レビューメディア「ジグソー」

同梱の説明書は不親切だが快適な無線ルーター

3Fの無線AP親機と寝室の無線コンバータ間の接続の調子が悪い(不安定)ので、親機を含め入れ替えをする事にしました。

 

現在、家では上記の様にネットワークを敷設しており、今回 3Fの部屋間の無線AP及びコンバータを入れ替える前に、トラブルの元のほとんど使っていない無線APを外していました。

 

無線AP①と③は I-O DATA製のこちらで

 

無線AP②と④は BUFFALO製のこちらです。

 

I-O DATA製のモノは LANポートが Giga対応でしたので、3Fの親機として残しても良かったのですが、メーカーの違う親機と BUFFALO製のコンバータの設定で苦労したので

 

今回は親機とコンバーターがセットで販売されているモノを購入する事にしました。

更新: 2015/12/15
外観

最近は高機能なモノもコンパクトです

外箱にあるように I-O DATA製のモノと同じく有線LAN Giga対応のモデルですが、本品は更に IEEE802.11acに対応しており、MIMO(空間多重)方式を採用している事で安定し高速な通信が行えます。
(理論値で伝送速度が最大867Mpbsとなっています)

 

 

 

 ※AtermWG1200HP | 製品一覧 | AtermStation (AtemWG1200HP特徴)

 

うちの場合は、速度はともかく 3Fの親機とコンバータ間の安定した通信を得るのが一番の目的なので、期待がもてます(^^
(コンバータモードの工場出荷時状態では、優先的に5GHz帯のネットワークに接続されます)

 

内容物は片方がコンバータモード設定済みの本体及びスタンド、ACアダプターが 2セットと、50cmと 2mのカテゴリ5eのLANケーブルが添付されています。

 

 

この他に、A2サイズの「つなぎかたガイド①」「つなぎかたガイド②」と「Wi-Fi設定シート」が付いてくるのですが、この「つなぎかたガイド」がほとんど役に立ちません...

 

というか、今までホームネットワークを構築していない人が初めてルーターを設置し、ブロードバンドモデムと接続する人にしか意味がありません。
(ネットワーク構築後にゲーム機などからの接続や初期化方法など載っているので、役に立たない訳ではないですが)

 

これを購入する人のどれだけが該当するのか分かりませんが、現在では既にネットワーク構築されている中に組み込んだり、新たにネットワーク構築する人で詳しくない人なら別途プロバイダからルーター機能付きのブロードバンドモデムを借りて(買って)いたりする人がほとんどではないでしょうか?

 

せめて、ブロードバンドモデムと接続する場合の他に既にネットワークがある(ルーターがある)ところに追加する場合の二パターンくらいの初期設定(接続)方法が記載されている説明書を添付しておいて欲しいところです。

 

ただし、詳しい説明書などは WEBから見られるようになっており、案内も「つなぎかたガイド①」にはあるので、ほとんどの人はそちらを見る事になるでしょう。

 

 ※ Aterm WG1200HP ユーザーズマニュアル

本体は大変コンパクトで、本体サイズは約33 x 97 x 146mmしかありません。

 

そして重さは実測 201gでした。

 

固いケーブルを接続しちゃうとフラフラしてしまうので重い方が好みですが、今後も軽くコンパクトになっていくのでしょうね。

 

端子類は

上から

 ・らくらくスタートボタン
  らくらく無線スタートおよび WPS設定時に使用

 ・モード切替スイッチ
  ルータモード、ブリッジモード、コンバータモード切替スイッチ

 ・LANポート x 3
  Gigabit対応 LANポート 3口

 ・WANポート x 1
  Gigabit対応 WANポート 1口

 ・ACアダプタ接続コネクタ

 

となっています。

 

背面には

各種設定情報(SSIDや暗号化キーなど)が記載されている他、壁掛け用ネジホールとリセットスイッチがあります。

更新: 2015/12/15
設定方法

既存ネットワークに入れるのは面倒くさい

そもそも私がマニュアルを必要な時しか読まない、機器は全て静的アドレスを振っているのも問題なのですが、多くの方が初期接続時にセグメント違いのネットワークに組み込むのに苦労しているようです。

 

添付されている「つなぎかたガイド①」にはでかでかと LANケーブルを繋ぐ位置や、モードスイッチの位置の指定などが書かれているので、その画のまま繋ぎたくなってしまうのですが、あくまでブロードバンドモデムと繋ぐ時の方法なので、そのまま繋いでしまうといつまで経ってもネットに繋ぐ事は出来ません。

 

WEBマニュアルには、このモードの違いが画付きであるので、この程度は印刷したモノを付けておいて欲しいものです。

 

 ※ 本商品の動作モードについて|AtermWG1200HP ユーザーズマニュアル

 

しかし、ここをクリアしても面倒なのが本品の IPアドレスが初期設定で「192.168.10.1」に設定されているので、セグメントが違うと設定ページを開けません。

 (ルーターモードのまま使っていますが、本来ならうちの環境ではルーター機能を停止

  させておく”ブリッジモード”で使うのが通常で、その場合の初期IPアドレスは

  「192.168.1.210」になっています。

  ここのセグメントを変えているのもよく分かりません。まぁ、意味はあるのでしょう)

 

仕方が無いので、私はいつもノートPCにセグメントを合わせ静的アドレスを振ってやり、接続して設定しています。

 

上記アドレスを入力すると「クイック設定 Web」(設定画面)が表示されます
上記アドレスを入力すると「クイック設定 Web」(設定画面)が表示されます

 

ここまでくれば、後はネットワークの知識があれば問題ないでしょう。

 

大抵は、詳細モードにて IPアドレスをセグメントに合わせたものを振ってやることで接続できるようになるでしょう。

 

環境によって、DHCPサーバ機能を設定します(デフォルトでは使用するになっています)。

また初期パスワードは設定されていないので、必ず管理者パスワードは設定しておくようにしましょう。

 


セグメントが合っていると最初に表示される画面はエラー表示されず、装置情報が表示されます

 

上記画像では「接続状態」が「インターネット未接続」になっていますが、「動作モード」を「ルーター」にしたまま LANケーブルを LANポートに接続して繋いでいるので、この様に表示されています。

本来なら「ブリッジ」モードにして WANポートに接続すれば表示が変わると思いますが、時間があれば別途掲載したいと思います。

当然、上の状態で子機からインターネット接続は出来ています。

 

接続が上手くいくと表面の「POWER」「2.4GHz」「5GHzランプが緑点灯します。

 

 

そして今回(私にとって)メインのコンバータですが、こちらは思惑通り親機設定後に電源を入れるだけで何の設定もせずに子機から繋がるようになりました(^^

 

もっとも、うちの環境が「192.168.1.xxx」できっているので何もしなくて良かったのですが、違うセグメントで切っている場合は子機の IPアドレスを設定してやる必要があると思われます。

 (「コンバータ」モードでは初期IPアドレスが「192.168.1.245」になっているため、
  環境に合わせたIPアドレスを振る必要があるでしょう)

 

 

そして親機は先ほどのランプ以外に「TV」ランプが緑点灯(デフォルトでWi-Fi TVモードになっており親機と中継機間は5GHz帯で通信します)し、子機では全てのランプが点灯します。

 

 

この時両方の「5GHz」ランプだけ高速で点滅しています。

 

親機の設定がちょっと面倒でしたが、さすがセットで販売されているだけあってコンバータの利用は簡単でした。

もっとも、セグメントが違う場合のコンバータの設定方法は WEBマニュアルを見ないといけないので(私は見ませんが)、あまり初心者に優しいとは言えませんが。

更新: 2015/12/15
仕様と特徴

NFCやらくらくスタートは便利だね

以前に WPS接続を何度やってもうまくいかなかったり、自分で明示的にセキュリティキーを入力して何をしているというのを把握しておきたいという事もあり、ほとんど手間無し設定なボタンを使っての接続は行なってきませんでした。

 

今回折角 NFCタグが添付されてきたので

 

 

Xperiaで試してみたところ、

NFCタグに重ねるだけで、あっさり接続出来とっても簡単でした。

 

更に Windows 10(Windows 8/8.1でも同)でも、ネットワーク一覧の中から SSIDをクリックしケキュリティキーを入力する画面で、本体の「らくらくスタートボタン」を長押しするだけで簡単に接続出来ました。
 (正確にはボタンを長押しして POWERランプが緑点滅したら指を離し、しばらくし緑点灯
  に変わったら接続出来ています)

 

そして PSP Vitaにも「らくらく無線スタート」の設定があるので試してみると、これまたあっさり接続出来、本当に簡単に接続が出来ます。

 

ただ「らくらくスタートボタン」での設定は、本体の設置場所によっては面倒なのと、うちでは結局その後個別IPアドレスを振るので、私は今後も明示的にセキュリティキーを入力するんですけどね。

更新: 2015/12/15
総評

繋がってしまえば快適(^^

設定の完了した本器を 3Fの機器と置き換えてやる事で、見違えるほど快適になりました。

 

親機と中継機間が安定した事で、PSP Vitaやスマホのゲームをしていてネットワークに再接続してやる事は無くなりました。

(BUFFALOの中継器のレビューで書きましたが、しょっちゅうネットワーク接続が切れていました)

 

そして、Compute Stickで dtvをずっと観ていても、全く映像が止まる事はありません。

 

それどころか、WEBブラウザの表示速度も速くなり有線LAN接続している時と変わりません。

 

これで奥さんが一人で dtvを見ていて、映像が止まる度に私が呼び出される事も今後は無いでしょう(^^;

 

 

設定に関しては昔に比べ簡単になってきているとはいえ、IPアドレス、ネットマスク、セグメントなどの言葉を知っている程度の知識が無いとまだまだ難しいですよね。

 

簡単設定をうたうなら、せめてアクセスポイントとしての利用だったらネットワークに繋ぐだけで使えるように(自動でネットワークを解析して設定?)して欲しいですね。

 

それなら初心者でも買ってくるだけで、無線APを簡単に設置出来るんですけどねぇ。

  • 購入金額

    12,881円

  • 購入日

    2015年12月12日

  • 購入場所

    ECカレント

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