何の気なしに入ったCDショップで時間つぶしに試聴盤を聴いていて発見した歌姫、Nao Yoshioka。21歳でアメリカに渡り腕を磨いたシンガー、現在27歳(2015年9月)。アポロシアターのアマチュアナイトで準優勝して、アメリカだけでなくヨーロッパでも活動した彼女。確かな歌声とそのブルージィでソウルフルな方向性。今回、カテゴリー的には「>ジャズ>ボーカル」を選んだが「>R&B、ソウル」の方がしっくりくるかも知れない、それくらいソウルフル。声の説得力が素晴らしい。
そんな彼女のメジャーデビューアルバム(通算では2nd)がCDショップの試聴機にかかっていた。このときと同じく呼ばれた、とw。聴くと全編英詞、そして日本人離れしたシャウトと粘り、バックもオルガンや生ブラスを使ったトラディショナルな雰囲気を残しながら、リズムの喰い等が新しい新世代ソウル。早速連れ帰ってきた。
ファンキィなブラスのラインとベースパターンが冴えるAメロ、柔らかいブラスのオブリが印象的なスムーズなBメロ、メリハリあるヴォーカルが光るサビと曲の流れが良い「Just Go」。チョイ古めのブラック系のテイストがあり、Naoのヴォーカルも粘る粘る。まるでその時代の曲のカバーのようにも聞こえる完成度だが、これはNaoのオリジナル(他二人と共作)。ジャズファンク系ギタリストBas van der Walのギターをバックにやや抜き気味に歌うブリッジ部が色っぽいな。
「我が心のジョージア(Georgia on my mind)」の様なテイストのハチロク(6/8拍子)の沁みるバラード「Joy」。オルガンの音の揺れの上に漂うレイドバックしたNaoの歌声が心に刺さる。ブルージィでソウルフルな南部テイスト?漂うこれもオリジナル。
実は本作購入店特別仕様なので通常流通盤と比べて2曲多い。Gloria Estefanの「Coming out of the Dark」のカバーと巨匠Gordon Chambersがプロデュースした「RISE」。どちらもなんでオリジナルに入っていないんだろう、というレベルの出来で、はっきり言ってこれは(他の販売店には悪いが)“タワーレコード限定盤”を買わないと損。同価格だし(Amazonでは法外なプレミアがついているので、タワレコ通販がおすすめ←1500円以上の品なので送料無料だし)。見分け方はジャケットが正面向いたNaoの顔のが通常盤、やや斜めを見ているのが“タワーレコード限定盤”。
そのボーナストラック、アルバムラストを飾る「RISE」。古のフレンチポップの様に、出だしは軽く小洒落た感じに始まる物悲しげな曲。それがGordonも入ったコーラスがうねりのように盛り上げる曲後半はNaoも声を張り大熱唱。アルバムラスト...というかまるでライヴのラストのようで感動的。この人は今度生で聴いてみたいなー...と思わせる「生きた(活きた)」ヴォーカルです。オススメ!
【収録曲】
1. Love Is the Answer
2. Just Go
3. LIVE
4. Joy
5. I'm No Angel
6. Rock Steady
7. Turning
8. Never Had Love Like This
9. Nobody
10. Awake
11. Dreams
12. I Need You
13. Forget about It
14. Coming out of the Dark <Bonus Tracks>
15. Rise <Bonus Tracks>
「Dreams」
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購入金額
2,916円
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購入日
2015年06月07日
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購入場所
TOWER RECORDS
退会したユーザーさん
2015/10/14
cybercatさん
2015/10/14
基本現在楽曲の購入はインターネットもしくはオクが中心ですが(←自分にとって)、こういう出逢いがあるのでショップはいいンですよねー。