2015年12月28日に代官山Unitで開催された「Low End Meeting」で配布されたCD。
同イベントの出演者であるBorisとGoth-Tradのコラボレーションによる楽曲1トラックのみが収録されている。
怒涛のハードコア路線とアンビエント気味な路線、それらの折衷路線、などさまざまな方法を試みてきたバンドBoris。
ダブステップの黎明期から低音周辺を席巻してきたGoth-Trad。
それぞれ、ほとんど暴力的なまでの音圧でオーディエンスを組み敷くスタイルでありながら、様々なアプローチを模索してきた個別の探求者だ。28日のイベントは、サブウーファーを増設しての試みで、まるで自分の鼓動や血流までもスピーカーからの音圧で操作されるかのような体験をした。
そんな2者のコラボレーションは、まるで宇宙のサルガッソーに永遠に囚われた魂の嘆き叫ぶ声のような、ほとんど人智を超えた音像を描く。しかし、重要なのはそんな詩的なニュアンスではなく、バンドサウンドとサウンドエンジニアリングという人の技術がこの音響を可能にしているということだろう。
人が技術によってどこまで深遠なイメージを描き、得ることができるのか。その極北がここにある。
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購入金額
0円
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購入日
2016年01月04日
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購入場所
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