レビューメディア「ジグソー」

発光リングファン3個セット

独特なリング状の発光方式が特徴の「Riing」シリーズ。

12cmと14cmそれぞれに単色発光の固定回転数タイプと、専用コントローラを経由した可変色PWMタイプがあるのだが、これは可変色タイプの3個入りセット。

セット内容は可変色ファン3個に専用コントローラ1個。ネジが3セットにコントローラ用の両面テープだ。

 

 

自分が使いたいのは2個だったのだが、単品だと3000円なので3個のが安かった。但し単品で買わないとコントローラが1個のみになるので複数台で使うのなら単品買い必須。

何気に水冷ラジエータ用の長ネジが3個分…12本入っている。これサンドイッチするのに足りなくなったり単品販売は高かったりするのでこれはほしい人にはうれしいオマケじゃないだろうか。

 

こちらがコントローラ。3つのボタンはそれぞれPWMモード切替・色切り替え・色変化停止。

コントローラからはPWM4pinが出ている。

ファンからコントローラへは専用の5pin接続となる。ただピンのサイズ自体は同じなので物理干渉がなければ直接挿せるのだが、残念ながら普通のファンコネクタに繋ぐと一切LEDは光らないのでやはりコントローラ必須。

このコントローラに接続したファンはPWM制御回転数・色共に3個連動になるので、マザーボード側のコネクタが足りなかったりPWM制御の設定を揃えるのが難しかったりする場合は便利。ただケースファンとCPUファンの混載などの場合は注意か。

 

ファン自体は黒の不透明樹脂製。

光るファンでよくみる透明樹脂ではないのだが、その分リングの発光部分が際立つようだ。ファンブレードは一般的な形だが根元になんか空気抵抗になりそうな部分がある。

ネジ部には防振用のゴムがついている。ただそれ以外はシンプルでENERMAX等に比べると光らない時のビジュアルは結構地味。

裏面も普通。配線から見るにLEDは2個だけのようだがしっかり光るのだ。

更新: 2016/09/06
実用性

ファンとしての基本性能は癖がある

回転数は800~1500rpmと400~1000rpmの2モード変更方式。先述の通り専用コントローラでボタンを押すと3個連動で切り替わる。同じようにモードを変更できるPWMファンというとENERMAX製があるが…

あちらは最低回転数が500rpm固定で最大回転数を1800rpm/1500rpm/1200rpmの3段階で調整できる方式だった。

こちらは最低回転数を低くしたければ最大回転数も低くしなければならないし、最低回転数の400はいくらなんでも下げすぎ。風量自体もしっかりと計測したわけではないが、1000rpm程度で揃えるとENERMAXのほうが風量があるように感じる。

そして最大回転数の1500rpmというのも空冷クーラー用としては物足りないのであくまで240mmや360mmクラスの大型ラジエーターを意識した性能なのだろう。

 

なのに今回は12cmのPhanteks製空冷クーラーをサンドイッチした。

 

元の付属ファンが600rpm~1800rpmとこれまたワイドレンジなファンなので、アイドル時の回転数はアップ&最大回転数はダウンしてしまった。元々12cmサイドフローとしてはかなり冷却力のあるクーラーなのでi7 5960X環境でも定格なら不足は感じずアイドル温度や短時間の負荷なら温度に変化は見られなかったが能力自体は間違いなくダウンしているだろう。

本来なら3個目をENERMAXと置き換えて排気ファンにするのが自然な流れなのだろうが、別系統で制御しておきたかったのとケースファンくらいは高回転のものを残しておきたかったので保留。

というかファンガードが元々ENERMAXにあわせて作ってもらったやつだし。

 

一方実使用でもメリットになったのがコントローラによる2個一括制御。マザーのGIGABYTE GA-X99-Designare EXはPWM制御できるファンの総数がこのクラスにしては少なく、一部のファンはPWM対応なのに電圧制御にしていたのだが、今回コントローラで分岐してマザー側のコネクタ1個で制御できるようになったので全てPWM制御にできた。

更新: 2016/11/06
光り具合

しっかりと自己主張するが明るすぎない

ENERMAXのファンは明るすぎてほかの光物を食うレベルの破壊力だったのだが、こちらはあくまでリング部の透明樹脂が光るのみ。

乱反射して繁華街になるようなこともなくカッコイイ。

展示PCやMODマシンに多用されているのも頷ける。

 

発光パターンは赤・青・緑・白の色固定と色可変フェード。

フェード中にボタンを押せば好きな色で固定できるので、固定色に好みの色がなくても安心。

ただNZXTのHUEのようにOS上から制御できるわけではないのでコントローラを外部に引き出さない限り動作中の変更は難しい。

 

ケーブル長はファンからコントローラが45cm、コントローラからマザーが50cm。さほど大きいケースではないAntec Soloでも目立たないように線を通すとCPUクーラー→ケース底面がギリギリだった。外に引き出して背面に固定しようかとも考えたが背面でいいスペースがなかったので保留。

 

何気にコントローラ両側にコネクタがあるというのが設置の自由度を狭めてしまっている。

ちなみに現状国内販売はないが、発光色や回転数モード切替をソフトウェアで制御できる上位モデルがサーマルテイクの公式サイトにあるのでそちらが販売されれば面白そうなのだが。

 

ちなみに自分が購入した時点で12cm3個セットの秋葉原店頭在庫は(自分で確認した限り)これがラストだった。単色モデルや14cmセット等はまだ在庫があるものの、結構抜けが多いので数を揃えるのは難しくなってきたかも。

 

→どうやら上記ソフトウェア制御モデルへの置き換えだったらしい。てか自分が買った直後に在庫処分品で安いのでてきたじゃないかちくしょおおお!

更新: 2016/09/06

実際の組み込み写真

で、出来上がりがコレ。

クーラーに合わせて赤点灯するとうんめっちゃカッコイイ。

他LEDにあわせて白点灯。ファン全体が光るENERMAXとは好対照でファン中心部は真っ黒。

で、このAntec Soloは絵柄入りアクリルパネル改造品なので…

こうなる。元々ファンの白いフレームが目立ちすぎるからと黒いファンにするつもりだったのに余計に自己主張激しいファンにしてどうするんだ状態なのだが、店頭在庫も少なくなっていたのでつい。

周囲と色をあわせなくてもしっかり濃く色がつく。

その日の気分でいろんな色にできるのはやはり楽しい。余談だがこのPC、光物のメーカーがバラバラな上に今回排気ファンはENERMAXを保持してしまったので…

 

GIGABYTE GA-X99-Designare EXオンボードLED(ソフトウェア/BIOS操作)
NZXT HUE+ ケースLED(ソフトウェア操作)
Thermaltake Riing CPUクーラーファンLED(ケース内コントローラ操作)
ENERMAX Vegas ケースファンLED(ケース外スイッチ操作)

 

とかいうLED制御だけで4系統とかいうふざけた仕様になってしまった。単色なら揃えられるが色変更パターンを揃えるのは無理なので結局好き勝手に光る繁華街である。

  • 購入金額

    6,760円

  • 購入日

    2016年09月06日

  • 購入場所

    Tsukumo DOS/V

コメント (2)

  • hidechanさん

    2016/09/07

    良い光具合ですね~
    私も12と14cmの3個セットを両方仕入れたいのですが、一気に買うといいお値段に・・
    コントローラーの置き場が問題ですね~
  • 下小川さん

    2016/09/07

    存在感あるけど極端にハデじゃない光具合で、色も変更できるからMODマシンとかによく使われてる訳がよくわかりました。
    でも高いしコントローラの置き場は悩みますね…

    14cm3個セットは結構あったんですが12cmは簡易水冷ラジエータ需要があるのか在庫少なかったんでつかむなら今のうちかも?

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