このアルバムは、購入した訳では無くて、とある人から頂いたものです。
さだまさしさんが好きではありましたが、ベストアルバムだけを持っていただけで、他のアルバムを集めようか、どうしようか、と思っていた時に、その人から、
「私も、さだまさし好きだから、アルバム貸してあげる」
と、借りたものになります。
その後、ライブラリに取り込んで返そうと思っていた時に、部署変更で、頻繁には、会えなくなりまして。
お会いする機会がある時には、持ち歩いている訳では無かったので、お返し出来ずにいました。
そうこうしている内に、諸事情により、郷里に帰る事になったと、連絡を頂きました。
借りていたものをお返ししますと、電話をした時に。
「今、会いたくないな。多分、L2さんの知っている私じゃあないから」
「曲は全部録ってあるし、持っていて良いよ」
と、いう事で。
今も、私の手元にあります。
と、まあ、そういう余談は置いておきましてw
このアルバムは、風見鶏、というタイトルが示しているように。
人生の風向きが変わっていく様を歌っている曲が多い、とL2さんは、感じました。
別れの情景を歌う曲も含まれますが、「幸せでね」と笑顔であいさつするような曲調かな。
「飛梅」と「晩鐘」以外は。
この二曲は、
別れの、というよりは、別れた後の追想な「飛梅」
別れを、彼女の仕草で付きつけられる「晩鐘」
と、見方を変えると未練がましいとさえ、思える男性の感傷が歌われていますねー。
哀切さと沈むような心を表すメロディーが、心に沁みます。
特にお気に入りな「飛梅」は、過去を振り返って、という感じの曲なんですが。
静かに思い起こしているように、訥々と歌い出していき、
「あなたがもしも、遠くへ行ってしまったら、私も一夜で飛んでゆくと行った~
忘れたのかい~、飛梅!!」
と感情が盛り上がる様に最後のサビ前にシャウトする事で、過去なんて振り切ってしまえ、と願っているような歌で、
最後のサビは、日本語としては、ちょっと、不思議な並びなのですが、
「東風(ひがしかぜ)吹けば、東風(こち)吹かば、君は~
どこかで思い起こしてくれるだろうか~
大宰府は春、いずれにしても、春!!」
のフレーズは、グッと心の内の反芻を強調するようで、私は好きです。
-
購入金額
0円
-
購入日
不明
-
購入場所
タコシーさん
2015/11/28
たぶん、胸にしまって死ぬのでしょうね
「晩鐘」は別れる女性への未練、愚痴みたいな歌で一寸女々しい感じはしますが
映画のラストシーンみたいで良い曲ですよね
さだまさしは奥が深いです...
最近聴き直して、いいなあと思って時々涙を流しながら聴いています オオゲサダケド...
自分の人生も回想期に入っているんですね
L2さん
2015/11/29
さだまさしさんの歌が描く情景の内、別れや、回想などは、
「ドキュメンタリー」ではなくて、「映画」なのかな、と思います。
そのシーンを淡々と表すのでは無くて、印象とモノローグが混ざった情景。
しかも、「○○さん」という人物ではなくて、「君」「あなた」といった、
「誰でも無く、誰かである」
聴者のイメージが被せられる人。
まさしく、「晩鐘」がそういう感じですよね。
なので、どこかで思い出に触れる歌があって、心に沁みるのかな。
と、思っています。