レビューメディア「ジグソー」

涙が溢れてくる、いくつもの意味が重なった曲。(平成ガメラ視聴者に対しては)

  • by
    L2さん
  • 2015/12/26
  • (更新: 2015/12/26)

平成ガメラ3部作は、とても大好きな作品です。

ブルーレイなどで視聴する際も、エンディングまでじっくりと見てしまいますw

 

このシングルは、邪神覚醒を劇場には見に行か(け)なかったL2さんが、何故か、発売日くらいに購入したものです。

特番か、何かで流れていたのかなー。

 

三部作のテーマソングは『神話』(爆風スランプ)『そら』(ウルフルズ)と、ちょっぴり切なさはあるものの、解決して良かったね、というような明るさが強い曲でのエンディングだったのですが。

この曲は、グッと涙腺に来る、「ああ、もう、終わりなんだ。ガメラは、いなくなってしまうかもしれないんだ」というような感傷をもたらします。

 

更新: 2015/12/26

邪神覚醒のネタバレのある感想です、ご注意ください。

登録にあたり、聞きながらレビューを書いているのですが。

じわりと涙が溢れてきますw

 

ガメラ主題歌の中で、ダントツに好きな歌なのです。

映画を見る前に、買って聞いていた時にもお気に入りだったのですが。

邪神覚醒を視聴した時に、エンディングとして流れてくると、もはや、涙腺は決壊しました。

 

 

『もういちど出来るなら  ここにもどってあの姿を
 力が尽きても 倒れそうでも 届かなくても また走り出す
 見ていてね そして教えてほしい かぎりない勇気を

 つらくかなしい時 苦しく泣きたい時
 なつかしいうたごえがきこえてくるよ

 All of my dream 空が別れを告げている
 All of my dream こらえきれずほとばしるおもい

 もういちど出来るなら ここにもどってあの姿を
 こころの翼が 折れて傷つき 嵐が来ても 空へ飛んでゆく
 見ていてね そして教えてほしい 果てしない世界を

 All of my dream 朝まで星を数えていた
 All of my dream あしたからはひとりきりになるの

 もういちど出来るなら  ここにもどってあの姿を
 強く大きな音を聞かせて 声が無くてもきっと思い出す
 見ていてね そして教えてほしい 終わらない未来を』

 

邪神覚醒では、ほぼ、ガメラは悪役として描かれています。

この作品では、邪神=イリスを育てて、ガメラ抹殺を願うヒロインが主役でもありました。

ガメラは怪獣です。

時に、子供たちや、人間をかばう行動を取りますが、それは、ガメラの視界に入っている時だけです。

戦闘をしないといけない状況下では、周囲の存在は気にせずに立ち回ります。

ヒーローのように、攻撃せずに黙ってかばい続けるというような事はしません。

ヒロインの家族は、ガメラがギャオスと戦う時に建物ごと破壊されて、亡くなりました。

そして、レギオンとの戦いでは、身を寄せていた仙台の街を破壊されています。

その憎しみが、イリスの復活を果たしてしまいます。

物語の終盤に至るまで、ガメラは日本の敵として迎撃されています。一作目のヒロインだけが味方でした。

 

最後の対決で、イリスは育ての親でもあるヒロインをコアとして取り込んで捕食しようとします。

それを助けるのが、ガメラ。

直前まで、「ガメラを殺して!」と言っているヒロインを助ける為に、前足を触手で貫かれたりして苦戦します。

そして、助けた後に、その傷とヒロインを見比べるような仕草をして、首をちょこんと傾げた何とも言えない表情(顔は変化しないのですが、そう感じる場面です)をします。

 

イリスを倒した後、炎上する京都で、ガメラは傷ついた体でよたつきながらも、大量発生して襲来するギャオスへの迎撃の為に飛び立っていき、終幕となります。

傷ついたガメラがギャオス達との対決でどうなるか、判らないままエンディングです。

ここに流れ始めるのが、『もういちど教えてほしい』、この曲です。

 

映画未視聴で、あらすじだけ知っていた状況で、一聴すると、ヒロインがイリス(それに仮託した亡き家族)への想いを歌っているようにも聞こえました。

しかし、映画の最後にギャオスの大群へと立ち向かって、帰らぬかもしれないガメラの姿を見た後に聴くと、レビュー冒頭に記したように、

「ああ、もう、終わりなんだ。ガメラは、いなくなってしまうかもしれないんだ」

という感傷が巻き起こります。

それは、今作ヒロインがイリスを想うように、前作までのヒロインがガメラを想う気持ちも込められているからでは無いかな、と考えます。(世間の解釈的には逆のようですw)

 

ユリアーナ・シャノーさんの日本語の不思議な発音も、異郷の巫女の独白に近い響きがあって、琴線に触れるのかもしれません。

 

作詞は、三部作監督の金子修介氏。

監督は、更なる続編を望んでいた、というような事を聞きました。

でも、叶わなかった。

そんな心も、詠まれている、というのは、穿ちすぎでしょうか。

  • 購入金額

    1,049円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

9人がこのレビューをCOOLしました!

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