おさむらいさん。ギターとわずかなパーカッションなどを全て一人で演奏し多重録音でバンドサウンドを再現したり、ギター1本を激しくかき鳴らしタップしロックするアーティスト。オリジナル曲もリリースしているが、同人CD扱いの「おさむらいさんせれくしょん」ではボカロ曲やJ-POPなどを生ギターアレンジでリリースしている。
そんなシリーズの4枚目はテーマは「ゲーム音楽」。様々なゲームから、時には一つのゲームから複数の楽曲が選ばれ、熱くときに優しく奏でられる。
「CHRONO CROSS ~時の傷痕~」はラピュタ
の城のテーマのようなどこか郷愁を誘うメロディが、重ね録りのアルペジオ+アタックがないように加工されたふわっとした音のバッキングに乗って始まり、途中で力強いストロークが入り勇壮な感じに。この曲元曲もヴァイオリンが力強く奏でる後半の盛り上がりがスゴイが、それに負けていない。
聖剣伝説3のMeridian Childは1本のギターのアルペジオを使った静かな導入でテーマを一度なぞった後、力強いカッティングが入り勇壮なメロディを盛り上げる。元曲のオケ風アレンジに負けていない。
ファイナルファンタジーVIIの販売店の体験コーナー等でも流れていた「メインテーマ」はゲームをしない自分でも聴き覚えがあるが、複数の弦を一度に弾くようなオリエンタルな感じの仕上がりになっていて郷愁を誘う。
ロマンシング サガ -ミンストレルソング-「熱情の律動」は元々ギター曲(+コーラス)なのでイメージそのままで、フラメンコ風の熱い演奏が楽しめる。元曲のドラムスやストリングスも入った激しいアレンジに対して当然おさむらいさんはリズムはボディタップ(掌を使った「ボムッ」って音と爪を使った「カツッ」という音を効果的に使って)と弦の上でカッティングを止めた「ジャッ」という音を組み合わせたギターオンリーの音で押しているのだけれど。
曲そのものはバラエティに富んでいて、ギターと相性の良い曲が選ばれていて楽しめる。ただcybercat自身がFFのメインテーマくらいしか元曲を識らなかったというのが、ちょっと思い入れが足りないかなー、と。PCゲームに音が付きだした初期のRPGなどだとソコソコやってたので感動もひとしお、だったかもしれないけれどその曲を聞くのが本作アレンジが初、となると「おおっ!」ていうのがないので...そこが作品の出来からは離れて★が辛い理由かもしれません。
【収録曲】
1. クロノ・クロスより 「CHRONO CROSS ~時の傷痕~」
2. スターオーシャン セカンドストーリーより 「The venerable forest」
3. 幻想水滸伝IIより 「回想」
4. 聖剣伝説3より 「Meridian child」
5. フロントミッションより 「The Evils of War」
6. クロノ・トリガーより
「やすらぎの日々」「時の回廊」「歌う山」「魔王決戦」「エピローグ~親しき仲間へ~」
7. ファイナルファンタジーVIIより
「エアリスのテーマ」「更に戦う者たち」「メインテーマ」
8. ファイナルファンタジーXより 「ザナルカンドにて」
9. ロマンシング サガ -ミンストレルソング-より 「下水道」「熱情の律動」
10. 大神より 「Reset」
11. MOTHERより 「Eight Melodies」
「おさむらいさんせれくしょんVol.4~六弦物語~【クロスフェード】」
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購入金額
1,000円
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購入日
2016年01月10日
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購入場所
ぽぷかる5
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