前の叫びがどうしても♪蕎麦、アイスクリーム!!♪に聞こえるのだが(^^ゞ Giant & Stormという黒人芸人?が歌ったもの。
COOLなサンプルループとラップががダンサブルな、どう聞いても“NAVI,NAVI,そっこぬけ”と聞こえる「なべなべそこぬけ」。オケヒットとビットが粗いハイハット音がグングン引っぱる前世紀ソング。つか、元曲どこいったw
「いとまきのうた」はBurbara Tuckerがソウルフルに歌い上げるファンキィチューン。イントロの♪Haaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa♪とのびるフェイクや、喰ったリズムでのジャジィなコード、硬いシンセベースのグルーヴに載せて...♪いとまきまき/いとまきまき/ひいてひいて/トントントン♪...なんで??w
このブッ飛んだ童謡シリーズ、どうやらイラストを手がけた故中尊寺ゆつこのアイデアだったよう。当時中尊寺はニューヨークに住んでおり、学生時代音楽活動もしていた彼女が、ニューヨークのアングラで活動していたアーティストに声をかけ造ったモノみたい。参加したアーティストも20年以上経った今となっては追える人がいないけれど、「いとまきのうた」を歌ったBurbara Tuckerが、実は後に「Beautiful People」などで全米ダンスチャート1位を獲るBarbara Tuckerその人であったら面白いのになー...と夢想したり(声は似てる)。
ゆつこさん、アンタあの頃ホントに尖っていたよ....【収録曲】
1. ずいずいずっころばし
2. かあさんのうた
3. なべなべそこぬけ
4. いとまきのうた
「ずいずいずっころばし」(BGMに使用。画像は新作、途中掛け声も動画作者の挿入)
「なべなべそこぬけ」(当時の画像)
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購入金額
1,500円
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購入日
1993年頃
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購入場所
れいんさん
2016/07/25
cybercatさん
2016/07/25
ざぶとんならぬCDいちまい!