ボディーの出来には魅力はあるものの、純正レンズが高すぎるか描写がイマイチというものが多いのが弱点となっているのが、SONYのミラーレス一眼シリーズ。特にα6000などは真剣に購入を検討したのですが、結局はその点が気になりCanon EOS M3やFUJIFILM X-E2などを買う結果となり、SONY製は初めて買ったミラーレス一眼であるNEX-5Nだけを使い続けるという結果になっています。
しかし、先日NEX-5Nを改めて活用してみようと考え、単焦点のマクロレンズを買ってみました。
描写性能という部分でめざましいものはありませんが、マクロレンズというのはやはり他では得がたい独特の世界があり、これとの組み合わせであれば使い道も見つかりそうという感触を得られました。そしてそれと同時に感じたのが単焦点レンズの良さです。
NEX-5Nはダブルレンズキットでしたので、標準ズームレンズの他に、単焦点のE 16mm F2.8も付いてきていましたので、今までも全く単焦点が無いというわけでは無かったのですが、このレンズはまさに「ズームよりはマシ」というタイプであり、積極的に使おうと思わせるほどの魅力があったとはいえません。
そこで安くて面白そうな単焦点として新たに用意してみたのが、このSIGMA Art 19mm F2.8 DNです。
SIGMAのマイクロフォーサーズ/SONY E向けの格安単焦点シリーズは、実はSIGMA製の高級コンパクトカメラDPシリーズのレンズ部分を単品化したものといわれています。元々画質には定評があったDPシリーズだけあり、単品レンズとしても充分な画質を保っているようです。もっとも、SIGMA Artラインは元来画質重視の高級シリーズという位置付けですから、Artラインとしてはあまり良くないと評するユーザーもいるようですが、そもそも新品で2万円以下というシリーズにそこまで求めるのも酷というものでしょう。
見た目の割には意外と重さを感じました。寸法がずっと大きいE 30mm F3.5 Macroの方がむしろ頼りなさを感じるほどに軽量です。
見た目は高級感があるというほどでもなく、かといって安っぽいと感じるほどでも無いという、取り立てて特徴的な部分の無いデザインです。
NEX-5Nに装着したところです。NEX-5Nの本体色もシルバーですので、収まりは悪くありません。
キットレンズで物足りなくなったときに
このレンズは焦点距離19mmですから、SONY NEXシリーズで使った場合には35mm判換算で28.5mmとなり、丁度Canon製のAPS-Cサイズセンサー搭載カメラで18mmのレンズを使った場合の画角とほぼ同等(この場合は28.8mm)ということになります。Canon製の中級クラス以下のカメラを買った場合には、キットレンズとして殆どの場合広角端18mmのズームレンズが付いてきますので、イメージはしやすい画角といえるでしょう。
ちなみに同じ19mmでも、マイクロフォーサーズ向けの場合には35mm判換算で38mmとなり、画角としては全く別のレンズとなってしまうので注意が必要です。
それでは、簡単ですが作例を。室内で描写を見るために撮影したものですので、写真としての質は気にしないで下さい。
28mmクラスの広角レンズらしい画となります。解像感やボケも値段を考えればかなり上等ではないでしょうか。
もう1枚。カメラの暗所性能の限界でノイズは結構出てしまっていますが、レンズ自体の写りはまずまず良好でしょう。絞り開放では使わないようにしましたので、画面端の解像感も保たれていますし、広角歪みも変なものではなく素直な写りとなります。
率直に言ってSONYの標準キットレンズであるE 18-55mmやE PZ 16-50mmは決して描写の良いレンズではありませんので、どうしても画質への不満が出やすくなります。
そのようなときにこのレンズのような低価格でまずまず写るという選択肢が用意されているのは、ユーザーとしては心強いものがあります。前回のマクロレンズと同様買ってみて満足感の高いレンズだと思います。
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購入金額
11,664円
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購入日
2015年09月14日
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購入場所
コジマ
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