エクステンションチューブとは、カメラ本体と交換レンズの間に噛ます中間リングのことで、本来レンズの持つ最短撮影距離よりも短い距離で合焦させることができ、通常レンズでマクロ撮影を可能にするアイテムで、今までキヤノン純正のEF25IIを所有している。
キヤノンでは、EF12IIとEF25IIをラインナップしているが、2つの違いはその厚さで、薄いEF12IIよりも、厚いEF25IIの方が、撮影距離を縮めることができる。
より効果の大きなEF25IIがヤフオクに出ていたことから入手したのだった。
このエクステンションチューブは、サードパティからも発売されており、厚さも様々。
ただし、購入時はEF-Sレンズに対応している製品や、電子接点付きのものを選ばないと、絞りの変更ができないだけでなく、最近のキヤノンレンズで採用しているSTM(ステッピングモーター)モデルではピント調整もできない。
それでも最近は安価な中華製品が入手可能になってきたので、購入してみた。
VILTROX製で、Amazonで購入したのだが、中国からの発送で到着までに2週間ほどかかった。
高級感はないが、製品精度的には問題ない
本品は、12mm/20mm/36mmの3種のエクステンションチューブがセットになっている。
商品説明では金属マウントとされているが、カメラレンズのマウントによく使われる真鍮製ではなく、アルミ合金のような質感だ。
鏡筒はプラスチック製のようで、全体に軽くて、重厚感はない。
かと言って、さほど安っぽさを感じるほどでもなく、程々の質感だ。
キヤノン純正品と比べてみよう。
まずは純正品から・・・
次にVILTROX製品・・・
キヤノン純正は、内部が反射防止処理され、マウント部も真鍮製と思われ、シッカリとした作りだ。
VILTROX製品に付属する前後のキャップは、Canonロゴこそ無いものの作りはそっくり。
VILTROX製も、電子接点を装備しているので、AF、絞り連動で、EF-S/STMも対応。
並べてみると、全体にややチープな感じが漂う・・・
眺めているうちに、どうも厚みが公称値と差があるような気がしてきたので、ノギスで測ってみた。
実測値は、純正 EF25II が 27.3mmあり、VILTROX製は、36mm が 35.8mmとほぼ公称値ながら、20mm が 18.9mmとやや薄く、12mm は 12.6mmとやや厚いことがわかった。各製品ともに微妙な厚みであることがわかる。(だからと言って、特に問題はないのだが・・・)
因みに、VILTROXの3本を合わせると 67.3mmで、更にEF25IIも重ねてみると 94.6mmになった。
レンズ指標としては、EFレンズ用の赤丸印と、EF-Sレンズ用の白丸印(純正は白角印)が刻印され、いずれのレンズも問題なく装着でき、装着後のガタも無く、違和感を感じることもなかった。
また、レンズの脱着も、純正と近い形状の脱着レバーがあり、着脱時の引っかかりなども無く、製品自体の精度は、問題ないものと思える。
実用性は充分と思われる
上記の様に、精度的には特に問題なく装着できる。
実際に使ってみたが、EFレンズ、EF-Sレンズとも装着でき、AE動作の連動や手ブレ補正、USM/STMの各モーターも問題なく動作しAF動作、MF操作も可能だった。
EXIFデータにも問題はない。
まあ、本体とレンズ間の電気接点を持つだけで、特にエクステンションチューブ側で何かをしているわけではないが、接触不良など無く導通してくれるだけで充分だ。
耐久性が心配だけど、コスパは高い
純正品の実売価格は、EF25IIが10,000円程度、EF12IIで7,000円程度。
ケンコー製の同等品(3種セット)が16,000円程することを考えると、3,500円で購入できるのだから、コストパフォーマンスは高いといえる。
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購入金額
3,500円
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購入日
2015年12月22日
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購入場所
Amazon
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