今は廃業された京都サテン社のフォノカートリッジ M-11E , 発売は1967年です。
レコード針は楕円針で(M-11E)、M-11 , M-NEW11 , M-14, M-15 , M-117 , M-18 , M-20, M-21 という流れです M-117はメインストリームではないようです(価格が安い)
レコード盤とボディのクリアランスはかなり少ないです
針が寝たようになってますが此れで正常です 針が湾曲してしまったか元々か
針のロックを外した処
前面に針ロック機構が有ります というよりパチンと収めるだけですが、また外すときは上にあげるだけです 板バネで固定してるだけです
右図のアーチ型ダンパーは左図では長手方向に縦に置かれます
針の種類はSATINの文字色で判別してるようです(橙: 楕円針 、緑: 丸針)針のSATINの文字が
橙色でしたが掠れて消えています 顕微鏡で見ると色が残っています ↓
スクラッチノイズを減少するためにカンチレバーの背面にゴム系塗料が塗布されていたとの事
、針の後ろが黄色いゴム系の塗料みたいなものが見えます 芸が細かいです---MADE IN JAPAN
針先を顕微鏡で見てみました 綺麗に撮れていません 難しいです 楕円針の筈ですが角ばっている感じはします 溝は右手から左手にトレースします
下画像ではレコードの溝は左から右へ抜けます 頂点がやや白く光っているのは磨耗みたいです
端子は金メッキではないですね...
シェルはテクニクス製です
R-CHは10KHz近辺が上がっているようです 負荷抵抗 : 50KΩで測定 初期状態はR-CHのように
10KHZ近辺が上がっていたのかもしれませんね
テストレコードで1KHZ信号を再生したときの高調波 測定負荷 : 50KΩ
SWEEP波形 左CH 高域がた落ちです 50年以上経っているので仕方なし
針先半径:M-11E 0.2 x 0.8 ミル楕円
M-11 0.5, 0.7 ミル丸 混変調歪:400 c/s : 4 kc, 200 c/s : 2 kc
ともに +18 dB まで 5 % 以下(水平) インピーダンス:10 ~ 20,000 c/s で純抵抗がほぼ 40 Ω 針圧:0.75 ~ 4.00 g 最適値 2 g 負荷インピーダンス範囲:20 ~ 50 kΩ コンプライアンス:15 x 10 -6 cm/dyne 周波数範囲:5 ~ 25,000 c/s +1 dB (12 kc) -3 dB (25 kc) 出力電圧:4 mV ±2 dB, 50 mm/sec RMS CBS STR-120 にて,
クロストーク:-30 dB 以下 (1 kc), -20 dB 以下 (12 kc) 自重:14.5 g 定価:M-11 ¥11,900, M-11E ¥14,000
2016-08-09(wed) 針先顕微鏡画像追加、及び文章訂正、加筆
今でも安定して再生できます
まだまだ良い音で再生可能です 針もあまり減ってないんですよね 50年経っているのにそれを感じさせないで再生できるって凄いです 機能が単純なせいなのかも知れないですが、そして皆さん大切に保管している所為でしょうね
音質はR-CHは高音寄りですね 低音も出ていますが締まった低音です 帯域も広くはなく歪もあるようですね このカートリッジ M-11まではサテンでも補助的にゴムダンパー使っています M-NEW11, M-15からゴムダンパーを無くしています
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
フェレンギさん
2016/04/26
グレースは、ケーブルが交差しないように、通常とは異なる配置でしたが、四ツの目でした。
この辺りも各メーカーの考えが出ていて面白い時代でした。
USB端子の中を勝手に、、、なんてことはありませんもの。 知らないだけかも、。
動画のサウンドを拝聴しましたが、スクラッチノイズが無くてクリアーで、素晴らしさの片鱗に触れた感覚を覚えました。
ナイスでございます。
タコシーさん
2016/04/26
おはようございます。
サテン社カートリッジ端子は横一列配列ですね
後年カラーマークや金メッキ端子も用意されています。
L,Rムービングコイルからの極細アルミ線?が直接マグネットに沿って、そのまま
出力端子に配置されていますね 女性作業員が作業したのでしょうが根気と集中力を
要する仕事だったと思います。
Audio_Loversさん
2021/06/17
自動化できないアナログの世界です。
私も大学生の時アンプやスピーカーやプレーヤーを自作して楽しみました。
MICROのターンテーブルにSTAXの一点支持トーンアーム+SATIN M-15カートリッジ
超高感度のシステムです。 今でも色褪せない50年前の日本のオーディオ文化遺産ですね。
タコシーさん
2021/06/17
カートリッジは日本かドイツの独壇場ですね オルトフォンもありますが...
江戸時代や明治、大正、昭和と工芸品を見てみると過っての日本人は
こういう繊細な美しい手作り品が得意だったのでしょう 伝統的に流れる大げさに言えば
DNAのなせる業なんでしょうね M-11はやや重量があって、マグネットも強いですね
年数経過で再生音はオリジナルと同じとは言えませんが昔の雰囲気を感じたく、ヤフオクで
購入したものです M-11,M-14はヤフオクに結構出品されます。