レビューメディア「ジグソー」

KENWOODのCDP初号機

 

とうとう手を出してしまった。

既にビョーキですがw さすがに自分でもあきれています。

が、ついついオクにジャンク品が出品されていたので、ポチっとな。

 

1982年、ケンウッドが発売したCDプレーヤー初号機です。

価格は、\240,000

 

この年は日本のCDプレイヤーがメーカー各社から発売された記念すべき年。

当時、メーカーが発売した機種をピックアップしてみました。

SONY CDP-101

YAMAHA CD-1

Lo-D DA-1000

DENON DCD-2000(Lo-Dと共同開発)

Pioneer DP-1

Technics SL-P10

NEC CD-803

ONKYO DX-5

Marantz CD-63

SHARP DX-3

Victor XL-V1

DIATONE DP-101

AKAI CD-D1

Aurex XR-Z90

KENWOOD L-03DP(Aurexと共同開発)

 

このほとんどは垂直ローディング方式を採用していました。

なぜなら、SONYの試作機がそうだったから。

しかし、SONYはCDP-101を水平ローディング方式で発表して各社を驚かせたそうです。

以降、第二世代は水平ローディング方式を各社採用してきたため、垂直ローディング方式は1世代きりとなりました。

 

さて、このL-03DPですが、AurexのXR-Z90のOEMと言えるほどクリソツです。

この2機種の比較とスペックはこちら。

http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/l-03dp.htm

 

DACはSONY製のCX20017、デジタルフィルターはありません。(NOS)

 


 

さて、この個体ですが、「通電あり、CD再生せず」とのこと。

着荷して、さっそく通電してみるとCDはローディングしますが、

TOCを読みにいっていないようです。

 

垂直ローディング方式がとても新鮮です。

 

仕方がないので開腹

ネットでサービスマニュアルを探してみましたが、XR-Z90で代替。

中身はほとんど同じなので。

 

 

 

埃だらけなので、まずはエアーブローで吹き飛ばします。

お決まりのレーザーピックアップのクリーニング。

しかし読み取らず(汗)

 

SONY以外のメーカー品で、それも初号機、途方にくれましたw

 

とりあえず、ドライブメカを本体からはずしてピックアップ周りをチェックしてみます。

ベルトはちょっと緩んでいるようですが、ピックアップはスムーズに動くようです。

 

あきらめ気分で通電してCDをセットしてみると、

 

 

 

勝手に再生始めたwww

 

 

 

各操作ボタンも正常に機能します。

なんだか十数年の眠りから覚めたかのように何事もなく再生できました。

 

この時代の機種としては読み込みスピードは結構速いです。

曲のスキップも軽快です。

 


 

 

気になる音色ですが、ネットで関連記事を探してみるとAurex XR-Z90がすごく評価が高く、

L-03DPもそれに準ずるようです。

なので、根強いファンが少数いるようですね。

 

個人的な感想です、

 

全域のレンジはごく普通ですが、低音の量感が結構あって、

誰かさんがコメントしていたようにレコード聴いているような感じです。

 

一方、CDP-302ESなどSONY製品は低域の量感が少し不足ぎみで軽い印象です。

 

しかし、このCDPは50Wも消費するんですな。

ちょっとしたアンプのようなw

 

なにより元祖CDPの音を聴けてうれしい♪

当面遊べそうです。

 


 

2016.05.16

 

完全に自己満ですがw

今日も、イイ顔してますよ。音もゴキゲンです♪

 

ラックに入れてないのがアレですけど。

磨いてみたら、意外とイケメンでしたw

 

 

 

いろいろCDを聴いていますが・・

ヤバいw

決してレンジが広くないのはわかっているんですよ。

 

スクラッチノイズのないLP聴いているような感じ。

 

懐かしい音です。

一応、HiFiですけど、ねw

 

アナログ愛好家の方々に聴いてみてもらいたいと思います。

良し悪し、是々非々ではなくて、こういう世界観もあったのだという意味で。

 


 

2016.05.18

 

メンテナンス編つづく

 

さて、ボトルネックだと言われるサーボ回路への給電(±15V)ですが、まずは計測してみました。

 

 

 

回路図から見ていきますと、

 

 

図面左の中段のルートです。

 

定電圧回路でTA78L15APを介して26.5V->15Vへとドロップダウンしています。

で、実測。

 

 

 

CDをセットし、TOCを読み取るためにモーターが動き始め、

負荷が増えても電圧の変化はほとんどありません。

 

と、とりあえず電源回路のパーツは著しい劣化をしているわけではなさそうです。

うーん、どうしよう、換装するかどうか迷います。

 

さて、折角開腹したので今日はサーボ回路基板の下にあるDA回路を覗いてみました。

 

ありゃ、DACはCX20017だと言われていましたが、CX890が使われています。

(画面中央上)

 

となると、この個体は割と初期のロットということになりますね。

とても貴重です。

 

SONY CDP-701ESも初期ロットはCX890でしたから。

(ちなみに701ESはこれを左右デュアルで使った唯一の機種)

 

もう、このICの音を聴ける機会はほとんど無いと思います。

 

画面中央に「Aurex」の刻印がw

この基板は完全に東芝のOEMですね。

 

 

 

 

アナログ回路です。

左右のシルバーのパーツはLPFですね。

 

これ、ブッ壊れるともうご臨終になります。ドナーを入手する以外は絶対に手に入りませんから。

 

と、やれやれ・・・代替品の調達が難しいパーツばかりです。

しかし、出てくる音はイイー!

 


 

2016.05.22

 

修理編

 

まずは基板の調査から。

XR-Z90の回路図と比べると電源回路がちょっと違っているようです。

 

Q901、Q903、Q904が見当たらない・・・

ま、いいか。

(後で調査したところ、ヒートシンクの裏側に発見)

 

 

 

Q902、5Vラインのレギュレータです。

 

 

Q905、15Vラインですね。これは是非交換したい。

 

 

たぶん、これがQ909、-15Vです。

うー、コンデンサの谷間にあるので交換はちょっとやっかいです。

 


 

 

実は、オクでジャンク品をもう一台落札しました(大笑)

ネジが不足していたり、パーツの一部が欠損していたり、少し弄られた個体でした。

 

こちらの電源基板の電圧を実測してみると、+15Vがふらついています。

20V近くまで上昇することも(汗)

こちらのほうが先に修理しないとヤバそうです。

 

-15は安定しているので、レギュレータ1本の交換で様子をみましょう。

 

 

2号機はまだCDを認識してくれていないので、最低限の手当てで。

 


2016.05.23

 

2号機、電源部のパーツ交換

 

 

とりあえず、+15Vのレギュレータのみ交換

 

 

通電チェック。

無事、+15V近辺で安定。とりあえず安心して通電メンテナンスできる環境へ。

しかし、相変わらずCD認識せず(笑)

 

ま、ここからはゆっくりやっていきましょう。

初号機みたいにドライブメカはずしてキーコキーコするだけで復調するかもしれませんから。

 


 

2016.05.25

 

サーボ&レーザーコントロール基板の電解コンデンサ総取り替えのため、秋月でパーツを仕入れてきました。

 

 

音に関わる基板用ではないので、通常品です。

55本ありました。

いろいろ混ぜてしまったので、秋月のバイトの店員さんレジ打ち大変そうでしたw

 

と、電源回路もパーツ換装しますが、初号機と弐号機を比べてふと、気が付きました。

 

 

初号機の電源基板

 

 

弐号機の電源基板。

赤枠で囲った部分、電解コンがありません。

恐らく初号機は前期、弐号機は後期と思われます。なぜなら、

DACも初号機はCX890、弐号機はCX20017だからです。世代的にCX890のほうが古いことからこのように推定できます。

 

初号機は、限りなく東芝のXR-Z90に近い仕様のようです。

初号機の電源基板もXR-Z90と同じ構成なので。

 

まずは、ガラス管ヒューズを交換。

これで音が変わることがあります。

 

この週末は、電源基板まわり、続いてサーボ&レーザーコントロール基板まで電解コンの換装を行います。

これでディスクの読み取りエラーなどもかなり解消できるかもしれません。

 


2016.05.26

 

 

サーボ回路(画面右の大きい基板)の電解コンは8割型換装が終わりました。

ディスクリートなので、パーツが多くて大変でした。

見た目はわかりにくいですが、かなり入れ替わっています。

 

レーザコントロール基板側はまだ手を入れていません。(というか弐号機のほうに先に移植)

 もう少しパーツを買い足さないと。

 

音に直接影響する部分ではないので、音が大きく変化したとかそういうことはありません。

 

 

交換のため、取り外したパーツです。

電源回路基板上の平滑コンデンサ、レギュレータも換装しておきました。

自動はんだ吸い取り機なかったら、こんな作業やってられませんね。

 

電源まわりはもう少し手を入れたいんですが、レギュレータが劣化で破損して事故になる危険性は

大幅に少なくなったはずです。

出力側の電圧も安定しているので少し様子を見ながら手をいれていこうと思います。

 


2016.05.28

 

 

サーボ回路基板の電解コンは90%以上換装しました。

レーザーコントロール基板のパーツ交換はパーツが不足したのであらためて。

 

何が変わったのかなーw

 

いろんなCDを聴いてテスト中。

以前、読めなかったCDが読めるようになったりと、嬉しい結果も出ています。

 

が、この時代のCDプレイヤーの欠点は、74分付近、それを超える長時間のCD再生に滅法弱いことです。

 

CDの外周付近になればなるほど読み取り精度が怪しくなってきます。

読めたり読めなかったり。

時にはピックアップが迷子になってしまう挙動もあります。

 

んー、これはメンテしても克服できないかも。

 

一旦、第二次メンテナンスは終了とします。

 


2016.05.29

 

と、気になっていたこと。

出力は固定と可変の2種類がありますが、可変出力は「Σドライブ」という独自の回路になっていて

専用ケーブルを使って、同社のΣドライブ対応アンプと接続する仕様になっています。

 

ケーブルはもはや入手不可能で、KENWOODのアンプも持っていないので使用することはないんですが・・・

 

 

前オーナーがケーブルをつないだまま強引にひっぱったせいか、コネクタが割れています。

使わないとはいえ、どうも見栄えが悪いので弐号機から移植することにしました。

 

 

交換後。

キレイになりました。

 

ちなみに、弐号機はいろいろと修復を試みているものの、いまだにCDを認識するに至っていません。

最終手段のレーザー照度の調整をしても認識しないので、あるいはピックアップがご臨終になっているかもしれません。

 

これ以上、修復する気合いがもてないのでドナーとするかオクで処分するか、考え中。

 


 

2016.06.03

 

C-2のメンテが不要になってしまったので、ちょっと力が余ったりして。

 

 

-15Vのレギュレータと、電解コンを換装。

これで、電源周りの主要なパーツは交換し終わりました。

 

 

赤枠は、今回交換。

青枠は前回の交換分。

あとは整流ダイオードと、トランジスタが若干。

入手性を確認しないといけないですけど。

 

やっぱり電源周りのメンテナンスは基本ですね。

今回の交換作業でも、出てくる音の艶っぽさが若干増した感じがします。

 


 

2016.06.06

 

昨日は、サーボ回路基板に続いて レーザーコントロール基板の電解コンを換装しました。

数が少ないのでサクっと完了。

 

と、ここまでのメンテナンスの主目的が、

 

・電源基板周りのメンテによる電源の安定供給と2次災害の事前回避

・サーボ、レーザーコントロール等、駆動系の安定化、CD読み込みエラーの低減

 

でした。

 

なので、DAC回路、およびアナログバッファ系には手を入れていません。

 

しかし、ここまでいろいろとメンテを重ねてきて当初と比較し、いろんな面で改善されています。

自分で手を加え、少しずつ改善の兆しと手ごたえを感じつつという作業を繰り返すと愛着が湧いてきます。

 

 

手元に届いた当初から比べると、普通に当たり前に手持ちのCDをセットして当たり前のようにCDを

再生してくれるようになったのは飛躍的な進歩です。

こんな日常的なことがなかなかできなかったですから、ね。

 

まだまだ手を入れたい部分があるので、じっくり取り組んでいきたいと思います。

 

一方、XR-Z90オクで出てきたら欲しくなっちゃうと思いますけど、

少しの浮気は許してくださいw

 


2016.06.11

 

その後も小規模なメンテナンスは進めています。

 

レーザーコントロール基板側の電解コンの換装は終わりました。

動作も安定(喜)

 

そろそろ、DAC回路、およびアナログバッファ回路のパーツ換装に移ろうかと考えています。

まずはリレーのメンテナンス。

 

しかし、これらの基板はサーボ回路基板の下(1階)に位置しているので、かなり思い切って

取り組まないといけません。

これまでのような必要最低限の開封作業では無理。

かなりバラさないといけないので、気合いが必要ですw

 

 

また、最近ノイズが出ているのを確認しました。

これはアナログ回路かなー、トランジスタの交換が必要かもしれないです。

 


 

2016.06.14

 

一旦、終わりかと思ったメンテナンスはまだまだ続きます。

いよいよアナログ回路のパーツ換装を進めます。

 

まずは、オペアンプの換装から。

これでノイズが減るといいなー

 

DAC回路、およびアナログバッファ回路基板は2階建ての1階にあるので、パーツの交換は

底面のカバーをはずします。

 

といっても基板全体にアクセスできるわけではないですが、オペアンプはぎりぎりアクセスできるので、ここで作業を進めてしまいます。

 

 

今回の獲物は、こちら。

ナショセミのLN353NがL、R2個使われています。

 

このオペアンプ、初めて知ったんですがどなたかご存じですか?

2回路入りのJFET

探したら千石で売っていたので、入手してきました。

 

 

サクっと交換。電動はんだ吸い取り機だと楽だわー。

一応、ソケットにしておきました。たぶん、オペアンプ交換等はしないと思うけど。

交換後の写真です。

 

 

右がもともと標準で使われていたもの。

左が交換品です。刻印が全然違いますね。というか左はほとんど読めませんけど。

同じオペアンプです。

 

 

通電し、CDを聴いてみます。

何事もなかったように鳴り始めました。

音の印象ですが、若干レンジが広がった感じがします。

が、ほとんど違いはありません。

 

ノイズも少し減ったかなーくらいの印象。

 

アナログ段のパーツ交換はまだまだ続きます。少しずつ時間をかけて。

それと、サーボ回路のトランジスタも交換します。それほど数は多くないので手間はかからないと思いますが、

2SA966と2SC2236が若松で売り切れでした。本当はコンプリペアが欲しいんですが、なさそうです。

ヤフオクで探してみましたが単品なら入手できそうです。

 


 

2016.06.27

 

まだやり残したことはありますw

 

あらためて電源まわりのメンテナンスを進めています。

やっぱり電源回路は大事だなー、などと。

 

これは、サーボ回路の±15V、+5Vの定電圧回路を構成するトランジスタです。

回路図から、2SB1017と2SD1406だなーということがわかり、秋葉原を回遊してようやく調達。

 

と、実機を見ると・・・

 

2SB596と2SD880やんか!w

ま、こういうことはままあるわけでして。

 

互換性は調べても出てこなかったので、とりあえずhFEを計測し、まぁ大丈夫でしょうという楽観的な考えで換装。

 

 

最初、-15Vが出ておらず焦りました。

一部ショートしていたみたいで、あらためてパーツの取り付けを確認、再はんだしたところ、

正常に出力するようになりました。

 

取り外したパーツは計測。

特に支障は無かったんですが、ご覧のようにヒートシンクに取り付けられていて、

結構発熱します。

 

いつ寿命を迎えるかわからないので、放熱用シリコンを塗り直して新品に交換しておきました。

精神衛生上の問題だけかもしれないですケドw

 

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2016年05月15日

  • 購入場所

    ヤフオク

25人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (11)

  • mr_osaminさん

    2016/05/15

    はい、自分でも驚く展開になってしまい、
    正直、どうしたら良いものか(爆)

    けれど、この当時のCDPは音がイイんですよ、だからやめられない。
  • タコシーさん

    2016/05/15

    佇まいが良いですね クリーニングだけで復活とは凄いです
    CDP-101,CDP-11も持っていたはずなのに何処に逝ってしまったんだろう...

    縦型ローディングって富士通のFM-TOWNS思い出します TOWNSも欲しかったけど
    98買ったし諦めました...
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