Windows XPのサポートが打ち切られた後、強引にWindows 7を入れて寝床用のPCとして動かしていたThinkPad X32 2672-MXJですが、やはりいくらSSD化したといっても動作の重さは如何ともしがたいものがありました。
厳密に言えばOS自体はそこそこスムーズに動いてくれるのですが、主目的であるWebの表示がいけません。今となっては非力なシングルコアCPU、Pentium M 735に加え、MobilityRADEONのドライバーが存在しないことによる描画の重さ、メモリーが仕様上最大2GBで打ち止めとなってしまうことから、SSDの搭載だけでは非力さは隠せませんでした。
まあ、実際のところこのPCの非力さは最初から理解していたわけですが、それでもなお使い続けていたのは「Think Light」と称する上から照射するタイプのキーボードライトの存在でした。
寝床用ということで、夜中に連絡が来たときなどにそのままPCを開いて確認するのですが、このときに上から照射するタイプのライトは非常に使い勝手が良いのです。一般的にはキーボードバックライトの方が好まれているようですが、私の用途ではThink Lightでなければむしろ困ります。
というわけで、以前からThinkPad X32の入れ替えは考えていたのですが、その候補はクラシックタイプのThinkPad Xシリーズ限定でした。そうなるとPCとしての内容の割にはどうしても高くついてしまうのですが、この程度だったら妥協できるかという価格の中古を見つけて買ったのが、このThink Pad X201i 3249-MJJでした。
一応購入に当たっては、今回はあまり手間をかけたくないのでジャンク品は除外して、
・外装に破損がないこと(多少の傷等は可)
・出荷状態のイメージが残っていること
・Core iシリーズ以降のCPUを搭載(Celeron不可)
・メモリーは出来ればDDR3
・2.5インチSATA SSDに換装できるもの
・無線LANはIEEE802.11nの300Mbps以上に対応
という条件で探して、かつ価格が1.5万円程度まで(多少のオーバーはOK)という選び方です。
というわけで、私にとってはかなり久しぶりのThinkPadです。これ以前となると前述のThinkPad X32やThinkPad T42 2373-M4Jまで遡ることになってしまいますからね。
ちなみにこの個体は
キーボードの「N」が文字欠けしているのですが、それ以外は目立った難点は無さそうです。
初代Core i3もまだいける
購入時点でのPCとしてのスペックは以下の通りです。
・CPU:Core i3-370M(2.4GHz、2コア、HyperThreading)
・RAM:3GB(DDR3-1066)
・HDD:250GB(WesternDigital WD2500BEVT)
・OS:Windows 7 Professional 32Bit
・NIC:Intel 82577LM(Gigabit)
・無線LAN:Intel 6250AGN
・液晶解像度:1,200×800
・指紋センサー内蔵
上位にはCore i5/i7のモデルも存在していましたし、実は大差ない価格でCore i5モデルも売られていましたが、この世代のi5とi3の差といえば、性能に及ぼす影響はTurbo Boostによるクロック上昇の有無程度ですし、発熱を考えるとTurbo Boostはむしろ不要かと考えたため、敢えてi3のモデルを選びました。
購入後真っ先に行ったのはSSDへの換装です。元のHDDのクローンをSSDで作成し、そのまま内蔵しました。今回内蔵したのはこちらです。
チップセットがQM57であり、SATA2までのサポートとなるこのPCにはオーバースペックですが、SATA2のSSDである程度の容量のものとなると、Intel 710の300GBモデル程度しか余っていませんでしたので…。
SSD換装後、Service Pack 1の適用などを終え、とりあえず実使用環境を整えてWindows Experience Indexを取得してみました。
Core i3-370Mの内蔵Intel HD Graphicsはベース周波数500MHz、ブースト最大周波数667MHzとなっていて、やや非力という感じは受けますが実用上の問題は特に感じられません。
最新のPCと比べれば明らかにパフォーマンスは落ちますが、元々ThinkPad X32で何とかしていた用途ですからThinkPad X201iの快適さが際立ちます。期待のThink LightもX32時代の左端から中央に移っていて、より使い勝手も増しています。
造りは以前のThinkPadよりは少し安っぽく感じられますが、ThinkPad X32やT42と比べればキーボードのストローク感はやや改善していて、昔のThinkPadに少し戻った感があり、好印象です。もっとも3桁型番シリーズやX20系と比べれば落ちますが。
この程度に使えるPCが1.5万円で充分買えるようになったという点については、時代の流れとはいえ素直に歓迎したいところです。
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購入金額
14,739円
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購入日
2015年10月24日
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購入場所
ふるしょっと通販
砧順一さん
2015/10/26
でもメモリ4GBでは何故かメモリ不足ということがあって8GBにして運用中です。
Thinkpad X220も使っていますが自宅で据え置き、たまに持ち出しという使い方になるとThinkpad X220よりはT420sのほうがDVDドライブ内蔵な分便利だったりします。
液晶解像度も地味に若干ではありますが広大ですし。
ホントCorei系列搭載のPCも安いものは本当に安くなりましたね。
jive9821さん
2015/10/26
コメント有難うございます。
実は少し金額を追加すればCore i5のT420が買えたのですが、大きさ(12インチクラス)の方を重視してX201iを選択しました。
PCとして同じ程度のスペックであればThinkPad Edgeシリーズという選択肢もあったのですが、ThinkLight内蔵というとクラシックThinkPadになってしまいますからね。
同じ店で売っていたT420はWXGA++モデルだったので、大きさ以外ではこちらの方がずっと魅力的だったのですが…。