レビューメディア「ジグソー」

速く、小さく、そして熱い

 4月上旬にAmazon.comで予約、5/14に出荷、5/16に受け取りました。
NUC6i5SYHからの買い換え、用途は外出時のモバイルPCです。

 

※2016/5/22 オーバークロックメモリを導入したので追記しました


[特徴まとめ]


・筐体が大幅変更。
・CPUはi7-6770HQ(4コア8スレッド、2.6GHz/最大3.5GHz)で、
 インテル製NUCでは初の4コアi7採用。
・他のNUCと違い、H170チップセットを搭載。
・GPUにeDRAM搭載Iris Pro Graphics 580を採用。
・ストレージはM.2×2となる。
・インテル製Alpine RidgeによるThunderbolt 3端子×1を装備。
 USB3.1 Gen2としても使える。

 

補足→NUC6i7KYKの技術仕様も参照ください。


[外観]

ドクロ天板。特に光ったりはしない
ドクロ天板。特に光ったりはしない

 

裏面はネジ4カ所で外れて内部にアクセス
裏面はネジ4カ所で外れて内部にアクセス

 

前面はUSB3.0×2、SDカードリーダー、イヤホンジャック、電源ボタン
前面はUSB3.0×2、SDカードリーダー、イヤホンジャック、電源ボタン

 

背面に通気スリット。HDMIは2.0なのがうれしい
背面に通気スリット。HDMIは2.0なのがうれしい



 NUC6i3/6i5と比較して、幅10センチ程度大きくなったボディです。
奥行きや厚みは大差なし。相変わらず小型です。
天板は無地のものも付属し、付属の工具(六角ボルト、M2.5)で交換できます。

 Intel製"Alpine Ridge"によるThunderbolt 3端子は、
USB3.1 Gen2か、別売りの変換アダプタを使えばHDMIやDPとしても利用可能。
既にあるHDMI2.0/Mini DPと合わせれば、3画面4K出力もできますね。

 その他付属品はACアダプタ(19V/6.32A)、ミッキータイプのアース端子付電源ケーブル、
Core i7シールと説明書。
ACアダプタは幅15センチ程度と、ほとんどNUCと同レベルの大きさ。

クレジットカード大の大きさと比較、巨大です
クレジットカード大の大きさと比較、巨大です



[内部]

ファン部分が基板の横にくるレイアウト
ファン部分が基板の横にくるレイアウト



 メモリはDDR4 SO-DIMM、最大32GBなのは変わらず。
しかし、このモデルはXMP対応でDDR4-2400以上のOCメモリも動作するようです。
独立テストラボ・CMTLによるテスト結果

 M.2は2スロット、2242/2280サイズ。
どちらもPCIe 3.0×4、NVMe SSDももちろん動作。
最大速度はNUC6i3/6i5の1.6GB/s前後と違い、
4GB/sですのでSamsung 950 PROも全力出ます。

 レビュー時の構成はDDR4-2133 4GB×2、Samsung 950 PRO(256GB)×2。
近くメモリは、G.SkillのDDR4-2800 16GB×2に換装予定です。


[ベンチマーク]


 UEFIのパフォーマンス設定は”High performance”、
Windows 10 Pro(x64)にて、電源設定を"省電力"時に計測したものです。
"高パフォーマンス"時はさらに伸びますが、まだ未測定のためご容赦ください。

GeekBench x64(NUC6i5SYH)
GeekBench x64(NUC6i5SYH)

 

Geekbench x64(NUC6i7KYK)
Geekbench x64(NUC6i7KYK)

 

CINEBENCH R15(NUC6i5SYH)
CINEBENCH R15(NUC6i5SYH)

 

CINEBENCH R15(NUC6i7KYK)
CINEBENCH R15(NUC6i7KYK)

 

FF14 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(NUC6i5SYH)
FF14 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(NUC6i5SYH)

 

FF14 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(NUC6i7KYK)
FF14 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(NUC6i7KYK)



 ハイクロック、クアッドコアなだけあり、順当な結果です。
FF14ベンチは、NUC6i5SYHから3~4割程度向上していました。


[消費電力]

 

 アイドル…OSの電源設定"省電力"時は24W前後、”高パフォーマンス”時は30W前後。
ピーク時…70W前後。
NUC6i5SYHと比べると、ほぼ2倍くらいになっています。

 

[発熱]

 

 熱いです。アイドル時でも排気口からの熱はそれなりですが、触れない程度ではない。
高負荷状態が長く続くときは環境に注意した方がいいかも。

 

[騒音]

 

 UEFI設定で"Balanced"の場合、アイドル時はそれほど気にならない程度。
高負荷時はそれなりにうるさいです。ただ耐えられないというほどではない。

 この辺は発熱とも関連します。ゲームなど高負荷状態が続くなら
UEFIでファン設定を"Cool"など、排熱優先にしたほうがいいかも。
標準なら"Balanced"のままでも問題ないです。

 

[安定性]

 

 買って数日のため、まだ未評価です。

 

[まとめ]

 

 とにかく小型、ハイパワーを追求したかったので十分満足です。

あとはOCメモリを入れた時のパフォーマンスを見ていきたいですね。

 

[2016/5/22 追記]

 

 フランスからG.SKILLのDDR4-2800 メモリが届いたので、交換しました。

標準だとDDR4-2400で動きますが、UEFIのメモリ設定でXMPプロファイルを選ぶと

無事DDR4-2800で動作しました。

今のところフリーズすることもなく安定しており、一安心です。

 

G.SKILL F4-2800C18D-32GRS
G.SKILL F4-2800C18D-32GRS


裏面


取り付けて起動した直後のUEFI画面。この時点ではDDR4-2400動作


UEFIの[Performance]-[Memory]-[Memory Profiles]で
XMP設定が選べるようになる


再起動後、無事DDR4-2800で動き出しました


Windows側でも2800MHz動作


ビデオメモリも動作周波数が向上しています


メモリ交換後、GeekBenchを実施。順当に高速化しました

 

 

  • 購入金額

    90,000円

  • 購入日

    2016年05月16日

  • 購入場所

    Amazon.com

コメント (27)

  • Takahiroさん

    2016/05/19

    NVMeとSATAの混在は出来るんですか?(=右側スロットをSATA、左スロットをNVMeにする)
  • ragemaxさん

    2016/05/19

    手元にSATAのM.2 SSDがあるので、時間があれば今日試してみます。
    特に問題なくできると思いますが…
  • Takahiroさん

    2016/05/19

    結果はいつでもいいので宜しくお願いします!
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