Tripshots。自分一人で作詞作曲、楽曲製作、PV製作までこなすマルチクリエイター。彼が初音ミクを使って製作した「Nebula」はものすごい完成度でまさに新世代を感じさせた。隅々まで行き届いたクリエイターの意志。音楽と完全シンクロした映像。まさにミクに命を吹き込むような映像だった。
「Nebula ft. Hatsune Miku by Tripshots」
そのPVの入ったDVDは限定でなかなか手に入らないモノだったが、たまたま情報を掴み、入手できた。
しかし、Tripshotsは寡作ながらその後も創作活動を続けるも、時代の先端を行き？、ダウンロード販売に比重を移した。
そこで永い間彼関連の円盤はコンピアルバム以外出ていなかったのだが、2010年のTHE VOC@LOID M@STER 13（ボーマス13）で久しぶりに出た新曲も含むTripshots作品のみの円盤がこれ、“Another Dimensions”。
ただこれ、完全新曲オンリーではなく、厳密に言うとTripshotのみの創作ではない。
それは本作が他者によるTripshotsの楽曲のリミックス集だから。
リミキサーはHaruP@ごとりん、そそそPこと津久井箇人、kumaこと三輪智也、チップチューンのajipo(nn)、粒子P（WAHIKO）といったメンツ。
HaruPの「Nebula」はトランス！もともとTripshotsの原曲も宇宙を感じるような広がりと覚醒を促すような深さを感じる曲だが、さらに深く広い。特にヴォーカルパートが終わった後のアウトロの部分が幻想的でイイ感じ！音の配置の設計もよく、「動かない音」「ふわっと広がる音」「左右に動き回る音」が入り乱れてものすごい構築された世界を感じる。きっもちいい～～！ヘッドホン推奨！！
Game Boy（DMG01）のチップチューンを手がけるajiponnの「anger(DMG01 Remix)」。同時収録の「Nebula(DMG01 Remix)」の方はチープ感が前面に出ていたのだけれど（←それが悪いと言っていない）、こっちは飽和気味の音数・音圧と音場処理で意外に豪華。ちょっと懐かしい感じの「スネア調ノイズ」という感じの音やポルタメントがかかった音が多くて音数の少なさを埋めてる音の造りは懐かしい。でもスーファミやPCのFMボードしかなかった頃って、こういう「限られたモノを最大限に使う職人さん」っていたなーって。
ラストがTripshotsの新曲「RESISTANCE」。これはリズムの打ち込みが気持ちいい～。バスドラのグイグイ引っぱる感じと刺激的なエレドラ系のスネア音、フランジャーがかかったように周期的に音が変わる電子パーカッション、ディレイがリズムとシンクロしているシンセのシーケンスパターン．．．その上でミクの声が泳ぐ。超幻想的で初めて「Nebula」を聴いた時の感動が蘇る．．．
中古だが奇跡的に特典のトリミクオリジナルステッカーが残ってた
【収録曲】
1. Nebula / HaruP
2. Nebula(hardcore 93 Kaz-HiTechno Remix) / そそそP
3. Nebula(Link Remix) / Kuma
4. Nebula(DMG01 Remix) / ajiponn
5. anger(DMG01 Remix) / ajiponn
6. anger(Ambient Trance Remix) / 粒子P
7. RESISTANCE / Tripshots
“Another Dimensions” 特設サイト
「Tripshots album -Another Dimensions- crossfade movie HD」
（↑ヘッドホンorイヤホン推奨）
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購入金額
1,250円
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購入日
2015年10月27日
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購入場所
駿河屋
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